2008年06月10日

366) おとなの人気企業

社会人がもし、これから働く先を選べるなら、どの会社か? 「学生が選ぶ人気企業を社会人の
目から選ぶとどうなるか」を尋ねたアンケートに、日経ビジネスオンライン(NBO)読者873人、
ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)読者4948人から回答をいただいた結果が日経BPオンラインに
掲載されていました。日経BPオンラインの1位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)で、
僅差でゴールドマン・サックスが続き、3位に任天堂が入ったとのことでした。ほぼ日は任天堂が
ぶっちぎりで1位で、ベネッセコーポレーション、オリエンタルランドが続いたそうです。このアンケ
ートは、「日経ナビ2009人気企業ランキング」で100位以内に入った企業を対象に、「いまから就職
するならどの会社を選ぶか」を尋ねたものとのことです。

日経BPオンラインで首位のP&Gはほぼ日でも10位に登場しました。任天堂、ベネッセ、バンダイ
なども共通して上位にありましたが、これら企業は、学生側のランキングでは目立たない位置に
あった(任天堂53位、ベネッセ22位、バンダイ40位)ようです。一方、学生が選んだ1位の全日本
空輸(ANA)は日経BPオンラインでは12位、ほぼ日では14位、学生の人気企業には2位の
三菱東京UFJをはじめ、メガバンクや保険、証券などの金融系が登場するが、社会人側はほとんど
出てこなかったようです。

「おとな」側が働く先を選んだ理由はどのようなものがあるかと言うと、日経BPオンラインでは、「仕事
がおもしろそうだから」「新しいことに挑戦させてもらえそうだから」と、福利厚生や報酬よりも業務自体
への興味が先立っています。また「ユーザーとして、製品もしくはサービスに好感が持てるから」という
項目を選ぶ人も多かったとのこと。その他、「将来性があると思うから」、「高い技術力を持っている
から」も挙がっています。上位の3つは、ほぼ日と順位こそ入れ替わるものの共通するところがありま
した。男女比(日経BPオンラインは女性が2割、ほぼ日は約7割)や人数に大差があるにもかかわら
ず、「ここで働きたい」気持ちは意外に変わらないようです。読者がP&G、任天堂を選んだ詳しい理由
は、P&Gでは「人事評価の評判がよい」(正しく評価してもらえそう)や、福利厚生(大事にしてもらえ
そう)が他の企業と比べて突出していたようです。また、ほぼ日では、任天堂の岩田聡社長インタ
ビューを連載しており、同社を選んだ理由を見ても「社長に好感が持てるから」が突出して多いとの
こと。トップによる人材獲得へのアピールは非常に効果的、と言えるようです。

選択した企業に、本当に機会があれば転職するか? という質問も行ったところ、日経BPオンラインの
読者の66.8%が「する」と回答(ほぼ日では59.8%)でした。これに転職する理由を裏返して考えれば
「面白くない仕事」と「挑戦のない職場」が、いかに彼らを腐らせているかを感じさせる結果となりました。
上位20社は、少なくとも「面白そうで」「挑戦心をかきたてる」、眩しく見える企業と言えそうだ。と結んで
いました。

学生の選ぶ人気企業は、どうしてもブランドになりがちかも知れませんね。P&Gは確か女性管理職の
割合が高い会社であると認識していましたが、これほど社会人に支持されていたとは思っても見ま
せんでした。貴方なら、これらの会社へ転職しますか?

日経ビジネスオンライン
①P&G ②ゴールドマンサックス ③任天堂 ④ホンダ ⑤トヨタ自動車 ⑥ソニー ⑦リクルート
⑧サントリー ⑨日本アイビーエム ⑨ベネッセコーポレーション

ほぼ日刊イトイ新聞
①任天堂 ②ベネッセコーポレーション ③オリエンタルランド ④資生堂 ⑤博報堂 ⑥ソニー
⑦バンダイ ⑦電通 ⑨サントリー ⑩P&G

日経ナビ2009人気企業ランキング
①ANA ②三菱東京UFJ銀行 ③トヨタ自動車 ④松下電器産業 ⑤ソニー ⑥シャープ 
⑦東京海上日動火災 ⑧みずほファイナンシャル ⑨サントリー ⑩三菱商事


  


Posted by walt at 22:00Comments(0)