2009年12月17日

910) 日本の航空関連産業の行方

天気予報通り、今日は寒い日となりました。静岡に限らず、日本全国ようやく寒くなってきたよう
です。日本海側では大雪になったようです。現在こうやってパソコンのキーボードを叩いている
手が冷たく感じますので、寒いことを充分表しています。当家では今朝ようやく石油ファンヒーター
を作動させました。毎年、朝晩ファンヒーターを使用しますが、日中家にいないこともあり、冬の
灯油の消費量は少なく、皆に笑われてしまうほどの使用量ですが、この冬はそこそこの量を使用
するだろうと思っています。昨日まで、師走とは思えない陽気でした。忘年会シーズンになると、
コート無しでは寒かったのですが、今までは何とかなりましたが、今日からは、そうは行きそうに
ありません。日本海側(富山県)では水温が18度以下にならないと寒ブリが沿岸部に来ないそう
です。これでようやく寒ブリ漁が期待されると報道していました。いも切干も寒くなるとでんぷんが
糖に代わり甘みが出るそうです。その為、寒さが待ち遠しかったようです。先日妻の実家にお正月
飾りの作成の手伝いに行きましたが、そういえば作業場の暖房器具が動作していませんでした。
又、干し柿がカビてしまい、捨てたとも聞きました。やはり、寒くない冬はありがたいものですが、
冬は寒くないと色々な産業に影響が出そうで、寒くないと困りますね。

ところで、100番目の空港として来年3月に開港を予定している茨城空港が国内線の定期便就航が
決まらないまま、3月11日の開港を迎える見通しとなったと発表されました。国内の航空会社に
路線就航を働きかけてきたが、経営環境や経済情勢の悪化を理由に断られ続けたそうで、国土交
通省は「開港時に国内線がない空港は聞いたことがない」としているそうです。国土交通省のバック
アップで開港を目指してきたはずの茨城県としてはそのコメントに憤慨したことでしょう。開港時の
就航路線としては現在、韓国アシアナ航空の一日1便のソウル(仁川:インチョン)便のみとなるよう
です。茨城県幹部は「路線の周知や航空券販売などを考慮して、路線の決定は開港3か月前が
リミット」と述べ、開港時の国内線就航を断念したことを明らかにしたとのことです。

茨城空港ですが1999年の国の需要予測では、札幌、大阪、福岡、沖縄の国内4路線で年間約81
万人を想定していたそうですが、ソウル便だけでは搭乗率75%と想定しても77,000人にとどまる
のみだそうです。県は国交省に路線誘致交渉への協力を再三求めているが、国交省は「国が就航
誘致をした例はない。茨城空港も地元が責任を持って誘致するという約束がある」との姿勢だそう
です。ソウル便のほかは、台湾などへのチャーター便や、開港数か月後にアシアナの釜山便開設が
決まっているだけで、閑散とした空港になりそうです。城空港は航空自衛隊百里基地と共用の国営
空港とのことで、既存滑走路に並行して、同じ2,700メートルの滑走路が新設され、本体事業費は
約220億円で、茨城県の負担額は約73億円だそうです。国営空港なので維持管理費は国が負担
することになっており、県の第3セクターが管理運営する空港ターミナルビルは、1日1往復では年間で
最大1億円の赤字になるとされ、県は利用者から空港使用料を徴収することも検討しているそうです。
このことから、我々の静岡空港とは全く事情、条件が違うことがわかりますが、それにしても航空行政
の在り方に疑問を持たなければならないことは逃れません。

航空機産業では三菱重工、ホンダの国産初の小型ジェット機の受注を受け、期待がもたれていますが
航空関連産業では全く見通しが立たない事がはっきりしています。特に地方空港では顕著です。やは
り、全国の鉄道網が張り巡らされた日本では飛行機は主要都市のみの空港で、後は列車を充実させ
るほうが良かったと思わざるを得ません。かといって100か所にも及ぶ空港、他の利用もできず、全く
手の付けようがないことも事実です。1秒間に100万円単位で増え続ける日本の借金、空港もその一
端を担っていることでしょう。




Posted by walt at 01:22│Comments(0)
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