2008年11月02日

511) 好奇心旺盛

子供がお母さんに「ねえ、どうして?」「どうして?」「どうして?」と機関銃のように疑問を
持ち質問をする時期があると聞きました。質問をして、学んでいくのだと思います。
大人になると、それは好奇心に代わり、いろいろなことを知りたくなります。当方50歳を
過ぎても人より少々好奇心が旺盛のようです。

先日、所用で山梨県甲府市に行きました。山梨県立博物館のチラシに「甲州食べもの紀行」
として、「山梨県はまぐろの消費量が日本一」と書かれてありました。そういえば、その日の
昼食に食べたそば定食にまぐろの漬け丼が付いていました。何故だろうと思いつつも気に
しなかったのですが、その博物館のチラシで理由が分かり、そして、どうして山梨県のまぐろ
の消費量が日本一なのか知りたくなりました。たまたまそのチラシを役所で見たため、役所
の受付で問い合わせると、理由は知らなかったためかわざわざ博物館に問い合わせをしてくれ
「江戸時代から沼津ではマグロがたくさん捕れ、甲州商人がそれを買い付けに行きました。
それから甲州人はマグロをよく食べ、マグロをよく食べることが伝統のようになりました」との
ことです。「え、どうして清水ではなく、沼津名の?」と思いましたが、せっかく調べてくれた
受付の人には悪い為、質問はしませんでした。現在、マグロの水揚げシェア日本一は清水港
です。お持ち帰り寿司店も多い静岡が消費量も日本一と思っていましたが、山梨が日本一とは
思いもよりませんでした。山梨の人にマグロが好きか、良く食べますかと尋ねると多くの人が
「ハイ」と答えてくれましたので、その通りだと思いました。何かの折に、自分でもう少し調べて
みたいと思っています。

今年、4月から9月にかけて朝日テレビのワイン講座を受講しました。ワインの香りや味の
表現を色々な表現方法を使用するため、少しその表現方法を学んでみたかったことと、ワイン
の基礎知識を知りたかったからです。しかし、表現方法に関しては、当方の感性がない為か、
言葉で表現することはあきらめ、自分には合うか合わないかを判断する事のみにしました。
結局表現して、一緒に飲んだ友人に知ったかぶりをするのも好まないし、口に合うものは、
合う(おいしいと言うと、「おいしい」は個人差があるので極力言うことは控え、自分には合うと
答えています)というのが最もスマートだと思った次第です。6回の講座でしたが、もう少し
ワインも勉強してみたいと思っております。

講座では聞けなかった疑問がありました。
それは、ほとんどのワインの裏のラベルに書いてある「酸化防止剤」のことです。ワインが酸化
すると味が変わるのは知っていますので、そのための酸化防止剤であるとは想像がつくの
ですが、酸化防止剤(亜硫酸塩)がどのようなものか(味、匂い)知りたかったからです。
山梨のワインの蔵元に話を聞く機会があったため、酸化防止剤の事を尋ねると、快く質問に
答えてくれました。ワインの酸化を防ぐとともに、雑菌を殺してくれるようです。瓶詰めにする
とき基本的に入れるそうですが、製造過程中でも場合によって入れるようです。ブドウの栽培の
管理をしっかりしていればその分酸化防止剤の投入量は抑えることができるそうです。
逆に無添加であれば、完璧なブドウの栽培管理をしなければならず、非常に栽培管理が難しい
ようです。よって、酸化防止剤はワインにはなくてはならない物質であり、勿論使用量が規定
されているとのことで、安心して飲むことができるそうです。

世の中知らない事ばかりです。勿論知らなくても生活できます。しかし、知らないより知っていた
方が良いこともあります。「聞く一時の恥、聞かぬは一生の恥」という諺があります。これは知ら
ないことは何でも聞けということのようですが、「知らないことを知らないまま放置するな」が現在
では正しいのはないでしょうか?情報化時代の現在は人に聞かなくても、多くの情報をとることが
できますので、あまり聞いてばかりでは、知識、品格が疑われます。その意味では、当方も好奇
心をもったことを自分で調べてみる努力をすべきでしょう。でも、聞いてみたくなりますね。




  


Posted by walt at 21:04Comments(2)

2008年11月02日

510) 火のないところには煙は....

今朝は7:00に家を出て、20:00に戻ってきましたので13時間かけたということになります。
結果は残念ながら負けでした。勝てば21:30より、エスパルスドリームプラザで祝勝会が
開催される予定でした。バスで国立競技場に行った我々は「帰りが間に合うかな?」などと
取らぬ狸の皮算用をしたことが、こっけいとなってしまいました。今日も、明日もナビスコ杯
がらみのニュースはあえて見ないようにしたいと思っています。

本日国立競技場からの帰りにトイレ休憩となった海老名サービスエリアの売店に、夕刊紙の
中刷りがあり「パナソニック三洋電機買収へ」とありました。「ほんとかな?」と思いつつ
帰宅して、静岡新聞夕刊を見ると、1面に同じく「パナソニック三洋電機買収へ」と見出しが
載っていました。年内を目途に合意を目指し、年間売り上げが11兆円を超える国内最大の
メーカーになるというものです。三洋電機は2006年3月にゴールドマンサックス、大和証券
SMBC、三井住友銀行に合計約3,000億円のの優先株を発行し、3社は来年の3月には、
三洋電気の了承を得ることなく株を手放すことができ、売却先を模索していたところ、今回の
話が飛び込んできたようです。

パナソニックは、先月10月に松下の名前、ナショナルのブランドを捨てパナソニックに統一
しました。そして、2009年度に連結売上高を10兆円にする目標を掲げ、計画達成には
M&Aの活用を模索しなければならなかった事情もあったようです。三洋電機は白物家電で
業績が悪化しましたが、ノートPC、携帯電話のリチウムイオン電池では圧倒的な世界シェア
を持っており、また、太陽電池パネルではエネルギー変換効率が世界最高水準である独自の
技術を要しています。当方初めて知ったのですが、三洋電機は1947年に元松下電器産業の
井植専務が創業した会社でパナソニックとも歴史的なつながりを持った会社だったようです。

リチウムイオン電池や太陽電池は旧松下電池が研究開発していました。しかし、太陽電池、
いわゆるエネルギー分野に限っては、松下電器産業が燃料電池に研究開発を特化し、競争の
高い太陽電池開発には参入しないと今年発表したばかりです。よって、こんなに早く、買収
という名の下でその技術を手に入れようと考えるとは思ってもみませんでした。マスコミの
発表に関し三洋電機の佐野社長は「ニュースを見て驚いた。正式には何も決まっていないし、
金融機関から何も聞かされていない」とコメントしていましたが、金融機関に対して優先株
を発行した時の条件に来年3月には株を手放される可能性があることをうたっているのです
からサッシは付くはずですし、その動向はつかんでいたはずです。マスコミ各社もそれなりの
裏付けを取っていた(火のない所には煙は立たない)と思われます。

この買収劇、最終的にどう転ぶか分かりませんが、三洋電機にとって白物家電を生かす道が
あるとすればパナソニック傘下に入ることも一つの選択肢ではないでしょうか?今後の動向が
見ものですね。
  


Posted by walt at 01:39Comments(0)