2009年01月14日

584) 会社の停滞期に会社を辞める人は仕事ができる人?

当方が17年前に台湾に赴任したとき、台湾でお世話になった物流会社の日本人の方がいらっしゃり
ます。当方は3年で台湾を離れましたが、その方は昨年日本の本社に戻りましたので18年ほど台湾
に駐在していたことになります。毎週中国語(北京語)を一緒に勉強した先輩でもあります。昨年、
その方が帰国されてから、東京でお会いしたことがありますが、その時「お世話になった台湾で何
か出来ないでしょうか?」と話しました。その時は、ゆくゆくは会社を辞めようと思っていた頃でした。
本日その方から先週台湾の知人の結婚式に招待され、半年振りに台湾へ行ってきたとのメールを
頂きました。そして、「貴殿が言っておられた『台湾で何か出来ないか』を考える上で力になってくれ
そうな友人(女性)とも会ってきました」と書かれていました。4ヶ月前に話したことを覚えていてくれ、
そして、その時の事を気にかけていてくれたことに、とてもうれしく思いました。早速、紹介して欲しい
旨伝えました。以前何度となく、起業関連のセミナーで「ネットワークが大事」と講師から言われていた
ことが、改めて実感された次第です。結果は後からついてくるものです。
出会いがなければ始まりませんよね。

今回も日経ビジネスオンラインからの情報ですが、Safty Japanというカテゴリーに毎週登場する
株式会社武蔵野 小山社長のコラムがあります。「異動する上司に贈る『花でもネクタイでもないもの』」
と題したコラムです。その中でこんな一節がありました。「どんな会社でも、退職する社員は常に一定
数存在します。辞める理由は人それぞれですが、会社が成長期にあるときにやめていく社員は、多く
の場合は仕事ができない人です。(中略)一方、会社が停滞期に入ると仕事ができる人から辞めます。
優秀な人は組織が今後どうなるかを見通せるし、また自分の能力や市場価値なども客観的に認識で
きる。辞めたほうが自分の人生にプラスになると判断できるから辞める。」と。後数日で会社を去る者
にとって勇気付けられる言葉でした。かといって、自分が当てはまるわけではありません。只、辞めた
ほうが自分の人生にプラスになると判断したことのみ当てはまります。今回、2回目の退職ですが、
1回目の時は会社が大手商社のグループの一員となりました。また、営業所であり、5年もいて後輩が
入ってこない状況では部下の指導の経験をすることができないと判断し、自分の人生にプラスとなるで
あろう道を選択しました。そして今回は生涯現役を続けることができる仕事にする道を選びました。

小山社長は経営サポートもしており、経営サポート会員の10%はこの厳しい環境の中で、現業で過去
最高益を出しているとのことです。そして、それは、社内のコミュニケーションが円滑になっているから
とも書いていました。又、「わたしは常々『中小企業の業績は、外的要因より内的要因に大きく左右
される』と述べています。景気が悪化しているから、経営環境が激変したからといったことは、実は業績
を落とす原因にはならない(まったく関係がない、とまでは申しませんが)と。このことを読んで、現在
法政大学教授で、来年静岡キャンパス長も兼ねる坂本教授の「経営語録70か条」を思い出しました。
その中で坂本教授は、④経営問題の大半は、外ではなく内にある。ゆえに景気連動型企業・構造的
不況型起業の5つの言い訳は、全くの誤解・錯覚・甘えであると書いてます。5つの言い訳とは景気・
業種・規模・ロケーション・大型店だそうです。当方経営者ではない為、体験したことではありません
ので、コメントのしようがありませんが、お二方が述べているので、若干疑問は残りますが「そうなんだ」
と思っています。

大手製造業を中心に毎日のように「派遣社員の契約の打ち切り」のニュースが出ています。反面第一
次産業出では、人出が足りないことを聞きます。今朝のめざましテレビでは、群馬のヤマダ電機が
新卒社員を100名採用し、アルバイト、パート社員を3,000名雇う予定であると述べていました。不況
の風は自動車関連産業だけに吹いているのではなく、家電製造業も同じはずです。売れないから生産
を調整するのであるのに、販売側では人が足りないとは何か矛盾が生じます。それも内的要員なので
しょうか?疑問です。



  


Posted by walt at 21:11Comments(0)