2008年08月04日

421) 立ち乗り型の移動支援ロボット「Winglet」

7、8年前だったと思いますが「セグウェー」という、立ち乗りの2輪車がアメリカで発表され、一世を
風靡しました。しかし、爆発的に売れたというものではなく、話題性が先行したように思います。
小泉元首相が笑顔で乗っていた事が思い出されます。日本では現在キャノンが発売していたかと
思います。

トヨタ自動車は8月1日に、立ち乗り型の移動支援ロボット「Winglet(ウイングレット)」を開発した
と発表しました。2007年に公開した座り乗りロボット「MOBIRO」は主に高齢者を対象としたものです
が、Wingletはより若い層の利用を想定したもののようです。本体は、A3サイズ相当の投影面積で、
持ち運び可能とし、角度センサやジャイロセンサ、車輪速センサを備え、運転状態に応じて安定して
2輪走行できるようにしました。前後進は、前後に体重移動したことを検知して実現し、本体内部に
平行リンク構造を採用し、左右に体重移動させるとリンクが傾くことで、旋回意図を検知し、左右の
車輪の回転数に差をつけることで旋回できるようです。「Type S」「Type M」「Type L」の3種類が
あり、Type SとMは、両足で本体を挟むことで両手が自由な状態で運転できるのに対し、Type Lは
両手でテアリングを握って運転するそうです。いずれも、Liイオン2次電池を搭載し、満充電時間は
1時間。最高速度は6km/hだ。重さは、Type Sが9.9kgで、Type MとLが12.3kg。航続距離は
Type Sが5km、Type MとLが10kmとのこと。

「Winglet(ウイングレット)」飛行機の両翼の先についている折れ曲がった部分の事を本来いうよう
です。ウィキペディアでは、すでに、このトヨタの立ち乗り型の移動支援ロボットのことが書かれていま
した。流石情報が早いですね。ロボット工学では、ホンダのアシモが二足歩行ロボットとして先行して
いました。その後、ソニーがエンターテイメントロボットとしてアイボを発売し、小型二足歩行ロボットの
開発を進めました。当時、業界ではトヨタがロボット工学の学生を集めているが、何の開発をしているか
不明だったようです。そして2004年にトランペットを吹くロボットが発表されました。2006年にはソニー
がロボット事業から撤退を表明し、その技術者がそろって、トヨタに出向、移籍したようです。その甲斐
あって今回に至ったようです。2006年にトヨタの張会長がソニーの社外取締役を兼ねていたこともあ
り、ソニーの技術を運よく受け継ぐことができたようです。寄って、ソニーが種をまきトヨタで花を咲かせ
たことになります。まだ、製造コストは数百万円だそうですが、機能の絞り込み、トヨタ生産技術、方式
によってコスト低減を図るようです。さて、花が咲きましたが実が収穫できるまでトヨタは研究開発を続
けることができるでしょうか?

今後は、実用化に向けた様々なトライアルを通じて、多くの方に「Winglet」を体感いただき、ご意見を
伺う予定とのこと。具体的には、2008年秋より中部国際空港セントレア(愛知県常滑市)、複合型マリ
ンリゾート施設ラグーナ蒲郡(愛知県蒲郡市)において、移動手段としての実用性の検証を行い、2009
年にはオートモール複合型商業施設トレッサ横浜(神奈川県横浜市)において、人混みなどでの使用
性や他者に与える心理的な影響を検証する予定だそうです。

一時はロボット技術が注目され、ロボット展示会も盛んでしたが、商業ベースにならないことで下火に
なりました。しかし、トヨタが参入することにより、また、研究開発が進みロボット産業が又、注目を浴
びることを望みます。


  


Posted by walt at 21:40Comments(0)

2008年08月04日

420) やっぱり清水港祭りの花火が好き

清水港祭りの花火が終わりました。今回で61回目ということでしたので、1947年から続いている
ということになります。第二次世界大戦終了後の港町清水の復興を願い、始まったのではないか
と思います。ここ10年ほど毎回日の出埠頭に観に行っています。

今年は、会社の先輩のお宅(静岡商業近く)にお邪魔して久しぶりに安倍川の花火大会をみる
事ができました。また、日本平の花火大会は自宅からピンポン玉ほどの大きさではありますが
花火を見ることが出来、今年は3回目ということになります。毎年同じ場所で見るわけですが、
今年は例年と違い。埠頭に観覧席(ガムテープで通路と観覧場所)が区切られていました。
例年17:00過ぎには陣とっていたのですが、今年は通っている英会話学校の生徒、関係者の集まり
があり17:00前には12畳のブルーシートを張り、来るのを待ち構えました。バングラディッシュ、
モンゴルの生徒さんたち十数名が参加されました。多分日本の夏、花火を堪能したのではないかと
思います。

静岡で開催される花火大会は遠州袋井の花火が有名です。JR袋井、愛野駅の中間あたりで開催
されます。こちらは、遠州地区の企業の寄付によるもので壮大なスケールで行われ、打ち上げら
れる花火の数も桁違いです(勿論全国的に有名な花火大会には及びませんが....)。又、観客席
が販売されます。一度しか行ったことがありませんが、最後のとりは当時寄付金の一番多い遠州
トラックさんだったことを覚えていますが、それは見事なものでした。現在はどのの企業がとり
を務めているか知りません。ただ、難点はあまりにも多くの観客により、愛野駅が人で埋まって
しまい電車に乗ることができないことでした。2002年の日韓ワールドカップがエコパで開催され
ましたが、あの時と同じように数万人の観客が花火を見に来るため身動きできないわけです。

遠州袋井の花火、安倍川の花火そして清水の港祭りの花火すべてが、企業の寄付による運営に
なっていますが、清水港祭りの花火の違いがあります。それは、打ち上げられる前にスポンサー
である企業の名前が発表されないことです(もしかしたら本部前では発表されているのかも知れ
ませんが....)。そのため、休む暇なく、約1時間にわたり打ち上げられます。そのため、持参した
飲み物、食べ物を見ながらの鑑賞ができないほどです。19:30からの開催ですが、それまでの
時間に飲み食いを済ませなければなりません。約1万発の花火を打ち上げるそうです。遠州袋井や
安倍川と比較して劣りますが、あっという間に時間が過ぎ、集中してみることができます。
そのため、「やっぱり清水の港祭りの花火が好き」ということになります。今回も又、そのような
感想を持ちました。あと、少なくとも10回は観ることができると思いますが、100回以上開催される
事を望んでます。また、ずーと続くよう市民、企業の参加を望みたいものです。

いつも安倍川の花火歯科観ていない貴方、規模は小さいですが、一度清水港祭りの花火大会も観に
行ってみませんか?



  


Posted by walt at 02:18Comments(2)