2010年03月15日

971) アメリカニューヨークの「炭酸飲料税」案

今日の読売新聞朝刊に経済面に面白い記事が掲載されていました。アメリカニューヨーク州で、炭酸飲料などの砂糖入り清涼飲料水の販売に課す新税の導入を目指しているとのことです。財政赤字の削減は言うまでもありませんが、肥満防止の健康増進効果を強調しているとのことです。その理由として、ニューヨーク州では肥満が原因で州が支出する医療費が年間76億ドル(約6,840億円)もありその削減とともに、税収を所得税や固定資産税の増税で賄うには市民の反発を招きかねないとのことで清涼飲料への課税を考えたそうです。その背景にはニューヨーク州の成人が1年間に消費する砂糖入りの清涼飲料は平均136リットルあり、州人口1,950万人の1/4が肥満だとのことです。新税を導入すれば一定の税収が見込める上、清涼飲料の消費が減って健康にプラスとなり医療費も減らせると目論んでいるようです。

雇用が減ると飲料業界は反発する半面「コーヒーに入れる砂糖はスプーン1、2杯であるが炭酸飲料には1缶当たり10杯分の砂糖が含まれいる」とニューヨーク市長が、支持する声明を出して援軍となっているそうです。ニューヨークタイムズでも社説で、「急上昇する肥満率を改善するため導入を急ぐべきだ」と後押ししているようです。さて、この炭酸飲料税案はどうなることでしょうか?データによると炭酸飲料の消費量は2006年をピークに2009年では5%程下がっており、消費量は減少傾向にあるようです。

当方が初めてアメリカに行ったのは、大学の卒業旅行の時でした。その旅行でマクドナルドに行った記憶はありませんが、その時すでに吉野家は出店しており、そこで牛丼を食べた記憶があります。アメリカでは「beef bowl」と呼ばれていたのではないかと思います。家族でそのbeef bowlをスプーンで食べていました。そして、飲み物はコーラでした。我々の味覚では絶対に考えられない組み合わせでしたがコーラの国アメリカでは当たりまえのことでした。その後21世紀になってから仕事で何度かアメリカに行く機会を得ましたが空港やショッピングセンターに行った時は、必ずといってよいほどフードコートに行き食事をしました。フードコートには各国の料理があり、しかも安く食事ができます。チップもいらず10ドル以下で充分満腹になりました。そこで驚いた光景があります。飲料では圧倒的にコーラが多いのですが、カップの大きさがけた違いに大きかったことです。Sサイズは無く、ミディアムかラージでした。ミディアムサイズでも当方にとっては大き過ぎましたが、アメリカ人たちはラージサイズを手にしていました。1リットル近く入る容器です。そして驚いたことにお店にはコーラのサーバーがカウンターの外に向いていて購入したお客さんが飲み終わった容器に又、コーラを注ぎテイクアウトしていました。糖分を摂りすぎであることがわかります。

アメリカの肥満の原因はコーラの飲みすぎかもしれません。さて、ニューヨーク州での炭酸飲料税案は可決されるのでしょうか?もし可決されたとして、炭酸飲料の消費が減り肥満が果たして減るのでしょうか?そういえばアメリカのケーキは甘すぎて、砂糖の塊を食べているようでした。しかも、サイズが大きく甘いものも好きな当方ですが、あまり食べたいとは思いませんでした。
今月末には議会採決がされるようですが、注意して新聞を見ようと思います。




Posted by walt at 00:28│Comments(0)
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