2008年04月06日

302) 真味是淡 -栃沢のお茶会-

4月の第1日曜日が恒例となった、静岡市葵区栃沢のお茶会にお茶仲間5名と行ってきました。
当方は今回で3回目となります。天気も良くお茶会日和の日でした。今回も3箇所で開催
されました。おのおのの場所では約10名づつが30分間隔で席を設けお茶と生菓子を頂くと
いうやり方です。会場には青竹で作られた「志し箱」があり、お茶を頂いた後、寸志を入れる
方法をとっています。

茶席の一つである「龍珠院」では京都の東福寺を開山した聖一国師が宋の径山(きんざん)
万寿寺で学んだ折、絵師に書かせて持ち帰った径山図(東福寺蔵)のレプリカの軸が飾られ
てました。径山万寿寺は13世紀に全焼し、その後再建されなかったのですが、この径山図を
基に平成9年に復興されたとのことです。かつて、径山万寿寺では茶会が開かれており、
「径山茶宴」と呼ばれてたそうです。その故事にならい栃沢でのお茶を「栃沢茶宴」と今回
から称することにしたとのことです。過去「山香一服」と称しており、良い響きと思って
いましたが、今回使用されず、どうしたのかな?と思った理由がここにありました。

昨日の読売新聞静岡版に」「限界集落 いらっしゃい」との見出しの記事が掲載されており、
大川地区で、地域活性化に取り組む一環として、縁側を開放して「縁側お茶カフェ」、自家用
に作った野菜を販売する「おすそ分け農園」を始めるとのことでした。これはこの地に移り
住んだ静岡大学名誉教授の小桜義明さんが呼びかけ実現したそうです。「大川地区活性化研究
会」が昨年発足し、本日の4/6は栃沢をはじめ、大間、大川、日向、湯ノ島地区でも同時にお
茶会が催されたそうです。

栃沢のお茶会では「むしふうじ一椀」で茶がゆの食事を頂くことが出来ました。箸筒には
「真味是淡」と書かれていました。「本当の味は是すなわち素材そのものの薄味」といった
意味になるのでしょうか?とかく現在はドレッシングや、ソース、そして様々な香辛料で色々
な味を味わえるようになりました。そして濃い味となっています。このような淡い味を食して
あらためて、その美味しさに触れました。尚、この茶がゆはクールなおさんの本日の「まちは
みんなの宝物
」にて詳しく載っていましたので参照ください。

  


Posted by walt at 21:26Comments(2)