2008年03月27日
292) 精神力の引き出し方
日経ものづくりの池松 由香記者が「部下の精神力を鍛える」という視点でインタビューをした
時、千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督と、2007年3月時点でのサッカー日本
代表のイビチャ・オシム監督の手法が印象に残っているとの事でコラムを書いていました。
両者とも、スポーツの監督ですが、経営にも当てはまる部下の精神力の引き出し方だと言って
います。3点の指摘があり、「1. プレー(仕事)を「楽しむ」ことを教える」、「 2. 結果よりもその
過程を重要視する」、「3. 部下に関心を持ち、気づいたことを伝える」だそうです。
1. プレー(仕事)を「楽しむ」ことを教える
バレンタイン監督が最も重要視していることで、プロはどの選手も技術レベルは高いはずであるが
その技術を発揮できない時がある。それは「『この打席でヒットを打たなくてはいけない』とか、
『この場面では三振を取らなくてはいけない』と、プレーの結果ばかりを先に思い描いているから」
だと言います。つまり、選手に結果ではなく「この一瞬を楽しむこと」を求めることで、プレッシャー
から解き放ってあげ、実力を発揮させるようです。
2. 結果よりもその過程を重要視する
2003年当時、ジェフユナイテッド市原・千葉の監督を務めていたオシム氏は、2003年7月20日の
対ジュビロ磐田戦でロスタイムに佐藤勇人選手が最後の力を振り絞ってゴール前まで走り、シュ
ートをしましたが入りませんでした。試合後に記者が「シュートが残念でしたね」と言うと、オシム
監督は「シュートは外れるときもある。それよりもあの時間帯にボランチがあそこまで走ったことを
なぜ褒めてやらないのか」と答えたそうです。結果は勿論大事ですが、その過程も重要であるとの
事。以前日本代表の監督をしていたときも、走らない選手に厳しくあたっていた事もありましたね。
バレンタイン監督も同じようなことをおっしゃっていたそうです。「選手が全力を出していたなら、たとえ
試合に負けても私は選手の努力を素直に褒めます」と。
3. 部下に関心を持ち、気づいたことを伝える
オシム監督は、試合後の記者会見などで「私は君たちを見ているよ」と選手たちに感じさせるような
発言をよくしていたそうです。人間は「自分を見ていてくれている」と感じると、セルフイメージが
高まり、モチベーションが上がるのだそうです。そのことをオシム氏は過去の経験から選手達に実践
していたのです。昨年オシム氏が倒れたときも、千葉の選手達は本当に真剣に容態を気遣っていま
した。又、サポーター達も。それほど選手、サポーターに関心を持ち接していたことが分かります。
池松記者は「メンバー一人ひとりの実力は高いのに試合には勝てない。そんなチームがある一方で、
メンバーの実力はさほどでもないのに勝つチームがあります。その差を生んでいるものこそが「組織と
しての精神力」であるような気がします。組織が人間の集合体である以上、トップの働きかけがメン
バー一人ひとりの精神面に影響を及ぼします。二人が実践している手法は,会社の規模や組織の
階層にかかわらず、いろんな場面で活用できるのではないでしょうか。」と
このことは現在のJリーグの浦和と清水のことかな?と、ふと思ってしまいました。でも清水って組織
としての精神力があるとは思えないのですが、そこが又、不思議です。
会社においても出来る限り上記3点を気にしつつ行動をおこしたいものです。
時、千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督と、2007年3月時点でのサッカー日本
代表のイビチャ・オシム監督の手法が印象に残っているとの事でコラムを書いていました。
両者とも、スポーツの監督ですが、経営にも当てはまる部下の精神力の引き出し方だと言って
います。3点の指摘があり、「1. プレー(仕事)を「楽しむ」ことを教える」、「 2. 結果よりもその
過程を重要視する」、「3. 部下に関心を持ち、気づいたことを伝える」だそうです。
1. プレー(仕事)を「楽しむ」ことを教える
バレンタイン監督が最も重要視していることで、プロはどの選手も技術レベルは高いはずであるが
その技術を発揮できない時がある。それは「『この打席でヒットを打たなくてはいけない』とか、
『この場面では三振を取らなくてはいけない』と、プレーの結果ばかりを先に思い描いているから」
だと言います。つまり、選手に結果ではなく「この一瞬を楽しむこと」を求めることで、プレッシャー
から解き放ってあげ、実力を発揮させるようです。
2. 結果よりもその過程を重要視する
2003年当時、ジェフユナイテッド市原・千葉の監督を務めていたオシム氏は、2003年7月20日の
対ジュビロ磐田戦でロスタイムに佐藤勇人選手が最後の力を振り絞ってゴール前まで走り、シュ
ートをしましたが入りませんでした。試合後に記者が「シュートが残念でしたね」と言うと、オシム
監督は「シュートは外れるときもある。それよりもあの時間帯にボランチがあそこまで走ったことを
なぜ褒めてやらないのか」と答えたそうです。結果は勿論大事ですが、その過程も重要であるとの
事。以前日本代表の監督をしていたときも、走らない選手に厳しくあたっていた事もありましたね。
バレンタイン監督も同じようなことをおっしゃっていたそうです。「選手が全力を出していたなら、たとえ
試合に負けても私は選手の努力を素直に褒めます」と。
3. 部下に関心を持ち、気づいたことを伝える
オシム監督は、試合後の記者会見などで「私は君たちを見ているよ」と選手たちに感じさせるような
発言をよくしていたそうです。人間は「自分を見ていてくれている」と感じると、セルフイメージが
高まり、モチベーションが上がるのだそうです。そのことをオシム氏は過去の経験から選手達に実践
していたのです。昨年オシム氏が倒れたときも、千葉の選手達は本当に真剣に容態を気遣っていま
した。又、サポーター達も。それほど選手、サポーターに関心を持ち接していたことが分かります。
池松記者は「メンバー一人ひとりの実力は高いのに試合には勝てない。そんなチームがある一方で、
メンバーの実力はさほどでもないのに勝つチームがあります。その差を生んでいるものこそが「組織と
しての精神力」であるような気がします。組織が人間の集合体である以上、トップの働きかけがメン
バー一人ひとりの精神面に影響を及ぼします。二人が実践している手法は,会社の規模や組織の
階層にかかわらず、いろんな場面で活用できるのではないでしょうか。」と
このことは現在のJリーグの浦和と清水のことかな?と、ふと思ってしまいました。でも清水って組織
としての精神力があるとは思えないのですが、そこが又、不思議です。
会社においても出来る限り上記3点を気にしつつ行動をおこしたいものです。
Posted by walt at 21:54│Comments(0)