2008年10月30日

508)タミヤの父親世代向けプラモ店

昔を懐かしんでもしょうがないことですが、我々の子供の時代は遊びといったら外で野球をしたり
缶けりをしたり、ドロ団子を作ったり、メンコ(パッチンと呼びました)をしたりしました。そして、
お年玉をもらうとプラモデルを買い、戦闘機、戦車、軍艦や自動車等を作ったものです。パーツを
カッターで切り、セメダインで貼り付けたことが思い浮かびます。

昨日のフジサンケイビジネスアイに「タミヤ 父親世代向けプラモ店 『ホビーの王様』復権へ」
と題した記事が掲載されていました。記事によりますと、かつてのホビーの王様であるプラモデルは
楽しみの多様化に伴い模型業界は苦戦が続いているが、東京などで新たな市場(父親世代をターゲ
ットとした)が誕生しているようです。模型メーカー最大手のタミヤが東京新橋に9月にオープンした
「タミヤプラモデルファクトリー新橋店」はビルの1階と地下1階にあり、4,000アイテムのプラモデル
があるようです。平日の昼休みは男性客で一杯のようです。1階が車や戦艦のプラも、地下1階は
ミニ四駆、2階イベントホールはレース大会などが行われるようです。平日は夜10時まで営業している
ようで、会社帰りにも寄れ充分楽しめるようです。タミヤの田宮昌行社長は、「正統派オタク文化」
として復権を目指したいと語っているようです。

先々週の日曜日10/18の午後7:00からの「鉄腕ダッシュ」にチャンネルを合わせたところソーラー
カーが静岡を走っていました。そして、長沼のバンダイホビーセンターに入りました。そこでは工場が
隣接されておりプラスチックモデルのパーツが金型から抜かれていました。そこで驚いたことに
抜かれるパーツにはそれぞれすでに色が付いていたことです。そして金型の精度が良くなり、それ
ぞれのパーツは接着剤無しに張り合わせることができるようです。昔はきれいにカッターで切り取り
はみ出ないようにセメダインをつけ(手がべとべとになりましたが)、完成させました。マニアックな
人はパーツに色をつけていましたが、普通は付属の水に濡らして貼るシールで色付けをしたもので
した。それが、手を汚すことなく、色を塗ることなく、きれいな精密なプラモデルが現在ではできるの
です。さて、このような形となったプラモデルですが、それでも大人の子供心をくすぐるということで
しょう。知り合いの民放に勤めている方が言っていましたが、10/18の19:00台の視聴率が悪かった
ようです。「何故だ?」との問いに、「多くの静岡県民が『鉄腕ダッシュ』を見ていました」と回答した
との事。ちなみにこの民放の方も鉄腕ダッシュを見ていたそうです。

多分タミヤのプラモデルも、バンダイのプラモデルと同じように一つの金型に何色ものパーツがとれ
接着剤を使用することなく、つなぎ合わすことができるのでしょう。パーツをカッターで切り取らない、
接着剤を使用しない、色を塗らなくても、プラモデルを作成する工程は同じです。そこに多くの父親
世代のビジネスパーソンが興味を持ち、ものづくりをしてみたくなるのでしょう。日本経済は、昔より
加工貿易で栄えてきました。原材料を輸入して製品を輸出することです。子供のころからもの作りに
触れてきたからです。学習とか科学という月刊誌があり、必ず工作するおまけが付いていました。
世代、時代は変わりましたが、やはり日本はもの作り国家として競争をしていかなければならないと
思うのですが、どこかその方向性がぶれているように思います。父親世代がプラモデルを作れば、
子供は見よう見まねでプラモデルを作り始めるかもしれません。それを考えると父親世代向けプラモ
店は益々元気な営業をしていただきたいと思います。

長沼のバンダイホビーセンターですが、工場見学会が人気のようです。すでに50回以上も開催されて
いるようです。次回の見学会は12月24日で受け付け締切りは11月25日のようです。ただ、定員が
40名のようですので、抽選になる可能性が高いようです。でも、折角ですから応募して工場見学をして
みませんか?  


Posted by walt at 21:05Comments(4)