2008年02月22日

259) フードマイレージ

このところ、テレビ・新聞紙上で食の問題がクローズアップされて、我々国民が食の安全性や
価格、有機野菜等に関心を持ち始めてきました。又、フードマイレージ(我々の手に入るまでの
食料品の運ばれてきた距離のこと)の議論も取り上げられています。ご存知の通り日本は工業国
であり、農業・漁業の比率は大変少なく、自給率は40%を切っています。スーパーでも原産地
表示がされるようになり、ありとあらゆる国から食料品を輸入しています。

スーパーマーケットの新聞折込チラシに「アメリカ産ブロッコリー 98円」と載っていました。
毎日スーパーのチラシを見ているのではない為、この98円が安いかどうか分かりません。ただ、
感覚的には安いだろうと思っています。158円ぐらいが妥当かなというのが当方の感覚です。
野菜は季節商品です。天候の具合によって、100円が300円にもなります。何年か前に天候の悪化で
野菜の価格が跳ね上がり、大根、キャベツを盗む事件も発生しましたし、その逆に大豊作で出荷
価格が下がり、市場に出すより捨てたほうが赤字が少ないといった現象もありました。食料品の
安定供給を考えると、輸入は仕方ないことですが、わざわざアメリカからブロッコリーを輸入する
必要があるのでしょうか?現在大不作であれば話は別ですが、輸入したものが98円ということは
需要より供給が多いということになるのではないでしょうか?それとも国産品が158円であり、
その為、特売として98円で売らなければならないかも知れません。船で運んだとは到底考えられ
ませんので、空輸したはずです。空輸して98円であれば、ほとんどが燃料代ではないでしょうか?
そこまでして輸入する必要があるか疑問です。

昨年秋から庭でブロッコリーをプランターで何株か栽培しており、昨年ほとんど収穫しましたが、
この寒さの中まだ、成長しきれなかった苗が2株あり、そろそろ収穫時となりました。当時苗の
価格が68円であり、5ヶ月ほど経過しています。種から育てれば1株あたりのコストは10円しない
のですが収穫までの手間隙を考えると、とても高い価格となってしまいます。よってスーパーで
購入したほうが安い価格となることは事実です。でも収穫できるという楽しみと無農薬と言う
安全性があります。又、ブロッコリーは収穫しても、脇から小さな芽が出てきて最低2回は収穫が
楽しめます。

食料の自給率が低いため、輸入に頼らざるを得ないことは事実ですが、ただ安いだけで輸入品を
買うのはどうかと思います。当方の冷蔵庫に古くなった野菜を見つけることがありますが、2割捨て
ていれば、2割高い野菜を100%使用しても同じことにならないでしょうか?又、必要ないものは
安くても買わないことです。そして、少しでも自給率を上げる運動をすべきと思います。実は家庭
菜園で作った野菜も、食べきれないことがあります。多分多くの家庭菜園をやられている方も同じ
意見だと思います。よって、それらを集めて販売できるような仕組みも作る事が出来ればとも思って
います。

ちなみに、フードマイレージのホームページがありました。ホームページには、

「『フードマイレージ』は、食べものが運ばれてきた距離のこと。そのとき出るCO2を測って、poco
(ポコ)という単位にして、食べることとCO2が出ることのつながりをわかりやすくしました。
フードマイレージを知って、意識して国産の食べものをえらぶことで、自分が出すCO2を減らせます。
自分のために、未来のために、子どものために、今日から一緒にはじめませんか。」と。

フードマイレージ :http://www.food-mileage.com/

259) フードマイレージ



Posted by walt at 21:42│Comments(0)
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