2008年07月20日

406) 夏の茶摘み?

昨日の夏バテ?、熱中症?の症状を和らげるため、普段は飲まない栄養ドリンクを飲み、氷枕を
使用し寝ました。実は、本日清水手揉み茶保存会の講習会があり、8時集合でしたが、昨日電話が
あり、「せっかくだから手摘みをしたお茶にしよう」ということで、急遽6:30に集合し、手摘みを
した次第です。手揉みの講習は、従来は、摘んだお茶を一度機械で下揉み(粗揉)したものを使用
し、3時間ほどで終了します。しかし、摘んだものは、すべての工程を行うため、およそ7時間かか
ります。そのため、6:30が集合となったわけです。

今朝、5:30には目覚ましが鳴り、起きることができました。昨日の疲れ、だるさは取れており
6:30には集合場所に行くことができました。手摘みは本来一番茶(新茶)で行います。今回は
一番茶を摘んだ後、お茶の木を整わせるための、次の芽が出やすくするための整枝作業をします。
その後出てきた芽を摘み取ったわけです。もちろん一番茶と比較すると同じ新芽ではありますが
少しこわく(硬く)なっていました。しかし、良いお茶を摘むことができました。

今回参加した会員はほとんどが先生、もしくは師範で、私を含めた4名が初級で、先生の指導のもと
作業を行いました。静岡には手揉み茶の流派が8ありますが、試験は標準揉みが適用され、その採点
者の先生に指導を仰ぎ、マイナス点要因を聞きながら行われました。単純なこと(右利き、左利き
関係なく持つ手が決まっているなど)、手順が違うだけでマイナス点になるとのことを聞きました。
ちなみに現在静岡県では700名の手揉み茶保存会会員がいるそうです。

実際問題として、手揉みのお茶が市場に出ることはほとんどありません。なぜなら、人件費を考えれば
100g当たり数千円以上になってしまうからですし、又、市場に出るほどの量を確保することができま
せん。手摘み茶は伝統工芸、文化の部類に入るのではないでしょうか?ちなみに、重要文化財となっ
ている方もいらっしゃるそうです。当方は50の手習いで始めたものであり、何かひとつ手に技術をもち
たい理由でもあります。一人前になるには10年かかるようですが、地道に取り組むつもりです。

本日は冷房の利いた場所での講習でしたので、昨日のような熱中症にはなりませんでしたが、ずっと
立っての作業であり、腰が痛くなる作業でした。明日になると筋肉痛になっているのではないか心配
です。

  


Posted by walt at 23:22Comments(4)