2008年02月25日
262) レーザーターンテーブル
先日、会社のOBから「出張でアメリカに行く予定はない?」と突然電話がありました。「アメリカへは
ここ5,6年行っていないし、今後も行く予定がない」と回答しました。そして、「なぜ又?」と。
「実は話をしたことがないのだけれど、学生時代から音楽特にジャズが好きで、ようやく自分の時間と
お金が自由になるようになり、昔から集めたかったレコード(Blue Noteシリーズ)を購入したい」との
事でした。インターネットで日本国内のレコードを探し、何枚かは手に入れたがまだ多くの欲しいレコ
ードが残っているとの事。その為、もし当方がアメリカに行くようであれば、買ってきて欲しいという
ことでした。それから、数日たって、ニューヨーク近郊に住んでいる知人にメールして、購入の可否を
尋ねました。「マンハッタンに行く機会が在ったら、探してみます」との回答でした。
そんなことがつい最近あったため、世界で唯一の針の要らないレコードプレイヤー、「レーザーターン
テーブル」のことを今日始めて聞いて興味を持ちました。レーザーターンテーブルはレコードの溝に
レーザーをあて音を再生するプレーヤーです。以前のように針を使用せず、傷を付けるわけではない
ためノイズの無い音が再生されるようです。そのような機器があったとは思いも寄りませんでした。
このレーザーターンテーブルを製造しているメーカーが株式会社エルプという会社だそうです。この
会社の顧客にはキース・ジャレットやスティービー・ワンダーなどそうそうたるミュージシャンも名を
連ねているとの事。又、価格は100万円以上と、決して安価な製品ではないのに、世界各国から問い
合わせや注文が多く、注文から納品まで数カ月は待たされる人気商品だそうです。
アナログのレコードに刻まれた音のデータを光学的に、すなわち非接触で読み取って再生するという
アイデア自体は、70年以上も前からあったそうですが、それを実現するにはあまりにも技術的なハー
ドルが高く、「絶対に不可能」とされていたようです。基本特許をアメリカの開発者から購入し、秋葉原
の雑居ビルの一室で、レーザーターンテーブルを本格生産する研究を始めたとの事。しかし、「今は
もはやCDの時代だ」、「アナログレコードというメディアにはビジネスチャンスが見出せない」、「レーザ
ーターンテーブルは製造に手間がかかりすぎる」、「採算性が悪い」等の理由で日本のメーカーは
見向きもしてくれなかったようです。
現在アナログレコードは、全世界に何枚ほどあるか知っていますか?300億枚?400億枚あると言わ
れているようです。この人類にとって大切な文化遺産であるレーザーターンテーブルが世に出なけ
れば、いずれすべてのレコードは摩耗して、永遠に聴けなくなってしまう。ということで、エルプの社長
さんは自ら製造しようと決意したようです。レーザーターンテーブルは、現在も1台ずつ手作りしており、
組み立ててからも微調整が必要になるため量産ができず、1日に1台、年間では200台を製造する
のがやっとだそうです。昨今のアナログ盤のブームもあって、注文に生産が追いつかない状態が
ずっと続いているとのことです。
溝に刻まれた全ての音情報を忠実に再生する、原音に極めて近い音質です。レーザー光線は従来の
どんな針よりも細く、そして、針で痛んでいない音情報を拾います。言い換えると、溝に刻まれた全ての
音情報を一切着色無しでそのまま再生するのがレーザー・ターンテーブルの音質です。このような
再生は従来の針式では出来なかったことで、完全非接触方式ですから、レコード盤が痛まないと同時
に、針の点検、掃除、カートリッジの交換、針圧調整等の保守無しで最高の音質をいつまでも楽しめる
事ができるようです。たぶん、貴方の押入れを探せば、昔のレコードが出てくるのではないでしょうか?
レーザーで聞くレコードを体験したくありませんか?
