2007年11月21日
168) 物があふれているのにないもの
「今晩何が食べたい?」と聞かれ「おいしいもの」と答えるお父さん達が多いのではないかと思いますが、「おいしいものって何?」と聞かれると「うーん、うまいもの」と答える人も又多いのではないでしょうか? 当方もその1人です。「ボーナスもらったら何買おう?」も夏と冬に聞くフレーズですが、買いたいものがない(ここでは特別に欲しいものの意味です)ことも特徴かも知れません。なぜなら、物があふれていて、これと言って欲しいものがないからです。勿論お金が余っているなら話は別ですが.....
先日、日経BP Tech Onの仲森編集委員が「物があふれているのにないもの」と言うコラムを書いており、それを読んで同感しました。同感と言うより同じ意見であったということです。話は無地のソフトタッチなタオルを探したのだけれども、国産品が見つからず、アメリカ産を購入したという話から始まっています。タオルといえば四国の今治が有名でそれなりのシェアがあると思います(ハンカチ王子で昨年ブレイクしましたが)が、中国産に押されているという状況もあります。その今治産でさえ無地のタオルが見つからなかったようです。カーテン売り場に行って、各社の分厚いカーテン生地見本帳を探しても、欲しいものが見つからない、各社同じような傾向にあると言っていました。
以前より各業界のメーカーは「市場の多様化する要求にきめ細かく対応する少量多品種生産を目指す」と謳っていても実際はいたずらにボリューム・ゾーン向け商品の品種を増やしてきただけではないのかと言うこと。「ロングテール」が流行語にはなったけど、それを感じさせる商品、機会には、いまだに恵まれていない。結局、日本メーカーのマーケティングは「マス狙い」なのだ。しかも、すべてのメーカーが同じように「マス狙い」なのである。何冊もの分厚いカタログをめくりつつ、強烈に感じたのはそのことだった。どれも大差がない、あるものは、いくらでもある。ないものは、どのカタログを探してもない。と。
当方は単に欲しいものが無いのだが、欲しいものがあっても無いという人もいるということ。そういう人も多くいることでしょう。ものづくりをするほうとしては、結果的にマスを狙い、同じようなものであふれ、価格競争になる。以前、ブルーオーシャン、レッドオーシャン戦略のことを書きましたが、それに通づることのように思います。ないとなると欲しくなるのが欲求ですが、その欲求さえ沸かなくなっているのが現実ではないでしょうか?醒めているわけでもないのに。世の中から女性がいなくなると購買意欲が減り、経済活動が出来なくなるといわれています。何故か女性は買い物好きです。その消費が欲しくて買いたいのではなく、買う行為そのものが好きのようです。その行為そのものを抑制する何かが働いていて消費が活発にならないのかも知れません。もしかしたら自分の欲求を縛っているものがあるかもしれません。まずはその抑制しているものは何か探してみることにしたいと思います。
先日、日経BP Tech Onの仲森編集委員が「物があふれているのにないもの」と言うコラムを書いており、それを読んで同感しました。同感と言うより同じ意見であったということです。話は無地のソフトタッチなタオルを探したのだけれども、国産品が見つからず、アメリカ産を購入したという話から始まっています。タオルといえば四国の今治が有名でそれなりのシェアがあると思います(ハンカチ王子で昨年ブレイクしましたが)が、中国産に押されているという状況もあります。その今治産でさえ無地のタオルが見つからなかったようです。カーテン売り場に行って、各社の分厚いカーテン生地見本帳を探しても、欲しいものが見つからない、各社同じような傾向にあると言っていました。
以前より各業界のメーカーは「市場の多様化する要求にきめ細かく対応する少量多品種生産を目指す」と謳っていても実際はいたずらにボリューム・ゾーン向け商品の品種を増やしてきただけではないのかと言うこと。「ロングテール」が流行語にはなったけど、それを感じさせる商品、機会には、いまだに恵まれていない。結局、日本メーカーのマーケティングは「マス狙い」なのだ。しかも、すべてのメーカーが同じように「マス狙い」なのである。何冊もの分厚いカタログをめくりつつ、強烈に感じたのはそのことだった。どれも大差がない、あるものは、いくらでもある。ないものは、どのカタログを探してもない。と。
当方は単に欲しいものが無いのだが、欲しいものがあっても無いという人もいるということ。そういう人も多くいることでしょう。ものづくりをするほうとしては、結果的にマスを狙い、同じようなものであふれ、価格競争になる。以前、ブルーオーシャン、レッドオーシャン戦略のことを書きましたが、それに通づることのように思います。ないとなると欲しくなるのが欲求ですが、その欲求さえ沸かなくなっているのが現実ではないでしょうか?醒めているわけでもないのに。世の中から女性がいなくなると購買意欲が減り、経済活動が出来なくなるといわれています。何故か女性は買い物好きです。その消費が欲しくて買いたいのではなく、買う行為そのものが好きのようです。その行為そのものを抑制する何かが働いていて消費が活発にならないのかも知れません。もしかしたら自分の欲求を縛っているものがあるかもしれません。まずはその抑制しているものは何か探してみることにしたいと思います。
Posted by walt at 22:57│Comments(0)