2009年11月05日

875) 無料ビジネス

昨日、「学習塾の価格破壊」によって聖域とも言われていた教育費の節約の話題を取り上げました。
そして、本日は日本マクドナルドのコーヒーの無料化をはじめとする「無料化」について、書き始めた
ところ、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」でセブンイレブンがカリフォルニア産ワインの
2種を日米同時に11/4から598円で販売すると放送されました。カリフォルニアワインを真空タンクで
輸入し、日本国内でボトリングすることにより598円という低価格を実現したとのことです。それも、
何と赤ワインの定番品種であるカベルネソービニヨンと白ワインのシャルドネ種を使用したワインとの
事です。従来の安いワインでも780円程でしたが、それが品種ワインで598円とは驚きです。カベルネ
ソービニヨンが好きな当方としては、どんなものか飲んでみようと思っています。従来安いワインは
ぶどう濃縮ジュースを輸入し国内で発酵させワインとしていたようです。製造過程、流通過程の秘密は
あろうかと思いますが、ここまで安くしてしまうと、ごみとしての空き瓶を増やすようなものにしか考え
られなくなってしまします。セブンイレブンは今後もプライベートブランドの安い商品を供給していくそう
です。

さて、本日の話題に戻りますが、無料をキーワードとした商品やマーケティングが盛んになってきて
いるようです。確か以前もこのブログで「フリーミアム(Freemium)」プリーとプレミアムを合わせた
造語で、基本的なサービスを無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金
するビジネスモルの事を書いた記憶があります。その一環ではありますが、夏にマクドナルドが時間
限定でコーヒーの無料配布を100万杯しました。そして10月にも10月2日(金)から10月22日(木)に
かけて、一部店舗を除く全国の店舗で、来店した顧客に対して「プレミアムローストコーヒー」または
「プレミアムローストアイスコーヒー」のSサイズを1杯無料で提供するキャンペーンを実施しました。
コーヒーを美味しくしたことにより売り上げが伸びたことは周知の事実ですが、このキャンペーンには
広告宣伝の意味合いもあったのだと思います。

携帯電話各キャリアーはメールの無料化サービスに着手したそうです。といっても裏があるようで、
その分通話料金が若干高いようです。しかし、メールを中心に携帯電話を利用している世代には喜
ばしいことです。兵庫県が本店のおせんべいの「播磨屋」さんがありますが、こちらでは、店舗を「フリ
ーカフェ播磨屋ステーション」とよび、コーヒーと小皿に数枚のおせんべいを無料セットにして提供して
いるそうです。現在東京銀座本店をはじめすでに京都、大阪、福岡に5店舗あり、特に東京銀座総本店
では連日多くのお客様が無料目当てに来店するそうです。ほとんどのお客様は来店ついでにおせん
べいを買わないそうですが、お店としては、播磨屋の名前を売ること、広告宣伝費として考えているよう
です。それにしてもこれほど徹底した考えであることには脱帽です。何時か機会があればどんなおせ
んべいか食べてみたくなります。ちょっと内容は異なりますが、和菓子の専門店では買い物に行くと
お茶とお菓子のかけらを出してくれます。清水では追分羊羹、静岡県西部ではたこまんでお茶とお菓
子を出してくれます。多分その他にもこのようなサービスをしているお菓子屋さんがあるのでh会ないで
しょうか?

イギリスでは夕刊紙がフリーだそうです。イブニングスタンダード紙は25万部の発行部数から現在で
は60万部に発行部数が伸びたそうです。その他の夕刊紙は廃刊に追い込まれているそうです。結果、
広告料金が1.5倍にまで高くなっているそうです。「無料でなくてもいい」、「資源の無駄」、「無料である
が故に隅々まで読まない」などの意見もあるそうです。このように無料の商品が増えてきた背景には
色々な理由があり、戦略もあることでしょう。有識者によると「無料で提供することは安売り商品と思わ
れてしまう。その結果、業界全体が安売りに走ってしまい良い状況ではない」と言っていますが、当方も
そのように思います。物にはそれぞれ価値がありますが、無料に慣れるとその価値が分からなくなるの
ではないでしょうか?それが心配です。多分これからも、価格破壊だけではなく、無料化も進んでいく
のではないかと思います。それって、正常だとは思えないのですが....






Posted by walt at 01:13│Comments(0)
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