2007年11月22日
169) 適度の飲酒は「百薬の長」ってほんと?
昔から「酒は百薬の長」と言われてきましたが、何か根拠があったからでしょうか?定説となっている昔の言葉が多く存在しますが、改めてデータ取りをすると比較的当たっているようです。適度な飲酒は総死亡率や心血管障害の死亡率を減少させ、過度の飲酒は動脈硬化を促し、虚血性心疾患や脳血管障害の危険因子となることは知られて知るようです。これらの「定説」を裏付ける研究が今年の日本人間ドック学会で、関西地区のある健診センターから発表されましたとのことです。
人間ドック男性受診者のうち、肝障害、腎障害、糖尿病を有する人を除いた1,000人弱を対象に、飲酒量(非飲酒、1合以下、1~2合、2合超の4群に分類した日本酒換算)、血圧、採血データの集計を行ったようです。まず血圧。収縮期血圧が、非飲酒者の平均が115mmHg位にたいして、飲酒量とともに増加し、2合超で平均120mmHgだったとのこと。拡張期血圧は非飲酒者の平均が73mmHg位、飲酒量とともに増加し、2合超で平均77mmHg位だったようようです。この差は増加したことに
なっており、統計的に有意差ありと云われますが臨床的感覚では大差ないと言うことでした。
総コレステロール、中性脂肪も飲酒量による差はなかったようです。HDLコレステロール(善玉コレステロール)は非飲酒者の平均が50mg/dl、飲酒量と共に増加し、2合超の群では平均60mg/dlでした。LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は非飲酒者の平均が135mg/dlで、飲酒量と共に減少し、2合超の群では平均110mg/dlでした。他に尿酸のわずかな増加、血糖値の増などのデータが示されたようです。この結果から2合程度の晩酌をする人は、非飲酒者よりも動脈硬化の危険因子からみると安心材料が多いと判断できるようです。
ただ、どの程度の飲酒なら安心なのかという事に関しては明快な回答がないようです。またアルコールの種類で差がないのかもはっきりしません。日本酒、焼酎、ビール、ワインの分類ではどうなのか、焼酎では産地による差はないのか?、以前ブームになったワインは白より赤が本当にいいのか?等きりがないようです。
先日胃カメラを飲んだときに、血液検査をしてもらいましたが、総コレステロール(現在は悪玉コレステロール、善玉コレステロール、脂質値のようです)、γGDPの値は標準値に入っていました。とっても驚きです。ちょっと体重は下がりましたが、それ以外は変わっていません。ここづっと毎晩晩酌はしませんし、晩酌も缶ビール1本弱です(勿論外ではたくさん飲みますが)。夕飯もご飯はお茶碗一杯と決めています。これらを総合して血液検査の結果が良くなったのかも知れません。昔の人が言う、「腹8分目、酒は百薬の長(適度な)」を守っていれば、心配することなく暮らせるのではないでしょうか?
これから忘年会シーズンとなりますが、ほろ酔い気分で帰宅しましょうね?又、料理も程ほどにして、間違ってもラーメンを食べて帰るのはやめましょうね。お父さん。
人間ドック男性受診者のうち、肝障害、腎障害、糖尿病を有する人を除いた1,000人弱を対象に、飲酒量(非飲酒、1合以下、1~2合、2合超の4群に分類した日本酒換算)、血圧、採血データの集計を行ったようです。まず血圧。収縮期血圧が、非飲酒者の平均が115mmHg位にたいして、飲酒量とともに増加し、2合超で平均120mmHgだったとのこと。拡張期血圧は非飲酒者の平均が73mmHg位、飲酒量とともに増加し、2合超で平均77mmHg位だったようようです。この差は増加したことに
なっており、統計的に有意差ありと云われますが臨床的感覚では大差ないと言うことでした。
総コレステロール、中性脂肪も飲酒量による差はなかったようです。HDLコレステロール(善玉コレステロール)は非飲酒者の平均が50mg/dl、飲酒量と共に増加し、2合超の群では平均60mg/dlでした。LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は非飲酒者の平均が135mg/dlで、飲酒量と共に減少し、2合超の群では平均110mg/dlでした。他に尿酸のわずかな増加、血糖値の増などのデータが示されたようです。この結果から2合程度の晩酌をする人は、非飲酒者よりも動脈硬化の危険因子からみると安心材料が多いと判断できるようです。
ただ、どの程度の飲酒なら安心なのかという事に関しては明快な回答がないようです。またアルコールの種類で差がないのかもはっきりしません。日本酒、焼酎、ビール、ワインの分類ではどうなのか、焼酎では産地による差はないのか?、以前ブームになったワインは白より赤が本当にいいのか?等きりがないようです。
先日胃カメラを飲んだときに、血液検査をしてもらいましたが、総コレステロール(現在は悪玉コレステロール、善玉コレステロール、脂質値のようです)、γGDPの値は標準値に入っていました。とっても驚きです。ちょっと体重は下がりましたが、それ以外は変わっていません。ここづっと毎晩晩酌はしませんし、晩酌も缶ビール1本弱です(勿論外ではたくさん飲みますが)。夕飯もご飯はお茶碗一杯と決めています。これらを総合して血液検査の結果が良くなったのかも知れません。昔の人が言う、「腹8分目、酒は百薬の長(適度な)」を守っていれば、心配することなく暮らせるのではないでしょうか?
これから忘年会シーズンとなりますが、ほろ酔い気分で帰宅しましょうね?又、料理も程ほどにして、間違ってもラーメンを食べて帰るのはやめましょうね。お父さん。
Posted by walt at 22:09│Comments(0)