2007年11月02日
149)お茶の木(やぶきた)
現在我々が普段飲んでいるお茶の品種が「やぶきた」と言うことをご存知でしょうか?日本で飲まれているお茶の8割弱が「やぶきた」という品種です。1908年、今からちょうど100年前に杉山彦三郎氏が在来種の中から見つけた品種です。やぶを切り開いた茶園の北側に植えた茶樹から選抜したことで、「やぶきた」の名前が付けられたと言われています。
先日、静岡県立大学に行く用事があり、静鉄の県立美術館前からケヤキ並木の坂を上って行った右側にその「やぶきた」の原樹がありました。話では県立美術館のそばに植えられていると聞いていましたが、てっきり公園内にあるとばかり思っていたのですが、まさかこのような場所にあるとは思いもよりませんでした。何度かこの道は通っていたのですが気がつかなかったとは恥ずかしい話です。樹齢100年経った「やぶきた」の原樹はひっそりとでもなく、華やかでもなくその樹枝を伸ばしていました。
日本国内で焼く100,000トンの緑茶が生産されています。そのほとんどが、この樹齢100年を迎える「やぶきた」の原樹から生まれてきたことを考えると感動を覚えます。お茶は種から繁殖させるのではなく、挿し木で増やすことが一般的です。鼠算方式で増えていったわけではないと思いますが、原樹の枝を挿し木にして、その次へ、その次への挿し木で増やして行ったわけです。ここまでになるには、関係者の多大な努力があったものと思います。しかし、お茶農家も高齢化や、後継者問題があり、折角ここまで育ったお茶園が放置されたり、茶畑がなくなってきています。忍びないことですが
受け入れなければならない現状です。
昨日から、グランシップで「第3回世界お茶まつり」が開催されました。3年間隔で行われるお茶の祭典です。県内外から多くの茶業関連者、消費者が集まると思います。3年前はツインメッセとグランシップで開催されたため、アクセスに問題がありました。今年はグランシップのみの開催となったわけです。当方、明日グランシップへ行く予定です。緑茶が健康に良いことは皆さん存じていることと思いますが、お茶を淹れるという行為、後かたづけがめんどくさいと思っているのではないでしょうか?しかし、我々静岡がお茶の産地であり、日本を代表する茶所です。現状が加速していくと、静岡は日本の
産地ではなくなり、又、近い将来中国製の緑茶が日本市場を取ってしまう可能性があります。時代の流れには逆らえないと言われる方もいるかもしれませんが、それはとても寂しいことです。一人でも多くの方が、日常の生活に急須で淹れるお茶を飲む習慣をつけていただければと思っております。
先日、静岡県立大学に行く用事があり、静鉄の県立美術館前からケヤキ並木の坂を上って行った右側にその「やぶきた」の原樹がありました。話では県立美術館のそばに植えられていると聞いていましたが、てっきり公園内にあるとばかり思っていたのですが、まさかこのような場所にあるとは思いもよりませんでした。何度かこの道は通っていたのですが気がつかなかったとは恥ずかしい話です。樹齢100年経った「やぶきた」の原樹はひっそりとでもなく、華やかでもなくその樹枝を伸ばしていました。
日本国内で焼く100,000トンの緑茶が生産されています。そのほとんどが、この樹齢100年を迎える「やぶきた」の原樹から生まれてきたことを考えると感動を覚えます。お茶は種から繁殖させるのではなく、挿し木で増やすことが一般的です。鼠算方式で増えていったわけではないと思いますが、原樹の枝を挿し木にして、その次へ、その次への挿し木で増やして行ったわけです。ここまでになるには、関係者の多大な努力があったものと思います。しかし、お茶農家も高齢化や、後継者問題があり、折角ここまで育ったお茶園が放置されたり、茶畑がなくなってきています。忍びないことですが
受け入れなければならない現状です。
昨日から、グランシップで「第3回世界お茶まつり」が開催されました。3年間隔で行われるお茶の祭典です。県内外から多くの茶業関連者、消費者が集まると思います。3年前はツインメッセとグランシップで開催されたため、アクセスに問題がありました。今年はグランシップのみの開催となったわけです。当方、明日グランシップへ行く予定です。緑茶が健康に良いことは皆さん存じていることと思いますが、お茶を淹れるという行為、後かたづけがめんどくさいと思っているのではないでしょうか?しかし、我々静岡がお茶の産地であり、日本を代表する茶所です。現状が加速していくと、静岡は日本の
産地ではなくなり、又、近い将来中国製の緑茶が日本市場を取ってしまう可能性があります。時代の流れには逆らえないと言われる方もいるかもしれませんが、それはとても寂しいことです。一人でも多くの方が、日常の生活に急須で淹れるお茶を飲む習慣をつけていただければと思っております。
Posted by walt at 22:30│Comments(0)
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