2008年05月14日

339) 今年の社長訓示

日刊工業新聞に「今年の『社長訓示』を読む」と言うコラムがありました。日刊工業新聞
では毎年4月に行われる企業の入社式に合わせて、大手300社の社長訓示の内容を
紹介しているようです。エッセイストの倉部行雄氏が今回のコラムの執筆者で現在は
共栄大学の客員教授だそうです。倉部氏は日刊工業新聞で発表された社長訓示のキー
ワードの使用頻度の順位を1989年からずっと分析しているそうです。その分析で、最近
の特徴や変化が見られるようです。

数年前までは①失敗を恐れず新しいことにチャレンジせよ②その道のプロになれ③柔軟
な頭で創造的発想を④国際感覚を磨け⑤自己研鑽(けんさん)せよが大きな流れだった
ようです。しかし、このところ「コミュニケーション」や「顧客満足」が浮上してきた
とのことです。「コミュニケーション」は個人別成績主義への不安などを背景に、30才代
社員の「心の病」が急増し、横の人間関係が重要となってきたからと分析しています。
「顧客満足」は偽造問題から消費者の不信感への対応や、企業の「社会的責任」重視に
関連があるとしています。今年は①失敗を恐れず新しいことにチャレンジせよ②顧客の
満足、お客様第一主義③グローバルな視点を持った人間④その道のプロをめざせ⑤自己
研鑽だったようです。1位の「失敗を恐れず新しいことにチャレンジせよ」は20年も連続
して首位となっているようです。チャレンジを楽しむ「積極的楽観主義」がキーワードのよう
です。20年近く「失敗を恐れず新しいことにチャレンジせよ」が続いているということは、
無難な言い方と言うことになるのでしょうか?それとも、過去の新入社員が「失敗を恐れず
新しいことにチャレンジしていない」からでしょうか?なんとなく、前者の「無難な言い方」を
しているのではないかと思います。新入社員もチャレンジ精神で望んだとしても(もしかした
ら社長訓示は全く聞いていないかもしれませんが)いつの間にか「郷に入りては郷に従え」
となっているのではないかと推測されます。

さて当社の場合は社長の訓示はどうだったのでしょうか?当部署に新入社員がいません
ので確認はできませんが....。すでに1ヶ月が経過し、4月末には初任給をもらったはずです。
まだ、市民税は引かれていないはずですので、所得税と厚生年金、健康保険等が引かれた
給与だったでしょう。カーリング型新入社員と呼ばれましたが、実際問題、回りが一生懸命
ルートを磨いているのでしょうか?それとも、磨くのはもう疲れたでしょうか?
勿論、もっともっと磨いて最高得点が取れるように頑張っていますよね。

貴方のところの新入社員は如何ですか?

  


Posted by walt at 23:22Comments(0)