2010年02月23日
958) 春節の中国マネー
中国の春節(旧正月)が先週終わりました。中国人の海外旅行でその購買力のすごさが報道されています。アメリカの場合、「1人54万円使う」というデータが発表されました。中国の富裕層が約1,000人、春節(旧正月)休暇(13~19日)に団体旅行で米国を訪問し、滞在期間中に買い物などで1人当たり6,000ドル(約54万円)、総額600万ドルを使うことが米旅行会社のまとめで判明されました。中国人の米国への団体旅行は2008年6月に解禁されたばかりで、今回が最大規模だそうです。旅行団は北京、上海などから米国に入った後、ニューヨークで合流、春節を祝う宴会を開き、8~10日間滞在したそうです。米国で個人消費が低迷する中、旅行団が15日に訪れたニューヨーク・マンハッタンの老舗百貨店メーシーズでは、春節を祝う獅子舞を披露して歓迎。観光名所エンパイアステートビルでは16日夜、ほかの観光客の入館を制限し、中国人旅行団に館内を開放したとのことです。中国人旅行者はフランスでのブランド品など高級品の購入額が2009年にロシア人を抜いて首位となるなど、世界の消費市場で存在感を高めていることが証明されています。
日本でも、連日銀座の百貨店や、秋葉原の電気店の模様が報道されていました。日本は厳冬消費に春節特需で中国人観光客に熱い視線を送りました。家電量販店や百貨店などが春節(旧正月)の長期休暇(13~21日)中で日本を訪れている中国人観光客は、家電、デジタル一眼レフカメラなど日本製の高額品を買い求める顧客が目立ったようです。ヨドバシカメラでは90万円のカメラと20万円のレンズや付属品など200万円程購入する人もいたとか、炊飯器を20台購入した人もいたそうで売り場の担当者は笑顔を隠せなかったようです。デパートではブランド品が飛ぶように売れていき、不況の日本を尻目に経済成長著しい中国は今後の「春節商戦」が日本の風物詩にもなりそうだという勢いです。自分用に高いもの、お土産用に1、2万円の手ごろなものをいっぱい買う之が特徴でカメラやシェーバー、スキンケア用品に人気が高いそうです。又、同じ日本メーカーでも、海外製でなく「メード・イン・ジャパン」がポイントとのこと。インタビューでも日本製が良いと言っていた観光客が多くいましたのでまだ「日本製」神話があるようです。我々日本人でも「日本製」を探すのが難しくなった昨今、それほど意識しなくなった国産メーカーの原産地ですが、希少となった日本製へのあこがれもあるかもしれません。
中国人観光客の「争奪戦」は、中国出国前から始まっていたそうです。ビックカメラは中国の空港で、最大13%割引となるクーポンを配布したりしたそうです。又、家電量販店のラオックスは中国企業の支援を受けて再生中ですが、その利点を生かして、多くの中国人の集客に成功しているようでした。銀座三越では春節期間、中国語スタッフを増員して対応し、13、14日の両日の売り上げは、過去最高だったそうで昨年同期の2倍あったとのことでした。昨年平成21年の訪日中国人観光客は前年比0.6%増の101万人で、国別では唯一の増加。日本での物品購入額は平均7.87万円と、各国平均の4.65万円を大幅に上回り、中国人が海外旅行の支払いで使う「銀聯カード」の国内決済総額も年々増え、21年には200億円に達したそうです。日本の経済で2月、8月は最も消費が低迷する月と言われていますが、この春節特需はとてもありがたい事になります。銀座三越、日本橋三越などへ行くと大きな中国語の看板が目立ちます。そして「銀聯カード」が使用できることも大きく表示されています。ここはどこかと見間違える程です。日本の百貨店は海外進出を加速した時期がありました。香港などでは日本の百貨店のオンパレードでした。しかし、今では撤退が相次いでいます。日本で外国人、特に中国人を相手に商売する事など当時からすれば考えもつかなかったことでしょう。
さて、これほどまでに注目されている中国人の購買力。現在の日本の消費低迷からすると、渡りに船。期待するところが大きいのですが、当方はやや慎重な見方をしています。このまま中国人観光客の購買力に過度の期待をして良いものかと思います。まだ、このブームは続くと思いますが、ずっと右肩上がりで進むとは思われません。その見極めは難しいと思いますが、何か引っかかるものがあります。カード決済に問題はないのでしょうか?ということです。何時か痛い目に会うかもしれないと思うのは心配し過ぎなら良いのですが.....
