2010年03月14日

970) クロマグロの国際取引禁止 ご馳走って何?

土曜日の朝7:15からエンチョー提供の番組「エンジョイDIY」があります。今朝、たまたまチャンネルを合わせると「スカイライトチューブ」の名前が出てきました。スカイライトチューブとは太陽光を集めて部屋までチューブで引っ張り、照明器具として部屋を明るくするものです。先月2月の「まちカフェSHIMIZU」ブログ村に参加してくれたスカチューさんが静岡での販売をしており、商品とともに紹介されていました。スカチューさんはテレビ東京の番組「ガイアの夜明けで」で昨年テレビでも紹介された方です。先日、このスカイライトチューブがどのようなものか観に行きました。自宅がショールームにもなっており、まるで照明機器があるかのように光を放っていました。屋根に半円球の集光装置を置き、アルミのチューブで部屋までもってきます。いわゆる天窓を効率的にしたものです。天窓ですと採光すると同時に温度も上がりますが、スカイライトチューブを使用すると採光のみで、温度は全く上がらないようです。エンチョーさんでもこの商品を扱っている事を聞き嬉しく思った次第です。部屋が暗くて困っている方、一度検討してみたら如何でしょうか?

本日カタールドーハで日本時間21:00より、野生生物の国際取引規制を話し合うワシントン条約締約国会議(加盟175カ国)が始まりました。高級魚の大西洋クロマグロを、絶滅の恐れがあるとして国際取引を禁じる「付属書1」に掲載するかが議論され、可決されれば、日本で流通するクロマグロはほぼ半減するそうです。この大西洋クロマグロの国際取引の禁止は昨年10月に、環境保護に熱心なモナコが提案。米国は支持し、大票田である欧州連合(EU)も一定期間の猶予などの条件付きで支持しており、大西洋クロマグロの大半を消費する日本は「漁獲規制で資源は回復する」と反対しているものの状況は厳しいようです。オーストラリアが日本同様反対を表明したようですが、果たして結果は如何になるでしょうか?ただ、国際取引を禁じるということであって、大西洋、地中海のマグロを獲って自国で消費するのは良いようですので、輸入に頼っている日本に大きな打撃があることになるわけです。日本は、モナコ案が可決された場合は「留保」を通告して、自国漁船での漁を続けるほか、他の留保国があれば相対で取引を続ける方針を打ち出しています。また今回の会議ではフカヒレの材料になるサメの一部や宝石サンゴの取引を厳格にする提案も出ているとのことです。クロマグロが可決されれば、その他のマグロについても今後議論されるに違いありません。

マグロに関しては過去2006年に、高級マグロとして人気のあるミナミマグロの日本の年間漁獲割当量が実績から半分となる年間3,000トンに大幅削減された経緯もあります。少し前のデータですが、2004年財務省貿易統計より推計された日本のマグロの消費は世界の消費量のうち、ミナミマグロが10割、クロマグロが8割、メバチマグロが6割、ビンナガマグロが2.5割、キハダマグロが2割といった状況でした。ビンナガマグロや、キハダマグロがツナ缶として多くが食べられているようです。日本の食生活、食文化には欠かせないマグロですが、その多くはお刺身で消費されていると思われます。又、お寿司には欠かせないマグロです。いつ頃からマグロが一般的に食べられるようになったのでしょうか?当方が子供のころは、父親がお酒のつまみとしてマグロの刺身を美味しそうに食べていました。そして、たまにおすそ分けを頂きました。お寿司に至っては、今のようにテイクアウトのお寿司屋さんも無く、勿論回転ずしもありませんでした。その為、何かの行事がある時お寿司屋さんに出前を頼むか、家でお寿司を作ってたべるくらいしかありませんでした。よって、お寿司はご馳走だったのです。その寿司の中のネタの一つとしてマグロがあったわけです。マグロもご馳走の一つでした。

経済成長、流通の発達によって我々の食生活が大きく変化しました。それはとても良いことですが、飽食の時代と言われて久しい現在、もしかしたらご馳走って何か分からなくなっているのではないでしょうか?今回のクロマグロの国際取引規制問題に関してそんなことを考えてしまいました。






Posted by walt at 02:22│Comments(0)
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