2010年02月01日

940) 「映画アバターは反米・反軍映画」か?

1月初旬(1/2)に映画アバターを見て「921) 映画アバター」でその映画の事を書きました。映画の
内容には一切触れず、ブログを書いたつもりです。この映画については早くも沢山のニュースが
報じられています。過去最高の興行収入を記録し続けていた、レオナルド・デュカプリオの「タイタ
ニック」をわずか39日間で抜きさり記録を続けている事、中国では2Dの上映映画館が人気がないとの
ことで打ち切りになり、孔子の映画に変わったなどと報道されました。そして、本日の読売新聞朝刊
では、アメリカで「アバターは反米・反軍映画」と保守派をいら立たせるとの見出しで国際面に大きく
掲載されていました。

読売新聞ロサンゼルス記者飯田達人の記事時によると、世界興行収入の記録を更新中の米映画
「アバター」について、米国の保守層などから「反米、反軍の映画だ」といった批判が相次いでおり、
3D技術を駆使した娯楽大作が思わぬ論争を巻き起こした底流には、アフガニスタンやイラクでの長
引く戦争に対する米国民の厭戦(えんせん)気分と、それに対する保守派のいら立ちがあるようです。
それは、映画の舞台は22世紀の星パンドラ。希少鉱物を狙う人間たちは、美しい自然と共生する
先住民ナヴィと戦います。元米海兵隊員ら軍服の人間は、圧倒的な軍事力で自然破壊をいとわない
悪役として登場、「先制攻撃が必要だ」「衝撃と畏怖(いふ)を与える」などと、ブッシュ前政権の戦略
そのままのセリフを口にしています。保守派の論客ジョン・ポドホレッツ氏は自身のサイトで「観客は
米兵の敗北に声援を送るようになる。強烈な反米的内容だ」と非難。現役海兵隊員のブライアン・
サラス大佐は隊員向け新聞に「軍の未熟さや凶暴さが異常に強調され、誤解を与える。ひどい仕打ち
だ」と記したそうです。

実は、当方この映画を観終わった後、ようやく、アメリカ映画の勧善懲悪、軍が正しく正義が勝つという
パターンから脱却し、被害者である原住民の立場に立った映画になり、戦争を仕掛けた方(軍)が負た
という構図ができたと思いました。映画の脚本も担当したキャメロン監督は、ロサンゼルス・タイムズ紙
のインタビューで、「この映画は我々が戦っている戦争を反映している。兵士は不当に戦場に送られて
いる。この映画で目覚めてほしい」と語ったそうですが、そのメッセージが現れていると当方も感じまし
た。又、環境破壊、自然破壊に警鐘を鳴らしていることを読み取ることができました。当方日本にいる
為、アメリカ事情には詳しくありませんが、この映画が大きなヒットをしたが故の論争ではないかとお思
っていますし、論議されることは良いかもしれません。只、反米映画とは思えません。反軍は少し言い
すぎですが、軍事に関してアメリカ国民がどのように感じるかは見る人次第ではないでしょうか?結果
として、反軍となったとしたら、それは、世の中の流れではないかと思います。

ロサンゼルス・タイムス紙の映画評論家、ケネス・トゥーラン氏は、「かえって映画の宣伝になり、キャメ
ロン監督の思うつぼではないか」と皮肉っているそうですが、当方も同じことを思いました。この手の
批判は、見る人の興味を注ぐのではないでしょうか?ほっとけば良いものを、傷口が広がったのではな
いかと思います。この映画をすでに見た方はどのように思いましたか?まだ、見ていない人は、このよ
うな報道がされ、観たくなったのでしょうか?




Posted by walt at 00:25│Comments(0)
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