2007年12月27日
203) 軽自動車のシェア(スズキがNo.2に)
自動車業界では、ホンダの新型フィットが2週間で20,000台を受注したというホットなニュースがありました。そして、今回軽自動車では34年間No.1を確保してきたスズキがダイハツにそのトップの座を明け渡す日が来たようです。スズキは一過性のものと言っているようですがはたして2008年はどうなるのでしょうか?静岡はスズキ関係に勤めている方々が多いと思いますが、このシェアNo.1を明け渡すことで、何か大きな変化はあるのでしょうか?毎年、スズキの販売店では「○○年間軽自動車No.1」といったのぼりがたっていましたが、来年はそののぼりが無くなるという目に見える変化が想像できますが、そのほかはぴんときません。いつも先頭に立つものは、いつかは抜かれる運命にあります。抜く大変さよりも、抜かれるのを阻止する大変さのほうが大きいことは常です。でも、34年間もずっと継続してきたということは誇りに思えることですが、関係者はきっとやきもきしていることでしょうし、発破がかかっていることと推測されます。
販売台数の数字で見ると、スズキは2005年より毎年販売台数が減少しています。軽自動車だけでなく「スイフト」や「SX4」などに生産をシフトしたからという理由もあるようですが、供給が間に合わない為、販売機会を逃したのであれば、その理由も正当化できますが、単純に販売台数が減ったことの理由が生産体制としたらおかしな事とあります。今年2007年では販売台数60万台をきる見通しのようです。それに引き換え、ダイハツはは2002年を底に年々販売台数を伸ばしています。そして今年2007年は60万台を超える見込みであり、スズキを抜くという結果になるそうです。
以前業界関係者に聞いた話ですが、スズキとダイハツとでは根本的に大きな違いがあるとのことでした。それは企業力の違いであるということ。ダイハツはトヨタグループの一員であることが大きな強みです。最大の違いは同じ部品であれば、多分ダイハツのほうが安く買えると思われます。総コストが下がれば、利益が増えます。利益が増えれば投資を増やすことが出来、良いものづくりのサポートが出来ることになります。もし、価格競争になってもダイハツが有利であることは間違いないと思われます。来年2008年にスズキがどんな手を使って、シェアNo.1を奪回するか見ものです。鈴木会長が、2006年の軽自動車減産表明の際に「軽自動車よりも輸出向けの小型車の方が利幅が高い。シェアトップという名誉よりも実益を取る」と述べたそうですが、実際、欧州を中心に販売が拡大し、現地工場では生産が追いつかず、日本からの輸出で対応していることから考えると、もしかしたらNo.1を奪回するより実益を取り、利益を増やした後、シェアNo.1奪回に力を注ぐかも知れません。
軽自動車メーカーの「スズキ」なのか、それとも自動車メーカーとしての「スズキ」なのか、どちらを選択するかは経営者次第ですね。この選択はジャッジに苦労することでしょう。軽自動車の市場が全世界に波及するのであれば、軽自動車に特化しても良いかも知れませんが日本だけの現象であれば、スズキの選択は二重丸となります。日本の携帯電話メーカーが世界でメジャーになれなかったのは、通信システムの違いはありますが、国内に特化してしまったからです。それを考えると、シェアNo.1より実益を取ることになるでしょう。いつでもシェアNo.1は奪えると思えば、戦略を立てやすいですね。
はたして、来年の終わりはどうなっていることでしょうか?
販売台数の数字で見ると、スズキは2005年より毎年販売台数が減少しています。軽自動車だけでなく「スイフト」や「SX4」などに生産をシフトしたからという理由もあるようですが、供給が間に合わない為、販売機会を逃したのであれば、その理由も正当化できますが、単純に販売台数が減ったことの理由が生産体制としたらおかしな事とあります。今年2007年では販売台数60万台をきる見通しのようです。それに引き換え、ダイハツはは2002年を底に年々販売台数を伸ばしています。そして今年2007年は60万台を超える見込みであり、スズキを抜くという結果になるそうです。
以前業界関係者に聞いた話ですが、スズキとダイハツとでは根本的に大きな違いがあるとのことでした。それは企業力の違いであるということ。ダイハツはトヨタグループの一員であることが大きな強みです。最大の違いは同じ部品であれば、多分ダイハツのほうが安く買えると思われます。総コストが下がれば、利益が増えます。利益が増えれば投資を増やすことが出来、良いものづくりのサポートが出来ることになります。もし、価格競争になってもダイハツが有利であることは間違いないと思われます。来年2008年にスズキがどんな手を使って、シェアNo.1を奪回するか見ものです。鈴木会長が、2006年の軽自動車減産表明の際に「軽自動車よりも輸出向けの小型車の方が利幅が高い。シェアトップという名誉よりも実益を取る」と述べたそうですが、実際、欧州を中心に販売が拡大し、現地工場では生産が追いつかず、日本からの輸出で対応していることから考えると、もしかしたらNo.1を奪回するより実益を取り、利益を増やした後、シェアNo.1奪回に力を注ぐかも知れません。
軽自動車メーカーの「スズキ」なのか、それとも自動車メーカーとしての「スズキ」なのか、どちらを選択するかは経営者次第ですね。この選択はジャッジに苦労することでしょう。軽自動車の市場が全世界に波及するのであれば、軽自動車に特化しても良いかも知れませんが日本だけの現象であれば、スズキの選択は二重丸となります。日本の携帯電話メーカーが世界でメジャーになれなかったのは、通信システムの違いはありますが、国内に特化してしまったからです。それを考えると、シェアNo.1より実益を取ることになるでしょう。いつでもシェアNo.1は奪えると思えば、戦略を立てやすいですね。
はたして、来年の終わりはどうなっていることでしょうか?
Posted by walt at 21:46│Comments(0)