2008年12月27日

565) 共感を持ったコラム「ちいさな会社のブランディング」

多くの企業が今日で仕事納めとなったのではないかと思います。2009年に向けて、まったく不透明
な年末を迎えることはかつてあったのでしょうか?多くの方が不安を持った新年を迎えることでしょう。
勿論当方もそのうちの一人ですが........
日経BPオンラインでマーケティング・コミュニケーション・ユニットMUSBの関橋 英作氏のコラムに
非常に共感を持ちました。関橋氏はネッスルの「キットカット」を受験シーズンの販促に「きっと勝つ」
にたとえ、大ブレイクさせた方でもあります。現在でもキットカットは受験生の味方となっています。

関橋氏は、昨年のサブプライム問題から、今回のリーマンショックを通じて経済界に大きな打撃を
与えたことについて、「ここまで打撃を受けたのですから、どう立ち直るかが問題。前向きに考えれ
ば、社会構造をリセットするチャンスともいえます。」と。これには当方も同感です。11月の携帯電
話の販売台数が100万台ちょっと発表され、6月の500万台と比較すると1/5になったと報道されまし
た。通常では1/5となったのですから、この値は異常です。しかし、500万台が異常であり、100万台
が正常であったとすると如何でしょうか?過去の携帯電話のハードの販売方法が異常であり、適正
な販売方法となりましたが、それでも機種変更が短期間で行われてきました。その他の消費財も
大量生産大量消費され経済活動が営まれてきましたが、ある意味で正常ではなかったのではない
でしょうか?その意味で関橋氏のいう社会構造をリセットするチャンスだと思います。

又、地方に行った時、そこにあるのは中央と同じ店、同じ商品で個性がなくなりがっかりした経験を
みんながしたのではないかと言っています。地方都市は中央のネットワークに収まり、もともと持っ
ていた特色を失ってしまったということです。大企業と中小企業のことにも触れていましたが、日本の
全企業のうち、中小企業の占める割合は、なんと99.7%で約420万社(総務省「事業所企業統計
調査」)だということです。その中小企業を助けることが先決であると。小さな会社だからこそ、差異化
が必要であり、それも心理的な差異化が。マーケティングは、心理学に最も近い経済学。「人が考え
て、人が作り、人に喜んでもらう」と書いてありました。多少なりともマーケティングをかじった当方には
この言葉に改めて考えさせられた次第です。

関橋氏は2009年のテーマを「地方の再生は、ブランディングから始める」として取り組むと言っていま
した。当方、「清水ブランド大作戦」の一員として清水ブランドを多くの人に親しんでもらい、価値を
見つけてもらい、清水に愛着、誇りを持ってもらう。そして、多くの人に清水に来てほしいという活動
が関橋氏の今後のテーマーに近いことを知りとてもうれしく思っています。本日、もつカレーの金の字
さんでNHKの生放送がありました。我々の「清水もつカレー総研」も取材を受けましたが、本格的な
活動にしていきたいと思っています。
「私はもつカレーで会社を辞めました」と言えるようになれれば最高なのですが......

小さな会社のブランディング:
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_32503_722899_207

  


Posted by walt at 00:17Comments(2)