Blue Noteのレコードを集めているOBにこの話をしてみようと思います。
株式会社エルプ: http://www.laserturntable.co.jp/
ここ5,6年行っていないし、今後も行く予定がない」と回答しました。そして、「なぜ又?」と。
「実は話をしたことがないのだけれど、学生時代から音楽特にジャズが好きで、ようやく自分の時間と
お金が自由になるようになり、昔から集めたかったレコード(Blue Noteシリーズ)を購入したい」との
事でした。インターネットで日本国内のレコードを探し、何枚かは手に入れたがまだ多くの欲しいレコ
ードが残っているとの事。その為、もし当方がアメリカに行くようであれば、買ってきて欲しいという
ことでした。それから、数日たって、ニューヨーク近郊に住んでいる知人にメールして、購入の可否を
尋ねました。「マンハッタンに行く機会が在ったら、探してみます」との回答でした。
そんなことがつい最近あったため、世界で唯一の針の要らないレコードプレイヤー、「レーザーターン
テーブル」のことを今日始めて聞いて興味を持ちました。レーザーターンテーブルはレコードの溝に
レーザーをあて音を再生するプレーヤーです。以前のように針を使用せず、傷を付けるわけではない
ためノイズの無い音が再生されるようです。そのような機器があったとは思いも寄りませんでした。
このレーザーターンテーブルを製造しているメーカーが株式会社エルプという会社だそうです。この
会社の顧客にはキース・ジャレットやスティービー・ワンダーなどそうそうたるミュージシャンも名を
連ねているとの事。又、価格は100万円以上と、決して安価な製品ではないのに、世界各国から問い
合わせや注文が多く、注文から納品まで数カ月は待たされる人気商品だそうです。
アナログのレコードに刻まれた音のデータを光学的に、すなわち非接触で読み取って再生するという
アイデア自体は、70年以上も前からあったそうですが、それを実現するにはあまりにも技術的なハー
ドルが高く、「絶対に不可能」とされていたようです。基本特許をアメリカの開発者から購入し、秋葉原
の雑居ビルの一室で、レーザーターンテーブルを本格生産する研究を始めたとの事。しかし、「今は
もはやCDの時代だ」、「アナログレコードというメディアにはビジネスチャンスが見出せない」、「レーザ
ーターンテーブルは製造に手間がかかりすぎる」、「採算性が悪い」等の理由で日本のメーカーは
見向きもしてくれなかったようです。
現在アナログレコードは、全世界に何枚ほどあるか知っていますか?300億枚?400億枚あると言わ
れているようです。この人類にとって大切な文化遺産であるレーザーターンテーブルが世に出なけ
れば、いずれすべてのレコードは摩耗して、永遠に聴けなくなってしまう。ということで、エルプの社長
さんは自ら製造しようと決意したようです。レーザーターンテーブルは、現在も1台ずつ手作りしており、
組み立ててからも微調整が必要になるため量産ができず、1日に1台、年間では200台を製造する
のがやっとだそうです。昨今のアナログ盤のブームもあって、注文に生産が追いつかない状態が
ずっと続いているとのことです。
溝に刻まれた全ての音情報を忠実に再生する、原音に極めて近い音質です。レーザー光線は従来の
どんな針よりも細く、そして、針で痛んでいない音情報を拾います。言い換えると、溝に刻まれた全ての
音情報を一切着色無しでそのまま再生するのがレーザー・ターンテーブルの音質です。このような
再生は従来の針式では出来なかったことで、完全非接触方式ですから、レコード盤が痛まないと同時
に、針の点検、掃除、カートリッジの交換、針圧調整等の保守無しで最高の音質をいつまでも楽しめる
事ができるようです。たぶん、貴方の押入れを探せば、昔のレコードが出てくるのではないでしょうか?
レーザーで聞くレコードを体験したくありませんか?
Blue Noteのレコードを集めているOBにこの話をしてみようと思います。
株式会社エルプ: http://www.laserturntable.co.jp/
Posted by walt at
22:10
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