2007年11月26日

173)ファミリーマートの日本酒の復権

テレビ東京で毎週火曜日に「ガイヤの夜明け」が放送されています。前回は日本酒の復権を目指し、コンビニのファミリーマートが新たな市場(ターゲットは20才台、30才台の女性)の開拓に取り組む取材が中心でした。当方もこのところ日本酒はほとんど飲まなくなりましたが、テーマとして面白く見入ってしまいました。

「酒」といえば「日本酒」を指した時代も、今は昔となりました。ビールに焼酎、ワインに発泡酒、ウィスキー(ウイスキーも需要が激減しています)、缶チューハイ等、日本人のアルコールの嗜好は広がりましたが、消費者の日本酒離れに歯止めが掛かっていません。日本酒の生産量はこの30年間で約1/3に減り、酒造メーカーは、ピーク時に約4,000蔵あったものが、今では半分以下に激減してしまったようです。焼酎やワインがイメージ先行し、勢力を拡大する中、日本酒は若い世代を中心に「甘ったるい」「おやじ臭い」「二日酔いする」といったイメージが定着してしまったとのこと。そんな日本酒業界だが、何とか日本の伝統の酒を復権させようと、新たな取り組みに着手する助っ人が現れました。それは、コンビニエンスストアというまったく異業種の参入で歴史ある日本酒業界に新風を吹き込み、伝統の酒を復活させるというものです。

今年7月、大手コンビニチェーン・ファミリーマート本社に、4大日本酒メーカーである「宝酒造」、「日本盛」、「白鶴」、「月桂冠」の担当者が集められました。日本酒業界の代表者を前に、ファミリーマート日本酒担当者が檄をとばしました。「10年間に日本酒の消費量は半分に減った。その責任は、あなたがた大手メーカーにあるはずです。このままでいいのですか…」。コンビニでの日本酒の売上の8割は、「オヤジくさい」といったイメージが強い、いわゆる「カップ酒」である。購買層は、50歳代から60歳代の男性に絞られており、「コンビニを最も利用する20~30歳代が手にしてくれる商品を作ろう」と呼びかけ、ファミリーマートと大手4社による日本酒共同開発プロジェクトがスタートしました。それは、各社1銘柄、あわせて4種類の日本酒を1つの統一ブランドとして販売するというものです。

業界第2位の月桂冠の営業担当者は、若者に「日本酒特有の酒臭さ」が敬遠されていると判断、香りを重視した純米酒をプロジェクトの銘柄として取り上げることにしました。一方、ファミマの担当者は「いくら中身が良くても、買ってもらえなければしょうがない…」と外見にこだわっていました。20代の女性にも手にとってもらえるような日本酒にするにはどうすればいいのか・・・。行き着いたのが新たなアルミボトルの開発でした。しかし、伝統を重んじる酒造メーカーは、保守的なものにこだわりがちになり、中々意見はまとまらなかったのですが、以下の4銘柄が出来ました。結果宝酒造は降り、白鶴が参加したようです。

統一ブランド「粋」
日本盛 360円 すっきりとした味わい大吟醸
「大吟醸」本格嗜好の味と香りを感じられるお酒です。

白鶴 358円 豊かなコク 山田錦特別純米酒
コクのある、どっしりとしたお酒で、酒米の高級品種である「山田綿」を使用した純米酒です。

月桂冠 350円 華やかなかおり 純米酒
華やかな香りと、すっきりとした飲みやすい味わいの純米酒です。

松竹梅 298円 キレのある超辛口清酒
飲めばキリッとした淡麗辛口を感じることが出来る、飲みあきない清酒です

コンビニ好きの特にファミマ好きの貴方、このお酒のことを知っていましたか?
当方は、「ガイヤの夜明け」を見るまで知りませんでした。又、まだ、お店で確認もしていません。
この試みはとても理解でき、すばらしいことと思います。ただ、このボトルの日本酒はおしゃれになって買い易くなったかもしれませんがどのような場面で、飲むのでしょうか?家に帰ってからですよね。購入する動機付けをすることであれば理解できますが.....




Posted by walt at 22:02│Comments(0)
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