2007年12月07日

184) 焼津の工場見学

この秋静岡県立大学社会人ビジネス講座で知り合った仲間9名で焼津の企業3社を訪問しました。そのうちの2社は、一緒に勉強したフロンの処理、再生をしている阿部化学さん、鰹節の老舗である新丸正さん、そして静岡文科芸術大学の坂本教授の紹介で訪問した水産加工の大坪水産さんの3社です。坂本教授は中小企業の経営論で有名な先生であり、講座を通じて受講生が刺激され、今回の工場見学となった次第です。3社とも全く当方の業種とは異なるため、話がとても新鮮であり、多くのことが勉強でき、非常に有意義なものでした。

阿部化学さんは日本で4社しか出来ないフロンの処理、再生プラントを持っており、フロンがオゾン層を破壊して、地球の温暖化の原因のひとつになっていることしか知らない当方にとっては、聞く話が馴染みがなく、又、理解できないこともありましたが会社の取り組み、戦略、従業員とのコミュニケーション方法など話を聞くことが出来ました。日本ではフロンは3社のみが製造しているとのことでした。
新丸正さんは、焼津の鰹節の老舗であり創業60年ほど経っているとのこと。単なる鰹節製造業ではなく、旨み(だし)の総合プランナーとしての位置づけで活動しているとのことでした。鰹節の製造工程、解凍、ゆでる、骨抜き、火入れ乾燥、燻製、保存乾燥、削りまでを見せてもらいました。その製造方法も独自なもので、数多くの作り方があり、それによって、味、風味の異なる鰹節が出来るそうです。又、カツオのみならず、さばや、いわし、マグロの削り節も作っており、その他だしも製造販売しているとのこと。5種類の削り節(一般的な花鰹節、高級鰹節、さば節、いわし節、マグロ節)をお湯に浸してだしを取り、その飲み比べもしました。それぞれ独特の香り、風味、味がしましたが、やはりカツオが一番でした。又、鰹節が乾燥する前のなま節も食べさせていただきました。
大坪水産さんはマグロを中心とした刺身の加工業で、HACCPを取得した工場を見ました。今年はミートホープの事件に始まり、地鶏事件も重なり、マグロについても「大丈夫か?」との問い合わせを多くもらったようです。厳しい品質管理の基、お客様が満足してくれるために一生懸命仕事をしている姿を見ることが出来ました。マグロなどの魚は牛、豚などの家畜と異なり、食べられる部分が少なく廃棄する部分が多いそうです。豚は爪と、鳴き声以外は食べられると言いますが、魚は違います。その廃棄しなければならない部位を利用した商品開発も進めているとのことでした。社長の頭の中はマグロのことで一杯でしたのでいつか「セレンディピティ」により、新たなヒット商品が出来るのでないかと思った次第です。

お昼は、グランドホテルの和食レストランで摂りましたが、多くの女性で一杯でした。このグランドホテルはランチバイキングもやっており、こちらも女性で一杯でした。平日のランチバイキングは2,000円以下ですので人気があるようでした。バイキング好きの当方妻には内緒にしています。言えば「何時行こうか?」と言うことになりますので。

いろいろな会社を見ることはとても勉強になります。そして、抱えている問題点が、第三者からのヒントで解決するかもしれません。視野を広げる意味でも異業種の訪問を貴方もしてみませんか?

阿部化学株式会社: http://www.a-bex.com
株式会社新丸正: http://www.s-marusyo.jp
大坪水産株式会社: http://www.otsubo-suisan.co.jp




Posted by walt at 22:10│Comments(0)
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