2008年01月16日

223) 「アラウーノ」って何を洗うの?

昨年、2007年のヒット商品に関して記述しましたが、住宅関連設備で異例のヒットをした商品が
ありました。何とも茶化した名前の「アラウーノ」松下電工の全自動掃除機能付きトイレです。
当初の出荷計画、月3000台に対して、発売直後の2006年12月には1万台の受注を獲得し、
現在でも月5000台の出荷ペースの出荷を維持しているそうです。今流行のタンクレストイレ市場
における松下電工のシェアは、アラウーノ出荷前の7%から、現在は20%にまで上昇したとの
ことです。

この新製品のコンセプトは「主婦が嫌う家事のナンバーワン」と言われているのがトイレ掃除で
あり、ブラシを使ってゴシゴシと磨かなくてはならず、便器と便座の隙間に汚れがたまり掃除し
づらく、しかも、放っておくと、どんどん水アカが付いて汚れが落ちなくため、3日に1回は掃除を
しなくてはならなかったことを解消することでした。アラウーノは、使用するごとに掃除する
全自動機能を持つため、3カ月に1回の割合で掃除すれば十分。しかも、一体成形をしている
ため隙間にも汚れがたまりにくいのが特徴とのことです。
又、衛生陶器ではなく、有機ガラスという樹脂を使用したことで、撥水性があり、水アカが付き
にくく、水アカがついた場合も簡単に落とすことができる。陶器ですと、素材の性質上どうしても
残った水アカに汚れが浸透し、ヌメリや黒ずみが出でしまい、一度、陶器に水アカがつくと、
ゴシゴシと100回こすっても完全には落ちないようです。

現時点では、この「アラウーノ」が便器としてはトップクラスだと思いますが、相対的に日本の便器
は世界1ではないでしょうか?中国ではTOTOを使用することが金持ちのステイタスになっている
ようですし、洋式便器は諸外国より遅く日本に入ってきたものの、シャワー付きはいまだ海外他
メーカーで日本に対抗するような機種はありません。海外のホテルに滞在するとトイレのみが苦痛
となります。何年か前、イタリアのお客さんを訪問したとき、日本のシャワー付き便座が置いてあり
ました。日本に出張したとき感激して購入したそうですが、うまく取り付けることが出来なかった
ようです。今では、TOTOもINAXも海外展開しているようです。秋葉原の電気街でも外人さんが
シャワー付き便座を購入する姿を良く見かけるようです。
和式の便器にシャワー機能が付いたら笑ってしまいます。日本のトイレが和式から洋式に変わって
ほんとに良かったと思います。

我々が気がつかないところで、海外に持ち込んだら使い勝手の良い商品がたくさんあることでしょう。
もしかしたら、すでに売り歩いている人がいるかも知れませんが.....




Posted by walt at 20:52│Comments(0)
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223) 「アラウーノ」って何を洗うの?
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