2007年12月13日

190) 東京プライス(東京の人が安く買うために)

本日某家電量販店で液晶テレビを購入しました。テレビ台の関係もあり37インチまでしか置けないので、ビックカメラで価格を調査した物と同じものに決めていました。ただ、売り場で見るとやはり大型42インチのほうが良く、同じ商品のサイズ違いによる隠れた仕様の違いもあり、42インチにすべきか悩んだのですが、テレビ台が家具をくり貫いたようなものだったので左右の幅が出てしまい、おまけに天板より高さがあるため、枠から飛び出してしまうような設置をしなければならず、悩んだ末予定通りの機種に決定しました。

価格に関しては、一軒目のお店ではポイント分も引いたと仮定すると171,000円となりました。「東京では、ポイントを考慮すると160,000円であり、送料を入れてもまだ安い。貴量販店は全国展開しているし、購入・販売数量も多い故、価格を近づけることが出来るはずだと思うが?」と問い合わせたところ、「東京は商圏が大きいし、販売数量も違うため価格が異なる」とのこと「静岡のお店がFCではないはずだから、仕入れ価格は同じはずでしょ?」との問いに「東京価格があり、こちらとは仕入れ価格が違う」とのことでした。

量販店と一般小売のお店では仕入れ価格が異なることは理解できますが、地域による価格差は理解できません。輸送費が極端に異なるのであれば納得できますが、今回は当てはまりません。首都圏は競争が激しく、又、量が出るため、安いということはおかしな話です。店舗の人件費、不動産の賃料、その他固定費は我々静岡よりかかるはずです。経費が高く、しかも売価が安いということは、メーカーからの仕入れ価格は15%以上安いということになります。もしかしたら20%違うかもしれません。ご存知のように静岡は東京と比べると、賃金家賃等の固定費は安いです。よって、固定費が下がりますので同じ商品であれば安くなってもおかしくありません。しかし、高いと言うことは地方でメーカー、販売店の利益を補填しているということになります。これっておかしくありませんか?

「格差」と言う言葉が昨年よりいろいろなところで使用されていますが、地方の所得格差、経済活動の格差がある中で、逆に高いものを購入しなければならないという格差も生じていることになります。以前、アメリカのすべての商品の価格は安く、ヨーロッパは高いということを書きましたが、この小さな日本の国の中でも同じことがされているとは思ってもみませんでした。昔から、静岡は物価が高いと言われてきましたが、百貨店で値引きを依頼しない県民性があるとも言われてきました。しかし、県民性ではなく、政策的に高くさせられていたことに気がついていなかったということになります。WEB通販が盛んになり、県民皆が東京価格で安く購入したら、静岡の消費は減っていきます。ここで、又、消費の低迷による格差が増えてしまいます。東京都民に商品を安く買ってもらうために、我々が働き、消費活動をしているわけではありません。そのような事実があることを知ってほしいと思います。

ちなみに、2軒目のお店で東京より15,000円高(送料と設置手数料を入れれば12,000円高ですが)の175,000円で購入しました。東京の人に安く買ってもらうために.....



Posted by walt at 22:12│Comments(0)
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