2007年11月08日

155) ボジョレヌーヴォー Vol.2

ボジョレヌーヴォーに関して、ちょっと調べてみました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、フランスのボジョレ地域で生産された、今年の新しい(ヌーヴォー)ワインのことです。11/15発売はフランスの法律で決まっているようです。ボジョレヌーヴォーと思って購入しても、ボジョレ地域でないワインも多く輸入されますので銘柄で確認はしなければなりません。
ちなみに当方毎年この時期に飲んでいるワインはボジョレヌーヴォーではなく、ただの新ワイン(ヌーヴォー)ですが、おいしく頂いております。

ボジョレ地方はボジョレ山脈に抱かれた標高200から400mの美しい丘陵地帯に広がり、総面積は約2万2500ヘクタールで、パリ市の約2倍の広さに当たります。気候面では、他のワイン産地と比べて夏は非常に暑く(最高記録は2003年8月の42.6度)、冬はぶどう畑が霜害を受けるほど低い(最低記録は1963年の-21.8度)のが特徴。こうした寒暖差の激しい気象条件が、毎年のボジョレ・
ヌーボーの出来に大きな影響を与えています。世界中のワインファンが一喜一憂しながら解禁日を待ち望んでいる理由は、毎年の味の違いにもあるようです。

約40年前の1967年には、フランス政府はボジョレ・ヌーボー解禁日を11月15日と定めました。しかし年によって15日が週末に重なると輸送に不都合が生じることもあったため、1985年に現在の第三木曜日が解禁日となりました。なぜここまで厳しく解禁日を指定したのか? それはボジョレ・ヌーボーの人気が高く、各生産者が少しでも早く出荷しようと競い合ったために、醸成があまく粗悪な品質のものが出回り始めたからだといわれています。国の財産として品質を管理しようというフランス国民の意欲が、解禁日の設置に表れています。

ボジョレ・ヌーボーにもランクがあります。ボジョレ地区には、12のアペラシオン(生産地)があり、それぞれランクが指定されています。その中でもワンランク上に位置づけられている生産地とぶどうが、「ボジョレ・ヴィラージュ」で、ここで生まれたものだけが、「ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーボー」と名乗ることを許され、ファンの人気も高い。さらに限定された10のクニュ(特定ぶどう栽培地域)から生まれた最上級クラスの「クリュ・ボジョレ」があり、村名を表示することができるそうです。アペラシオンにこだわって選べば、ボジョレ・ヌーボーをより深く楽しく味わうことができるようです。

何の気なしにお祭り騒ぎで飲んでいたボジョレヌーボー、やはり奥が深いですね。あまりうんちくばかり言っていると嫌われますので、飲むときは楽しく飲みましょうね。

155) ボジョレヌーヴォー Vol.2



Posted by walt at 22:09│Comments(0)
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