2008年04月12日

308) 初摘み・初揉み

本日、清水茶手揉み保存会の「初摘み・初揉み」が行われました。初摘みは会員の興津谷津の茶畑で
行われ、その後清水区吉原の会員宅で初揉みが行われました。初揉みといっても今年1月にやりまし
たので、今年の新茶の初揉みということになります。朝7:30に集合し、総勢20人ほどで8kg程摘み
ました。手揉みは焙炉(ほいろ)という炉で揉みあげます。今回その焙炉を3台用意したとの事で、一台
当たり3キロ弱の茶葉が必要となる計算です。

普通煎茶は蒸かした後、冷ませて揉む行程に入ります。蒸し具合(時間)で、普通蒸し煎茶、深蒸し煎
茶の違いができます。大井川以西では深蒸しが主流です。淹れたお茶は緑色が鮮やかで、渋み・苦味
が少なく、まろやかな味のお茶です。又、お茶葉は細かくネットのついた急須を利用します。我々が住
んでいる清水は普通蒸しです。静岡の本山茶も普通蒸しです。普通蒸しは淹れたお茶が薄い山吹色
が特徴です。当方、生まれてからずーっと普通蒸し茶でした、2年前に深蒸し茶を飲んでその違いに驚
きました。2年前にお茶に興味を持たなければ、今でも深蒸し茶のことなど知るよしも無かったと思います。

9時ごろから手もみ行程が始まりました。通常は6時間ほどかけて仕上げ茶にします。手揉み茶の
大会では5時間が持ち時間のようで、その時間内に終了しなければならないようです。揉む行程が
そのまま、現在のお茶を製造する機械の行程そのものになったとの事です。焙炉の高さが低いため、
作業中はすぐ腰が痛くなります。そのため、作業を中断し交代で作業を続けました。今回摘み取った
新芽はまだ成長が鈍く適採期より早くそのため、摘みにくく、又新芽・葉も小さいものでした。そのため、
どのようなお茶になるか心配しました。が、今まで練習では冷凍した葉を解凍して使用していましたが、
摘んだばかりのみるい葉を揉むことが出来、その肌触りの違いに嬉しくなりました。そして、思った以上
にうまく出来たのではないかと思っています。れらそうな事を言いましたが、まだ1人前ではなく、丁稚と
いうところですのでまだまだこれからです。

出来上がったお茶は皆で分けました。静岡新聞社が取材にきており、明日の朝刊に載るとの事でした。
前回、1月の初揉みの写真に当方載ってしまい、親戚から指摘されました。明日の記事の写真には
多分映っていないと思いますが楽しみです。



  


Posted by walt at 21:08Comments(2)