2007年12月25日

201) 白熱球がなくなる

先日政府案で「白熱球を将来製造・使用を中止する」案が出されたようです。省エネルギーと温暖化防止の目的のようです。廃止した後は、蛍光灯に変更するプランの用です。電球形蛍光ランプは、白熱球と比較して価格が高いが、電気代が5分の1になることに加え、寿命が6倍に延びるので、トータルでは割安とうたっています。ウィキペディアでは「真空白熱電球は英国のJ.W.スワンが1878年に発明したものである。その報を知ったトーマス・エジソンが翌1879年に類似の電球を製造した。」と掲載されていました。エジソンが竹のフィラメントを使用したのでてっきり白熱球はエジソンの発明とばかり思っていました。その、歴史ある白熱球がこの世からなくなろうとしております。

新聞によると、切り替えの期間は今後詰める用ですが、3年以内とする案も浮上しているようです。温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の約束期間が来年から始まるのを控え、排出量が急増する家庭・オフィス部門の対策を強化。全世帯が電球形蛍光灯に切り替えた場合のガス削減効果は、家庭からの排出量の1.3%に当たる約200万トンとみているようです。家庭で使う電球形蛍光灯の価格は白熱電球に比べ10倍以上と高いため、消費者の反発を招く可能性もあるとのことで慎重に進めるようですが、多分強行採決されるので鼻以下と推測されます。日本電球工業会によると、2006年の白熱電球の販売個数が約1億3,500万個なのに対し、電球形蛍光灯は約2,400万個にとどまっているようです。大手家電メーカーの試算では、白熱電球の消費電力は電球形蛍光灯の約5倍で、10,000時間使った電気代は一個当たり9,600円高く、蛍光灯は寿命が10倍で取り換えも少なくて済むと言っているようです。

当方でも白熱球をしようしている照明機器がいくつかあります。その中で、代表的なものが居間にある照明機器です。定格では60W球を6個計360W使用する照明機器です。なぜかこの電球が頻繁に切れるのです。以前はあまりにも頻繁であったため、取り替えた日をマジックで書いたりしたのですが、ばかばかしくなって止めてしまいました。その為、最低4個はストックしています。切れた時にすぐ取り替えられるようにと。1個100円ほど、2個パックで180円位で販売されていますので、価格としては安いものです。ただ、同じ明るさであれば、現在市販されている赤色系蛍光灯のほうが長寿命であることはわかっていましたが価格が高いためずっと白熱球を使用しています。今回の試算では蛍光灯にした場合トータルコストは減るということでしたので、検討していたところ、ふとしたことで挫折してしまいました。

当家では暗くなると点灯するフットライトを取り付けています。先日調子が悪くなり、メーカーのお客様相談室に問い合わせ、ついでに現在使用している照明機器の白熱灯を蛍光灯に替えたいことを尋ねると、「その照明機器では蛍光灯を使用できません」と言う回答でした。規格にあわないとのことでした。すると、もし、白熱球が生産中止になると照明機器を買い替えなければならないことになっています。居間の照明機器はファンつきのものですので10万円以上します。壊れていないのに買い替えるわけには行きません。地球温暖化防止には協力したいのですが、10万円あれば温暖化防止のための植林が何本出来ることになるのか計算すると植林の方が地球のためになるのではないかと考えてしまいました。

技術の進歩でなくなる商品があっても差し支えありませんが、強制的に無くすのはどうかと思います。省エネルギー、温暖化防止のことは重要なことです。しかし、そのほかの対策ももっとあるのではないでしょうか?オイルショックを契機に深夜放送がなくなりました。電飾看板の自粛もあったと思います。白熱球から蛍光灯に替えることで家庭からのガス排出量が1.3%削減できるようですが、現在の生活から3%電気を使用しない生活をすることのほうが簡単ですし、決して無理なことではないと思っています。もっと根本的な対策を考えることは出来ないものでしょうか?