一時のブームなのか、それともまだまだ続く現象なのか、今後も気にしたいと思います。
日本でも、連日銀座の百貨店や、秋葉原の電気店の模様が報道されていました。日本は厳冬消費に春節特需で中国人観光客に熱い視線を送りました。家電量販店や百貨店などが春節(旧正月)の長期休暇(13~21日)中で日本を訪れている中国人観光客は、家電、デジタル一眼レフカメラなど日本製の高額品を買い求める顧客が目立ったようです。ヨドバシカメラでは90万円のカメラと20万円のレンズや付属品など200万円程購入する人もいたとか、炊飯器を20台購入した人もいたそうで売り場の担当者は笑顔を隠せなかったようです。デパートではブランド品が飛ぶように売れていき、不況の日本を尻目に経済成長著しい中国は今後の「春節商戦」が日本の風物詩にもなりそうだという勢いです。自分用に高いもの、お土産用に1、2万円の手ごろなものをいっぱい買う之が特徴でカメラやシェーバー、スキンケア用品に人気が高いそうです。又、同じ日本メーカーでも、海外製でなく「メード・イン・ジャパン」がポイントとのこと。インタビューでも日本製が良いと言っていた観光客が多くいましたのでまだ「日本製」神話があるようです。我々日本人でも「日本製」を探すのが難しくなった昨今、それほど意識しなくなった国産メーカーの原産地ですが、希少となった日本製へのあこがれもあるかもしれません。
中国人観光客の「争奪戦」は、中国出国前から始まっていたそうです。ビックカメラは中国の空港で、最大13%割引となるクーポンを配布したりしたそうです。又、家電量販店のラオックスは中国企業の支援を受けて再生中ですが、その利点を生かして、多くの中国人の集客に成功しているようでした。銀座三越では春節期間、中国語スタッフを増員して対応し、13、14日の両日の売り上げは、過去最高だったそうで昨年同期の2倍あったとのことでした。昨年平成21年の訪日中国人観光客は前年比0.6%増の101万人で、国別では唯一の増加。日本での物品購入額は平均7.87万円と、各国平均の4.65万円を大幅に上回り、中国人が海外旅行の支払いで使う「銀聯カード」の国内決済総額も年々増え、21年には200億円に達したそうです。日本の経済で2月、8月は最も消費が低迷する月と言われていますが、この春節特需はとてもありがたい事になります。銀座三越、日本橋三越などへ行くと大きな中国語の看板が目立ちます。そして「銀聯カード」が使用できることも大きく表示されています。ここはどこかと見間違える程です。日本の百貨店は海外進出を加速した時期がありました。香港などでは日本の百貨店のオンパレードでした。しかし、今では撤退が相次いでいます。日本で外国人、特に中国人を相手に商売する事など当時からすれば考えもつかなかったことでしょう。
さて、これほどまでに注目されている中国人の購買力。現在の日本の消費低迷からすると、渡りに船。期待するところが大きいのですが、当方はやや慎重な見方をしています。このまま中国人観光客の購買力に過度の期待をして良いものかと思います。まだ、このブームは続くと思いますが、ずっと右肩上がりで進むとは思われません。その見極めは難しいと思いますが、何か引っかかるものがあります。カード決済に問題はないのでしょうか?ということです。何時か痛い目に会うかもしれないと思うのは心配し過ぎなら良いのですが.....
一時のブームなのか、それともまだまだ続く現象なのか、今後も気にしたいと思います。
Posted by walt at 01:05│Comments(0)