2008年07月11日

397) サッポロビール4位に転落

1963年にビール業界に参入したサントリーが45年の歳月をかけ、1月~6月の販売シェアで万年
4位だった地位を3位に上げました。と言うことはサッポロが4位に落ちたということです。サッポロは
50年前にはキリンに続く業界2位でしたが、その後1988年にはアサヒに抜かれ3位となり、そして
4位となったわけです。50年かけて徐々にシェアを落としていったということです。日経産業新聞
では「長期にわたるシェアの低下があまりにも穏やかで、危機感を欠いたまま4位に転落した。
商品政策で市場の空気を読み違えて失墜。米投資ファンドの攻防も続く中、巻き返しの策はあるのか」
と書かれていました。

7/10にビール大手5社が発表した1~6月のビール系飲料シェアは、アサヒビールが37.5%、キリン
ビール36.7%、サントリー13.0%、サッポロビール12.1%、オリオンビール0.8%とのことでした。
サントリー以外のビールメーカーは2月から4月にかけてビールを値上げしたそうですが、サントリー
は缶ビールの値上げを9月まで伸ばしたそうです。ガソリンをはじめとする各種食料品の値上げで
節約意識の高まった消費者の支持を集めたことが勝因のようです。また、サッポロの敗因として、
トップブランドを持たない事が挙げられるようです。アサヒは「スーパードライ」、キリンは発砲酒の
「淡麗」、サントリーは「プレミアムモルツ」がありますが、サッポロにはそれがない。又、高級ビールと
して君臨していた「エビス」が出荷減少となっているそうです。縁起の良いエビスが落ち目のイメージが
つけば回復が難しいとも言われています。

当方学生時代の頃はキリンのラガーが当たり前。安い居酒屋では朝日麦酒であり、朝日は水っぽい
感じがして、買って飲むことはありませんでした。サントリーは生ビール一筋だったと思います。
そしてサッポロは赤い星のついたラガービールだったと記憶しています。そのころは明らかにサッポ
ロシェアが2位だったと思います。焼津に工場が出来、黒生が生産されてから、お店に置いてあれば
黒生を注文しましたが、いつの間にか忘れられた存在になってしまいました。同じ静岡で出来たビール
ですので、応援はしたいのですが.....これから本格的なビールのシーズンになります。シェアは年間
シェアで勝敗がつきます。7月からの6ヶ月間にどのような巻き返し策をとるのでしょうか?今後ヒット
するような新しいビールが出てくることを期待します。静岡の水で作ったビールだと思いますので...

貴方はビール派ですか?発泡酒派ですか?それとも第3のビール派ですか?
ずーと同じ銘柄を飲みますか?それとも毎回変わりますか?


  


Posted by walt at 23:49Comments(2)