2008年03月13日

278) 駿河版五平餅・静岡本山茶

平成19年度産学共同研究成果発表会が本日、Bnestで開催されました。今年で3回目だったと思い
ます。今回は6件の研究成果が発表されました。内容も昨年と比較すると良くなっているように思わ
れました。産学の「学」ですが東海大学、県立大学2件、静岡大学、静岡文化芸術大学、聖隷クリスト
ファー大学が連携大学として参加していました。今回の研究成果発表で2件、駿河版五平餅と静岡
本山茶ブランドが当方の興味を引きました。

駿河版五平餅は蒲原のNPO生涯学習・健康福祉推進センターが東海大学海洋学部と連携し、岐阜
のお菓子屋さんである里の菓工房に五平餅の試作を依頼したものです。NPOは宿場町である蒲原の
まちづくりの一環として「おもてなしの向上」を目的に街道食の一つである五平餅に着眼し、地元の
桜海老を利用した駿河版五平餅を開発しました。五平餅はお米で作ります。手軽に食べられるよう
団子状にして串に刺します。まだ、商品化、事業化の具体的な話は進んでいないようですが、NPOの
メンバーを中心に、蒲原のお祭りで紹介しているようです。折角ここまできたのですから、是非とも地元
に根付くように事業化を進めて欲しいと思います。食は文化そのもので、一番親しみのあるものです。
新しい文化が出来ることを期待します。

静岡本山茶ブランドは本山茶研究会と静岡県立大学の岩崎准教授で本山茶のブランド化に関して
研究されました。アンケート調査によると首都圏での本山茶の知名度は全く無く、静岡茶であれば
90%の知名度があったそうです。ただし、静岡茶のイメージは大衆の安いお茶との事で差別化した
ブランド化には難しい要素のようです。そのため、本山茶を高級路線として、徳川家康が愛飲した
お茶壷をヒントに熟成茶として静岡本山茶ブランドで売り出す予定をしているとの事。又、アソシア
ホテルの協力のもと、昨年客室に1000パック分の本山茶のティーパックを置いて飲んでいただいた
ようです。そのアンケート結果が出されましたが、評判は上々だったようです。結局、ホテルに備え付
けのお茶はコストを下げることを目的に置かれているお茶であるためおいしいはずがありません。
せっかく静岡に来たお客様に美味しいお茶を飲んで帰ってもらう事が、おもてなしになるはずです。
そのような意味でも、今後観光業者、行政を交えて真剣に静岡茶(静岡本山茶)をPRしてもらいたい
ものです。決して難しいことでは無いと思います。

そのほか、中食としてのヘルシーメニューの開発、缶詰シロップからメタンガスを取り出すこと、もの
作りのデジタルコンテンツ化、園芸療法とレイズベッドの共同開発などの研究成果発表がありました。
夫々課題は多いものの、今年度の共同研究で終ることなく事業化できるような継続的なコラボレー
ションをしてもらいたいと思います。単に委託研究開発費をもらうだけでなく.....
来年度の募集が4/1から再度始まります、又、多くの申し込みがあることを期待します。




Posted by walt at 22:47│Comments(0)
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278) 駿河版五平餅・静岡本山茶
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