2008年04月01日

297) 「カーリング型」新入社員

社会経済生産性本部が例年通り今年の新入社員のタイプを3/26に発表しました。冬季オリン
ピックで一躍有名になったあのスポーツから「カーリング型」と名づけられました。

「新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすり
つつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、
減速したり、止まってしまったりしかねない。」、「売り手市場入社組だけに会社への帰属
意識は低めで、磨きすぎると目標地点を越えてしまったり、はみだしてしまったりということ
もあるだろう。」と評価されました。又、「就職は楽勝だったかもしれないが、サブプライム
ローンの問題等の影響により経済の先行きは一気に不透明になった。これからも波乱万丈の
試合展開が予想され、安心してはいられない。自分の将来は自分の努力で切り開いていくと
いう、本人の意志(石)が大事になろう。」と社会経済生産性本部では警鐘しています。

確か昨年が「デイトレーダー型」だったと記憶しています。又、めざましテレビの情報になり
ますが、今年の新入社員にインタビューした結果、就職活動に苦労をしなかったという回答が
60%あったようです。中には内定を5社以上もらった新入社員も多くいました。又、不採用の
連絡をしたところ、「自分の何処が悪かったのか教えて欲しい。不採用通知を他の会社から
もらったことがない」という、電話連絡が人事部宛に日に数件あったと、とある会社の担当者
は言っていました。数年前の氷河期時代の新入社員と比較すると雲泥の差があります。又、
「この時代に生まれてラッキーだった。苦もなく就職できた」と平気でインタビューに答えていた
新入社員もいました。果たして、今後彼らはどのように育っていくのでしょうか?

毎年、この時期この発表があり心配しますが、時が経てば何事もなかったように会社に打解けて
いるはずです。当人達はマイペースで、会社に合わせなくても会社が新入社員に合わせている
結果かもしれません。その分中間管理職の方々が苦労しているかもしれませんね。只、見てい
ますと、何も考えていない中間管理職も多くなっているので、苦労していないかも知れません。
ここ数年景気が比較的良かったので、何事も問題なく済んできたのでしょうが、これからは又、
厳しくなるとが予想されます。このように何も考えていない中間管理職の人たちは、業績が悪く
なったら、「景気が悪い、会社の方針、戦略が悪い」ときっと責任転嫁することでしょう。
景気は良し悪しが循環します。良いときでも気を引き締め、悪いときに備えた対策を常にとって
いる会社が勝ち組となっています。景気が悪いときでも増収増益の会社はたくさんありますから。
新入社員以上にほんとは、中間管理職がもっとしっかりしなければならないかも知れません。

貴方の会社の新入社員、これからどのように教育しますか?それともなすがままに育てますか?

  


Posted by walt at 21:39Comments(0)