2008年09月10日

458) 今年の年賀状は39億5000万枚

先週のことだったと思いますが、日本郵政グループの郵便事業会社から、1通の封書が届いて
いました。多分、どのお宅にも配達されたものだと思います。中を見ると2009年の年賀状の
申し込み用紙と、デザインの書かれたチラシが入っていました。昨年から郵便事業が民営化され
昨年もこのように年賀はがきの申し込みの案内があったかどうか記憶にないのですが、民営化に
なってこのようなサービスをするようになったのかと感心しましたが、郵便局までとりに行かな
ければならないようで、もう少し何か方法はないものかと思った次第です。でも、切手部分が
ディズニーキャラクターになっているものがあり、早速、妻は「これにしよう」と言っていました。

本日のJ-castニュースに「年賀はがき3億枚以上売れ残り? 日本郵政問われる経営感覚」という
見出しの記事があり、「何のこと?もう年賀はがきが余ったのか?」と思い記事を読んでみました。
日本郵政グループの郵便事業会社が新年(2009年)用に発売する年賀はがきの枚数を発表しま
した。発行枚数は39億5000万枚で、08年用の最終発行枚数40億2105万枚を1.8%下回るが、
売れ残りを差し引いた実際の販売枚数36億260万枚となり、約3億枚余る目標数値になったという
ことです。郵便事業会社は「年賀はがきは全国の郵便局で売り切れなどあってはならず、例年売れ
残りを覚悟で余裕をもった枚数を印刷している」と説明したとのことです。年賀はがきはEメールの
影響もあって年々需要は下がっており、需要拡大は09年も望めそうにないにもかかわらず、時代の
流れを読み切れない日本郵政の旧態依然の体質が浮かび上がったことを指摘していました。

ところで、今年の年賀はがきですが、「梅とウグイス」「矢絣(やがすり)とはねつき」という日本
伝統の題材をモチーフに、ウグイス色と桃色に着色した2種類の「いろどり年賀」を1500万枚発行
すること。2008年に初めて発行し、人気を呼んだ「ディズニーキャラクター年賀」の2009年度版は
「くまのプーさん」であり、又、昨年に引き続き、地球温暖化防止のため、販売価格の一部を寄付金
として途上国支援に充てる「カーボンオフセット年賀」も発行するようです。よって、昨年とほぼ
同じアイディアのものとなるようです。昨年は民営化後、初の新年を迎えた08年用の年賀はがきの
発行枚数を前年比5.8%増の40億2105万枚として、4年ぶりに拡大しましたが、実際には約4億枚
が売れ残り、販売枚数は前年比0.2%減少したようです。日本郵政公社時代の2007年の売れ残り
は約1億8000万枚で、大幅な「売れ残り増」となったようです。そして、なんと、約80億円の広告
宣伝費を投入したとのことです。約40億枚の販売数でしたので1枚あたり2円の広告費をかけたと
いうことになります。50円のはがきであれば4%が広告費と言うことになります。2008年1月の会見
で、西川社長は「販売戦略に反省すべきところがあった」と、誤算を認めたようですが、今年も同じこと
やりそうです。計画時点で3億枚の売れ残りを見込んでいるということは、実際は4億枚売れ残るだろう
と推測されます。約10%のロスを見込んで発注することは、民間企業では考えられないことです。
本当に民営化された民間企業になったのでしょうか?疑問です。

あまり郵便局へ行く機会がないので、民営化された後のサービスの違いに関しては良くわかりません。
ただし、配達業務に関しては以前より細かなサービスになったような気がします。窓口の対応も少し
は変わったのでしょうか?それにしても、毎年11月になると、何も気にせず購入していた年賀はがき
ですが、このような数字を見ると、やるせない気持ちとなってしまいます。「Eメールにするので、
年賀状は送りません」と言ってきた友人が昨年いました。それはそれで個人の自由ですので、問題は
ありませんが、世の中デジタル化の中、1年に1度くらいアナログな年賀状を書いても良いと思います
がどんなものでしょうか?(パソコンを使用して、宛名、本文印刷をしますのでアナログではありません
が必ず手書きのコメントを書いていますのでアナログとして下さい)又、年賀状という文化はなくした
くないのですが.......季節感も大事だと思うのですが。
  


Posted by walt at 23:26Comments(0)