2008年07月13日

399) 季節感 蝉の鳴き声

毎年、7月になると蝉の鳴き声が気になります。静岡で聞くことのできる蝉は、ニイニイゼミ、
クマゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシといったところでしょうか?ニイニイゼミは7月初旬
に鳴き始めます。クマゼミは朝、アブラゼミは多くは夕方、ヒグラシは名の通り夕方に鳴き、ツク
ツクボウシは夏の終わりに鳴きだします。

昨日、近所で蝉の抜け殻を見つけました。まさかと思いましたが、クマゼミの抜け殻ですが少々
小ぶりでした。今朝、いつもの通り散歩していると江尻小学校の方からクマゼミの鳴き声が聞こえ
ました。今年最初の蝉の鳴き声です。しかし、それがクマゼミとは驚きです。例年ですとニイニイ
ゼミが7/10前後に鳴きだします。しかし、残念ながらここ数年ニイニイゼミが鳴くのを聞くことが
ありません。蝉は7年幼虫として地中にいますので、10年前頃からニイニイゼミが減ってきたことが
分かります。クマゼミは夏休みに入ってから鳴き出しますので、今年は10日も早いことになります。
夏休みになると朝6:00前から鳴きだし、寝ているのを邪魔するほどの鳴き声です。今日聞いたのは
一匹のみでしたのでもしかしたら突然変異で、出てきたのかも知れません。

まだ、気象庁が梅雨明けを宣言していないと思いますが、昨日、今日の天気はまさに梅雨明けした
夏日でした。梅雨入りが例年より10日ほど早かったので、梅雨明けも10日ほど早いかもしれません。
すると、クマゼミは梅雨明けを感じて、地中から出てくるかもしれません。もしそうであったら、自然の
驚異と言わざるを得ません。でも、異常気象による動植物の変化、適応はほんとは良いものではない
のでしょう。蝉の話ですが、アブラゼミが夜中まで鳴いていることがあります。町中が明るく、そのため
昼間と間違えて鳴いているのだろうと思います。ツクツクボウシに関しては、ニイニイゼミと同じく、姿、
鳴き声を聞かなくなっています。ツクツクボウシが鳴き始めると、夏休みが終わる合図をしてくれたので
すが.....

日本には四季折々の気候があり、それに適合した文化がありました。蝉の鳴き声ひとつでも季節感を
感じていたのですが、このところさびしい気がします。カブトムシが6月に成虫になるとは思ってもおり
ませんでした。それも、その一つです。地球温暖化だけの問題ではないと思いますが、戻すことができ
るのであれば、昔に戻りたいものです。
  


Posted by walt at 20:10Comments(0)