2007年12月26日

202)2007年の新語10選

新語ウオッチャーであるもり・ひろし氏の2007年どの新語10選が日経BPnetに掲載されていました。これhあもり氏が、個人的な観点で選んだ「今年の新語」で、選出にあたって考慮した条件は3つで、第1に、今年その言葉が話題になるきっかけがあったこと。第2に、その言葉が今後しばらくは定着しそうであること。第3に、その言葉に対する社会的関心が大きかったことだそうです。新語から浮かび上がった今年の世相は「信頼関係の分断」だった。

1)モンスターペアレント - 協調関係の崩壊が怪物を生む -
2)ワーキングプア - いちど転落すると抜け出せない -
3)ネットカフェ難民 - 住居からも切り捨てられる人々 -
4)氷河期世代 - 労働市場から取り残された世代 -
5)2007年問題 - 団塊世代の大きな影響力 -
6)学校裏サイト - 子供社会の闇サイト -
7)赤ちゃんポスト - 社会の中で孤立する母親 -
8)猛暑日 - 意地の独自命名 -
9)メガ食品 - 健康志向からの逸脱が生んだ流行 -
10)KY - 若者にも受け継がれるムラ社会の空気 -

これら10の言葉が今年流行したものとは驚きました。中にはこのところ頻繁に聞く言葉もありますので、もっと前から使用していたのではと錯覚してしまいます。2007年問題は以前より言われてきましたが、実際問題となったかどうか定かではありません。当社では全く問題がなかったのではと思っています。KYはほんのつい最近テレビなどで称され始めたのではないでしょうか?知らない人もいるかも知れません。もり氏が「今後しばらくは定着しそうである言葉」を条件にしましたが、まさにそれぞれ定着するのではないでしょうか?その中でもワーキングプアーがこれからますます使用されるのではないでしょうか?ほんの先日、NHKでも特集をしており、日本のみならず世界各国の現状を放映していました。

ふとこれらの言葉を注意してみると、すべてネガティブな内容の言葉ばかりです。メガ商品のみその対象にはなりません。全般的には景気が良かった1年ですが、世相はその逆を反映しています。それとも悪いことばかりが基本であるかも知れません。何か明るいニュースによる良い新語はないものかと思いますが、思い当たる節がないほど今年は悪いニュースばかりだったということになります。今年の一字が「偽」と言うこともあり、2007年をすべて「偽」として語っても良いかも知れません。良いといっていた景気も実は「偽」だったかもしれません。儲かった会社はほんの一部の大手企業ばかりと言うデータもありました。信者が儲かると言う理屈ですので景気の良かった会社は「偽」は全くなかったということになります。マクドナルドは当てはまらないようですが.....

もり氏は以下のように結んでいました。
「例えばモンスターペアレントの背景には、学校と保護者との信頼欠如がある。またワーキングプア、ネットカフェ難民、氷河期世代の背景には、政界や経済界が労働者に対して抱くべき「情」の欠如がある。さらに学校裏サイトでは生徒同士の信頼が崩れているし、赤ちゃんポストでは「信頼できる社会」を持てない母親が孤立している。信頼関係が薄らぐ社会の中で、若者が必死に空気を読もうとするからこそ、KYという言葉も必要になったのではないか?」と。

来年はどのような新語が生まれるのでしょうか?明るい話題の新語が生まれることを望みます。

  


Posted by walt at 23:20Comments(0)