2008年04月23日

318) 北京国際モーターショー

4/22から北京で第10回国際モーターショーが一般公開されました。中国では北京と上海で相互に
開催されているようです。現在中国はアメリカに次ぐ世界第2位の自動車市場であり、今年の販売
は1,000万台を突破するとの見通しのようです。今回の展示会では国内外18カ国、部品メーカーを
含め200社ほどが890台の車を展示しているとの事です。間t、史上最高価格となるスーパーカー
「ブガッティ・ヴェイロン」3億7,500万円の車が展示され、すでに買い手が付いたとの事です。

広さ18万平方メートルの展示エリアはほぼ東京モーターショーの3倍ほどの面積であり、展示示ブー
スでは、8頭身美女が展示車の隣でほほ笑み、大音量で音楽が鳴り響いているようです。どのブース
にも必ず女性コンパニオンがいるというのは東京、ソウル、バンコクといったアジアのショーに共通
した現象のようで、単なる露出趣味ではない優雅な衣装が増え、ブロンドヘアのコンパニオンも増えた
そうです。又、音楽はロックやヒップホップばかりではなく、クラシックも流れているとの事。
(自動車関連ジャーナリスト牧野茂雄氏が日経ビジネスオンラインで書いていました)
中国の自動車メーカーは3大メーカーが国営で全て、外資との合弁会社です。又ローカルメーカーが
日本の自動車をデットコピーし、部品メーカーまでがコピーしているという現状がクローズアップされて
きました。今回は、デザインの面で手が加えられ100%コピーは少なくなっているとのことでした。
チベット弾圧問題に端を発し、フランス商品の不買運動まで発展している時期と重なったルノーやシト
ロエン等のフランス車ブースでは警備を厳重にしているとの事です。

牧野氏は「いずれ、アジアを代表する国際自動車ビジネスショーは上海と北京になるだろう。東京
モーターショーは、『日本でしか売っていない日本車』を見ることができるローカルショーになり下がる
ような気がする。欧米メーカーにとっては、全社を合わせても年間たかだか30万台の日本と、うまく
やれば欧米メーカーだけで1000万台も狙える中国とでは、おのずと優先順位が決まってくる。
『それでも東京は外せない』と思わせるだけの何かが、東京モーターショーには必要なのだが、日本
メーカーでさえ『採算を考えると日本では売りたくない』と思い始めているフシがある現状では、あまり
期待できそうにない。」とも言っています。

中国はすでに世界の工場となっていますが同時にマーケットとしても成長を遂げています。自動車
では日本の販売台数を抜いたと思ったら1,000万台を超える勢いであるとは驚きです。ちなみに昨年
の軽自動車を含めた日本の自動車の販売台数は532万台であり、国内市場ピークの1990年の780
万台と比較すると30%も減少しているとの事です。1,000万台を超えるということは日本の倍と言う
数字になります。それでは、各社中国に眼を向けますよね。日本のメーカーはグローバル戦略のもと、
特にアメリカを中心に自動車を販売し、成長を遂げてきました。そして、次は中国、インド、ロシアと
渡り歩いていくことでしょう。しかし、お膝もとの日本市場の縮小を目の当たりにして、「景気のせい」
「若者のクルマ離れ」などと言って済ませてよいものでしょうか?自動車産業は日本での基幹産業と
なっています。今後も成長させていく為にも、もっと自動車に興味を持ってもらわなければならないは
ずです。どうしてしまったんでしょうか?若い人たちは何に興味を持っているのでしょうか?





Posted by walt at 21:50│Comments(0)
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