2008年01月15日

222)「タバコを吸う」ことが仕事

222)「タバコを吸う」ことが仕事

先週金曜日のNikkei BP ON LINEに「『煙草を吸う』という仕事」というコラムがありました。何の
ことかなと思ったらJT(日本たばこ産業)製品開発統括部・製品開発第一部部長の仕事のことでした。
部長は、社内的に「ブレンダー」と呼ばれており、試作品の試喫(しきつ)が仕事のようです。
部長はほんのひとくち吸ってみただけで、評価は終わっており、なかには、口に含んだだけで肺まで
吸い込んでいない試作品もあるとのこと。
「いいのですよ。これで。ひとくち吸えば、だいたいのところはわかっちゃうから」と。

約0.6グラムの煙草一本に、およそ50種類から100種類のたばこ葉がブレンドされているようです。
そして、その100種類が1000分の10グラムの単位でブレンドされており、部長はその1000分の
10グラムの違いを感じ取っているのです。 「300種類あるたばこ葉のひとつをブラインドで手にとる。
匂いを嗅いで、これはアメリカ東北部産の黄色種、本葉でグレードはCだなとわかるのがブレンダー
の基本なんです」 部長は匂いを嗅ぐまでもなく、一瞥しただけでたばこ葉の種類、着位、等級を
言い当てられるそうです。

この話を読んで、利き酒をする人、香水のブレンダー、調律師も同じようなカテゴリーの仕事をするの
だと思いました。お酒なら、舌と鼻腔からの香りを判断し、香水なら匂いを判断する。煙草は火をつけ
る前の葉っぱの香りと、煙を吸って口の中でその香りを判断するのでしょうか?それにしても、熟練
ともなると、そこまでの判断が付くということは人間の感覚も捨てたものではありません。犬は人間の
何万倍も鼻が利くといわれますが、ちょっとした違いまで判断出来るものでしょうか?感覚器官と脳の
連鎖反応によるものであると確信します。煙草の吸えない当方にとって、絶対やれない唯一の仕事
かも知れません。頭を使う仕事も無理かも知れませんが......

煙草嫌いな当方は、禁煙席があれば必ず禁煙席を選びます。新幹線も禁煙席に座ります。こだまの
4号車が禁煙席に変わりましたが、はじめて乗ったとき、煙草のにおいが取れておらず、他の号車に
移ったことがありました。このところ喫煙者の肩身が狭くなり、好況の場所で煙草を吸える場所が
少なくなりました。会社でも喫煙所以外では吸えなくなっています。このような状況であれば喫煙率が
減ったのではと思いますが、それほど減っていないようですので不思議です。嫌煙権が取り出された
ことがことがありましたが、逆も真なりで喫煙権もあるはずです。当方は嫌煙派ですので喫煙者を擁護
するのではありませんが、喫煙者は余分に税金を払ってくれますし、このJTの部長のように煙草の
仕事で生計を立てている人のことを知ると、前面否定するわけには行かなくなります。中国、台湾など
で、円卓で食事をする時「煙草を止めてくれ」とは言えませんし、「禁煙テーブル」にするわけにも出来
ません。すると、臨機応変に対応しなければならないと言うことになるのでしょうか?

JTの部長の話から、取り留めのない話となってしまいましたが、煙草の嫌いな人は煙は勿論ですが、
その行為、マナーの悪さが気になる人が多いのではないでしょうか?くわえ煙草、歩きながらの喫煙、
投げ捨てなど。周囲にほんのちょっと気を遣ってくれれば解決できることです。
嫌煙派の貴方、あまり権利を主張するのは止めましょうね。煙草がコミュニケーションツールになって
いる国、事もあるのですから。



Posted by walt at 21:53│Comments(0)
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