2008年06月23日
379)第一生命大井本社ビル移転
30年程前のことになりますが、東名高速道路を東京方面に走って行き、神奈川県の大井町に来ると
右側に大きな建物が見え「あれはなんと建物なの?」と良く思ったものでした。それから何年か経過
して、あの建物が第一生命の本社ビルだと分かりました。「なぜ、こんなところに本社ビルがある
のだ?」とその時思いました。
その第一生命大井本社ビルが移転すると言うことを聞き、昔をふと思い出した次第です。先週の日経
BPネットに掲載された東京都副知事の猪瀬氏のコラムを読んで思い出しました。第一生命の本社ビル
が建ったのは、今からちょうど41年前で、1967年に竣工されたこのビルは地上18階建てだが、高さ
75メートルもあるそうです。本来であれば75メートルは、25階建てぐらいに相当するそうです。第一
生命は1968年から「2本社体制」をとり、企画部門や営業部門は日比谷に、事務部門やシステム
部門は、神奈川県大井町にしたそうです。当時の新聞では「日本一の引っ越し」という見出しを付けた
ほどで、大型トラックで延べ450台以上が神奈川県大井町へと走ったといわれています。
「激化する公害、交通の渋滞、通勤難、果てしない物価騰貴等々は職員の事務効率や健康保持の点
からも憂慮すべき状態にたち至っている」と同社70年誌では当時の移転理由が述べられているそう
です。その後1970年代には、大学や企業による郊外への移転が急速に増加し、ちょっとした郊外ブー
ムになったそうです。そういえば中央大学の八王子移転などもこの時期だったのではないでしょうか?
この傾向は一般の人々の間にも広まり、郊外に一戸建てを持つのがサラリーマン家庭のステータスと
して定着したそうです。それからおよそ40年の間に状況は又、変わったようです。再び都心回帰が目
立ち始めたということでしょうか?2008年1月16日に「関連部門間の業務連携の強化、部門・組織
編制の自由度拡大、及び事務・システム業務の機能増強が図られる体制構築の為、平成23年度
までに大井事業所におかれている本社機構と子会社を日比谷事業所、豊洲事業所(建築予定のオフィ
スビル)、新大井事業所(別途建設予定のオフィスビル)の3拠点に再編・移転する」と発表されました。
結局、人が住む環境よりも業務の効率化が優先されたと言うことですね。
現在3,100名が大井事業所に勤務しており、そのうちの900名が日比谷事業所、第一生命情報シス
テムの約1,100人が豊洲事業所に移転するようです。新大井事業所には第一生命情報システム
社の事務処理部門と、第一生命ビジネスサービス社、第一生命総合サービス社の1,100名が新しい
ビルで仕事を継続するそうです。2,000人が都内の拠点に移動することになりました。ほとんどの従業
員は大井町近辺に一戸建てを購入したのではないでしょうか?そこから、日比谷や豊洲に通勤する
には小田原に出て、新幹線通勤すれば1時間30分ほどで着くようですが、会社は新幹線通勤を負担
してくれるのでしょうか?もしかしたら、大井町を離れる家族もいるかも知れません。折角購入した
郊外の一戸建てなのに.....
当方、学校を卒業して28年経過しましたが、途中6年間首都圏、4年間海外で生活しました。計10年
間はいわゆるアパート住まいでした。当方としては何処も住めば都で、その土地に馴染みました。引越
しも7回経験しています。静岡に戻ってから一戸建てとなりましたが、アパートはそれなりに利点がある
し、一戸建てもそれなりに利点があり、どちらが良いとは言えません。只、1時間半の通勤時間を想像
したら、ちょっと考えてしまいます。さて、第一生命の現大井町勤務で東京勤務になる2,000人の社員
の方々は大井町を離れるのでしょうか?大井町の役所もさぞかし困っていることでしょう。
格差という言葉がずっと使われてきました。首都圏と地方の格差。これからは地方の時代と言った人が
いますが、何時になることか?ビジネス中心の日本では、首都圏、やはり東京が中心なのでしょう。
サマータイムは日本の企業文化に合わないと言っている人がいますが、東京しか知らない人にはその
通りでしょうね。
貴方は都会派、それとも郊外派ですか?
右側に大きな建物が見え「あれはなんと建物なの?」と良く思ったものでした。それから何年か経過
して、あの建物が第一生命の本社ビルだと分かりました。「なぜ、こんなところに本社ビルがある
のだ?」とその時思いました。
その第一生命大井本社ビルが移転すると言うことを聞き、昔をふと思い出した次第です。先週の日経
BPネットに掲載された東京都副知事の猪瀬氏のコラムを読んで思い出しました。第一生命の本社ビル
が建ったのは、今からちょうど41年前で、1967年に竣工されたこのビルは地上18階建てだが、高さ
75メートルもあるそうです。本来であれば75メートルは、25階建てぐらいに相当するそうです。第一
生命は1968年から「2本社体制」をとり、企画部門や営業部門は日比谷に、事務部門やシステム
部門は、神奈川県大井町にしたそうです。当時の新聞では「日本一の引っ越し」という見出しを付けた
ほどで、大型トラックで延べ450台以上が神奈川県大井町へと走ったといわれています。
「激化する公害、交通の渋滞、通勤難、果てしない物価騰貴等々は職員の事務効率や健康保持の点
からも憂慮すべき状態にたち至っている」と同社70年誌では当時の移転理由が述べられているそう
です。その後1970年代には、大学や企業による郊外への移転が急速に増加し、ちょっとした郊外ブー
ムになったそうです。そういえば中央大学の八王子移転などもこの時期だったのではないでしょうか?
