2008年09月30日

478) 静岡県が利用する小さな村のポータルサイト

昨日から降り続いている雨は、昼前に一時はやみましたが終日小雨が降るという天気でした。
秋雨前線による雨ですが、6月の梅雨の時期でもこのような天気はなかったような気がします。
天気予報では明日も雨のようで、3日間ぐづついた天気となってしまうようです。それにしても
今年の天気はホント変わっていますね。

さて、静岡県が運営する「ゆとりすと静岡」というサイトを知っていますか?今朝のフジサンケイ
ビジネスアイの記事で「小さな村(人口520人)の大きなブログ、人口380万人の静岡県も利用」
という見出しの記事が掲載されていました。何のことか分からず、記事を読んでみると、全国
唯一の飛び地として知られる和歌山県の北山村が運営するインターネットサービスを静岡県
が利用しているというものでした。北山村では昨年「村ぶろ」というブログポータルサイトを立ち
上げ、すでに仮想村人として、すでに7,000人も登録されているとのことで、同村では、同様の
委託されたブログサイトを作るサービスを開始したようです。そのサービスに静岡県が乗り
「ゆとりすと静岡」を開設し、サイトの作成と保守管理は北山村が請負い、維持費用は静岡県が
負担する仕組みのようです。このサイトは、団塊世代の会員が静岡への定住や交流について
情報交換をしているようです。静岡県自治行政室の担当者は「財政的負担も民間会社より小さい」
とメリットを強調しているようです。このサービスは北山村観光産業課で請け負っているようです。
課の担当者は「地域振興に役立ててもらいたい」と言っていましたが、果たしてどんなものか疑問
が残ります。

好奇心があるため、「ゆとりすと静岡」にアクセスしてみました。立派なサイトであり、暮らしに関
する様々な情報が掲載されています。ここにたどり着くには「ゆとりすと静岡」が分かっていれば、
一発で検索できますが、分からなければ県庁のホームページから探さなければなりません。
でも、県のホームページからはほとんどたどり着くことができません。このページの作成が北山村で
おこなわれていると思うと奇妙な感じです。データを一旦北山村に送っているはずです。県の情報
を他県に流していることに、なんとなく抵抗を感じます。何故静岡県の仕事を他県に出すのか?
静岡県の業者ではだめなのか?ということです。静岡の商業統計を見ても年々売上が減少してい
ます。よって、今後は他県からの来訪者により、消費をしてもらう必要性があることはみんな統一した
認識であると思っているのですが、県の行政がそのような考えでないことに憤りを感じます。県の
施設を建設するのに、他県の業者に依頼することはないと思いますが、もしかしたら、それは当方の
認識の誤りであって、コストを考えたうえで妥当であれば業者は何処でもよいということになっている
のでしょうか?その認識が分かりません。

勿論他の地域と交流をすることはお互いメリットがあれば、それは良いことと思います。しかし、行政
の場合であれば双方向の活動でなければならないと思います。北山村は何らかの仕事を静岡県に
依頼しているのでしょうか?また、マスコミ(新聞社)の取材に関して堂々と回答することではないと
思います。人の財布だとお金が出しやすいのではないかと思ってしまいます。当方、何かおかしな
ことを言っているでしょうか?今回のフジサンケイビジネスアイの記事内容が若干違うことを望みます。



  


Posted by walt at 22:24Comments(0)

2008年09月30日

477) 時代の流れとともに(歴史のある会社)

普段はクールBizでノーネクタイで出勤していましたが、本日は出張のため久しぶりにネクタイ
をしめ、又、上着を着て出かけました。あいにくの雨とやや肌寒い陽気でしたので、久しぶりに
着た長袖のシャツとジャケットが、とても心地良く感じました。

本日訪問した会社は、1社目が創業50年以上の会社であり、2社目は100年以上続いている
会社でした。1社目は非上場企業であり、創業者一族が中心となり経営している会社でした。
応接室に通されたのですが、応接室のあるフロアーは近年改装されたようで、とてもシックで
落ち着いた雰囲気のフロアーであり、会社の規模からしても、若干不釣り合いですが、お客様
を大事にしていることが伺えるつくりとなっていました。又、トイレに関してはきらびやかではあり
ませんが、センスの良いトイレで驚きました。お会いした担当者に、トイレの事を聞くと創業社長
のこだわりがあり、「トイレはきれいでなければならない」と言い継がれているとのことでした。
このところ、会社での朝のトイレ掃除を日課として成功している企業の紹介がテレビなどで相次い
でいましたが、この会社も同じようにトイレ掃除を社員がやっているのですかと聞くと、そこまでは
やっていないとの回答でしたが、社員用のトイレも清潔を保っているとのことでした。たかがトイレ
ではありますが、その会社のお客様、社員に対する姿勢が垣間見れた気がしました。また、社長
のこだわりとして「食事」があるようであり、食堂も改装してカフェテリア風として、社員にくつろげて、
おいしい食事を楽しんでもらえる空間を提供しているとのこと。カフェテリアである食堂は業者に
委託しているのではなく、自社で運営し、コックさんは一流ホテルを定年退職されたシェフに依頼
しているとのことでした。創業一族の同族経営ですと、とかくワンマン社長で、社員をこき使うような
イメージがありますが。この会社は、もちろん同族経営の一面は見られるでしょうが、社員の事を
考えている会社であることが感じられました。

2番目に訪問した会社は数年前にも、違う目的で訪問したことがある会社でしたが、建物が昨年
建て替えられ低層階は飲食店がテナントとして入るインテリジェントなビルに変わっていました。
以前訪問した時の建物は数十年は経過しているレンガ作りのレトロ感が漂う、とても趣のある会社
でした。昭和30年代頃が舞台である映画やテレビ番組ではロケ地としてその建物、オフィスが使用
されたとのことでしたので、その界隈では町のシンボル的な存在だったようです。それが建て替え
となったわけですから、当時は賛否両論いろいろあったことでしょう。しかし、耐震性の問題などが
あり、建て替えに踏み切ったようです。年配の社員は昔を懐かしみ、中堅社員は仕事の環境に喜び
を感じ、また、会社訪問時には新しいビルということもあり、良い影響を与えているとのことでした。
企業価値は数字で表されますが、現代はビジュアルもある意味では大事となっています。その意味
で、この会社は成功したと思われますが、訪問して人間味のない虚しさが感じられた事が気になりま
した。仕事は人が行います。そこで人が感じられ無くなることはとても残念なことです。

時間は止まることなく動いています。時代も同じように動き変化しています。そして、われわれも日々
変化しており、流れに乗っています。変化に対応することが大事となっています。しかし、敢て変化に
逆らうことも必要ではないでしょうか?当方も、最新鋭のインテリジェンスなオフィスビルで仕事をしたい
という願望はあります。職場環境は勿論大事です。しかし、そこが無機質な空間であればどうでしょう
か?自分はやはり、人間味のある空間の方が好きです。ふとそんなことを考えてしまいました。


  


Posted by walt at 01:26Comments(0)