Posted by walt at 22:16│Comments(5)
この記事へのコメント
わたしも、強制終了させるのは反対です。
法律で規制するなら、コンビニの24時間営業、スーパーの深夜営業などをした方がいいと思います。
Posted by クールなお at 2007年12月26日 10:22
クールなおさん

ご賛同頂きありがとうございます。
我々市民レベルでもやれるkとがたくさんあるはずです。
皆意識の問題だと思います。
落語に、お酒をみんなで持ち寄ったら、みんなが「自分だけ水をもって行ってもわからないだろう」ということで、結局持ち寄ったお酒が水だったというものがありましたが、まさにこれと同じことが起こっていると思います。
自分だけエネルギーを節約しても皆が浪費しているから意味がないと思われる人が大野ではないでしょうか?
やることはたくさんありますよね
Posted by waltwalt at 2007年12月26日 23:34
大義名分を立てて使ってるものを強制的に政府が無くすのはまったく反対です。どう考えてもメーカーの圧力で動いているとしか思えません。実際に我が家も玄関が薄暗く白熱球を点けています何度か経済的と云う事で電球形蛍光灯を使ってみましたがお客さんが来たとき点けても瞬時に明るくならず徐々に明るくなる(特に冬など)のは機能的に白熱球より劣ります。どう考えても政府の言ってることが理解できません。電球形蛍光灯族がどの政治家かハッキリして将来的に責任を持って対応してもらいたいものです。何でもかんでも屁理屈を付けて国民の自由を無くすのでなく、なるべく協力してくれと云ったか位にすべきです。デザイン的にも白熱球の存続価値はあると思います。チャンと国民の幸せを考える政治家が出て欲しいものです。利権絡みの政治家は発覚し次第重大罪でこの世から即刑務所監禁で芽をつむべきです何を遣っても罪の軽い日本の政治家は遣りたい放題です。
Posted by 石井雄治 at 2008年05月06日 03:33
石井様

コメントありがとうございます。先日のブログで経済観念のない
政治家の先生のことを書きましたが、先生たちは、ほんとにわれわれの
生活を知らないと思います。電球を買いに行ったことがないはずですし、
ガソリンを入れたことはないはずです。お水に10万円も月に払っている
先生もいましたね。これから問題になるのが煙草の自動販売機TASPO
でしょう。街角のたばこやさんが廃業しなければならない状況のようです。
みんな、TASPOが面倒なので、コンビニで買う人が増えているようです。
60万台近くある自販機。全部入れ替えですから誰かがきっと儲けて
いますね。
Posted by waltwalt at 2008年05月07日 21:09
政治家の経済観念の無いのは何百万円、何千万円お金を受け取っても領収書を切る人が居ませんね。政治家はお金をただでもらえると思っています。偉そうな事を言っていても精神的には乞食以下ですよ。利権を体裁よく握ることしか考えてませんからね。だから内部の見える官僚には頭が上がらない。どこかで誰かが腐った日本を立て直さなければ周りの国からも相手にされなくなります。今の政治家は小物ばかりで心に無いことを言っては罪悪感からか?みな狼狽の顔をしたり顔が引きつったりしています。高貴な人は顔も良い者です。もっと豊かな心で国民のために本当に働けば顔も良くなると思いますけどね。自分たちの利権争いに明け暮れて、国民にはつじつま合わせのような事を言ってるので浮いたような発言ばかりです。TASPO、シートベルト、子供の座席etc。どれを取っても国民が願って出来たとは思いません。また、地デジにしても迷惑な話です。なんで国民の意見重視で政治が出来ないのででしょうかね。世襲制のようなバカな政治で腐ってます。古い車を10年も乗ったら物を大事にして褒めるべきところ屁理屈つけて税金を上げてますからね。車会社に新車を買わせるように説得されたとしか思えません。オートバイだってヘルメット強制ですが昔はこれも自由でした。個人の自由(選択肢)がだんだん無くなって詰まんない人生になってます。シートベルトもヘルメットも安全のためですが個人の自由にしてもらいたいものです。個人がそれだけのリスクを負えば良いのです。強制すべきでは無いのです。ちなみに私は軽二輪(ピザ屋の乗ってる三輪車の改造したもの)でノーヘルで楽しんでいます。
Posted by 石井雄治 at 2008年05月08日 03:57
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201) 白熱球がなくなる
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