この傾向は一般の人々の間にも広まり、郊外に一戸建てを持つのがサラリーマン家庭のステータスと
して定着したそうです。それからおよそ40年の間に状況は又、変わったようです。再び都心回帰が目
立ち始めたということでしょうか?2008年1月16日に「関連部門間の業務連携の強化、部門・組織
編制の自由度拡大、及び事務・システム業務の機能増強が図られる体制構築の為、平成23年度
までに大井事業所におかれている本社機構と子会社を日比谷事業所、豊洲事業所(建築予定のオフィ
スビル)、新大井事業所(別途建設予定のオフィスビル)の3拠点に再編・移転する」と発表されました。
結局、人が住む環境よりも業務の効率化が優先されたと言うことですね。
現在3,100名が大井事業所に勤務しており、そのうちの900名が日比谷事業所、第一生命情報シス
テムの約1,100人が豊洲事業所に移転するようです。新大井事業所には第一生命情報システム
社の事務処理部門と、第一生命ビジネスサービス社、第一生命総合サービス社の1,100名が新しい
ビルで仕事を継続するそうです。2,000人が都内の拠点に移動することになりました。ほとんどの従業
員は大井町近辺に一戸建てを購入したのではないでしょうか?そこから、日比谷や豊洲に通勤する
には小田原に出て、新幹線通勤すれば1時間30分ほどで着くようですが、会社は新幹線通勤を負担
してくれるのでしょうか?もしかしたら、大井町を離れる家族もいるかも知れません。折角購入した
郊外の一戸建てなのに.....
当方、学校を卒業して28年経過しましたが、途中6年間首都圏、4年間海外で生活しました。計10年
間はいわゆるアパート住まいでした。当方としては何処も住めば都で、その土地に馴染みました。引越
しも7回経験しています。静岡に戻ってから一戸建てとなりましたが、アパートはそれなりに利点がある
し、一戸建てもそれなりに利点があり、どちらが良いとは言えません。只、1時間半の通勤時間を想像
したら、ちょっと考えてしまいます。さて、第一生命の現大井町勤務で東京勤務になる2,000人の社員
の方々は大井町を離れるのでしょうか?大井町の役所もさぞかし困っていることでしょう。
格差という言葉がずっと使われてきました。首都圏と地方の格差。これからは地方の時代と言った人が
いますが、何時になることか?ビジネス中心の日本では、首都圏、やはり東京が中心なのでしょう。
サマータイムは日本の企業文化に合わないと言っている人がいますが、東京しか知らない人にはその
通りでしょうね。
貴方は都会派、それとも郊外派ですか?
Posted by walt at 21:52│Comments(2)
この記事へのコメント
地元の人間として不思議に思っていたことがあります。
それはあの丘陵はフォッサマグナが走っている丘陵なのです。
国府津ー松田-神縄(静岡県駿東郡小山町)断層とも云います。
東西日本が折れ曲がっている大断層の一部を構成しており、
この断層の延長にかつて関東大地震を引き起こした西相模トラフが海底に走っています。
どうも不可解なのは素人でも分かることが専門家の地質調査
などで、どういう判断がなされたのでしょう。
なお、かつての本社はコーヒーメーカーに格安で払い下げられました。
それはあの丘陵はフォッサマグナが走っている丘陵なのです。
国府津ー松田-神縄(静岡県駿東郡小山町)断層とも云います。
東西日本が折れ曲がっている大断層の一部を構成しており、
この断層の延長にかつて関東大地震を引き起こした西相模トラフが海底に走っています。
どうも不可解なのは素人でも分かることが専門家の地質調査
などで、どういう判断がなされたのでしょう。
なお、かつての本社はコーヒーメーカーに格安で払い下げられました。
Posted by タン at 2014年10月17日 21:19
しょうもない一般職すら新幹線通勤してます。
新幹線じゃない場合はグリーン車通勤、またはロマンスカー通勤。
職員に無駄な新幹線代出してる場合じゃないのに。
株式会社なんだから、株主に還元すべきでしょ。
新幹線じゃない場合はグリーン車通勤、またはロマンスカー通勤。
職員に無駄な新幹線代出してる場合じゃないのに。
株式会社なんだから、株主に還元すべきでしょ。
Posted by お教えします at 2017年10月19日 12:05