2010年08月20日

1016) 「亀山社中」は145年前のコミュニティビジネス?

お盆が過ぎたというのに、まだまだ暑い日が続きます。暑い日ではなく「猛暑日」が続くと言った方が正しいでしょう。以前は35度以上になることはあまりなく、その為「猛暑日」という表現はなかったと思います。エアコンの無い時代は蚊帳を吊り、内輪であおぎながら、又、扇風機だけでも現在のように暑苦しくて眠れなかったことは無かったと思います。やはり確実に温暖化は進んでいる事が裏付けられます。つい先日まで知らなかったのですが、日本の美味しいお米の産地が北海道になっているとのことでした。当方が習った頃は、北海道では美味しいお米が作れないとのことでした。勿論品種改良によって北海道でも美味しく食べられるお米が植えられるようになったのでしょうが、天候の影響も大きく作用していると思います。そんな暑い日が続いてはいますが、秋の気配も感じられるようになってきました。朝6時前から鳴き出していたクマゼミが姿を消しました。そして、昨日から庭でコオロギが鳴き出しました。今年は残暑が厳しとは思いますが、ふとしたところで感じる季節感は良いものですね。日本は亜熱帯化していると言われていますが、四季だけは変わらず、残しておいてもらいたいものです。

内閣府の地域社会雇用創造事業(社会的企業支援基金)を国内12の団体が請負い、活動が開始されています。総額70億円の予算が投下され緊急雇用対策事業として進められています。今回は社会的企業を支援する、起業家を育成するプログラムが多く見受けられます。静岡では三島のどぶ川となってしまった源兵川を清流にする運動をした「NPO法人グランドワーク三島」と愛知県の東三河地域、静岡県の遠州地域、長野県の南信州地域からなる3県の県境を跨いだ地域の「三遠南信地域連携ビジョン推進会議」がこの事業を受託しました。これは民主党政権となってうちだした「新しい公共」となる社会的企業を創造し、社会的起業家を増やす目的を通して雇用対策をするというものです。内閣府のホームページによると、この事業は、明日の安心と成長のための緊急経済対策(平成21年12月8日閣議決定)の一環として、地域社会における事業と雇用を加速的に創造することを目的として実施しています。とのことです。内閣府では「社会的企業」という表現をしていますが、経済産業省では以前より「コミュニティビジネス」と表現しており、また、「ソーシャルビジネス」とも呼び社会企業(起業)を推進しています。

当方も昨年より、社会起業家を目指した活動を行っているため、この内閣府の地域社会雇用創造事業に注目し、グランドワーク三島のインターンシップ研修プログラムに先週参加しました。グランドワーク三島のプログラムはNPOについて、社会企業(起業)家についてのレクチャーや現地研修、体験学習など多彩なものでした。このところ、マスコミなどで登場する「社会企業(起業)」、「コミュニティビジネス」、「ソーシャルビジネス」はまだまだ知る人ぞ知ると言った情報のようで、研修に参加した多くの人にはピンとこなかった言葉のようでした。「地域の課題をビジネスの手法をもって解決する」ということになります。只、現状はビジネスには到達しておらず半ボランティア的な状況であり、アメリカやヨーロッパの諸外国とは大きな隔たりがあります。アメリカの例では昨年大学生の就職したい企業のトップが名前を忘れましたが「社会的企業」だったそうです。

本日とあるセミナーの中で「社会的企業」の話になった時、ちょうど今放送されているNHKの大河ドラマ「龍馬伝」の話になり、坂本龍馬が長崎で作った「亀山社中」はいわゆる社会的企業、コミュニティビジネスではなかったか?ということでした。「亀山社中」は聞いたことのある言葉でしたが、いわゆる、御神楽や囃子、踊りの集団だとばかり思っていました。が、「社中」は仲間、コミュニティの意味だそうで龍馬たちは会社としての活動になっていたようです。前々回の「龍馬伝」を見ていなかった為、本日録画を見ると「亀山社中」が結成された事が出てきて、又、「亀山社中」が薩摩と長州の連合取引のトリガーとなる物流を引き受ける役割をはたすことが分かりました。単純なビジネスというよりもその性格からすると社会的企業の役割をしたと思わざるを得ませんでした。「亀山社中」がドラマの中で今後どのような影響を及ぼすものか、楽しみとなりました。







Posted by walt at 00:30│Comments(0)
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