Walterのモノローグ　-50にして天命を知った後-

このところの秋の長雨は秋霖でしたが、いつの間にか台風が発生し、日本を横断する予定と
なりました。静岡には10/8の木曜日に通過するそうです。10/8は農商工連携推進人材育成
講座があるのですが、台風の影響によっては講座を中止するとの連絡がありました。明日の
台風の進路、状況次第とのことです。ことしは台風が来た記憶はありません。当方が子供の
頃、台風が来るとわかると雨戸をして、場合によってはガラス戸に釘で板を打った記憶があり
ます。又、決まって、懐中電灯とろうそくを用意しました。今思えば、昔は台風が来ると停電
したものですが、いつの間にか停電がなくなりました。これは電力会社の技術が発達したもの
か、それとも大きな台風が来なくなったのが理由かもしれません。

過去何回か紹介した新語ウォッチャーのもり・ひろし氏が日経BPネットで「ミニ耕運機」に
ついて記事を載せていました。家庭菜園をやっている当方にはかねてより耕運機には
興味がありました。6畳ほどの家庭菜園を鍬で耕すだけでも、一苦労です。何回も休んでは
耕し、息が切れてしまいます。耕しながら前進するのが良いか、それとも交代するのが良い
か考えたこともあります。前進すれば耕した土を再度掘り起こす事がないため力がかかり
ませんが、折角耕した所を足で踏みつけてしまいます。後退すれば踏みつけることはありま
戦が、耕すのには若干力がいります。結果、当方は耕しながら後退する方法を選択しました。
其のやり方が正しいかどうかわかりませんが、効率が良いと思ったからです。しかし、いつ
の日か耕運機で耕したいと思い続けていました。

近年、家庭菜園の楽しみ方が増えています。家庭菜園の市場は拡大を続け、矢野経済研究所
の調査による「ガーデニング市場に関する調査結果2009」では「家庭菜園向けの野菜苗・
果樹苗」の市場規模は、2007年は99億円だったが、2008年（見込値）は115億円に成長して
いるとのことです。そしてミニ耕運機の需要も増えているとのこと。しかし、ガソリンを使用する
と言った使いずらい問題を抱えていました。又、「機械の保護のため使用後にガソリンを抜く」など
の作業を強いられ、ミニ耕運機の購入をためらう愛好家も多かったようです。そんななか新らしい
ミニ耕運機が相次ぎ登場しました。ひとつは三菱農機が今年2月に発売開始した『エコ・ラテ』
（希望小売価格10万4790円）。もうひとつはホンダが同3月に発売開始した『ピアンタ』（同10万
4790円）です。ホンダが9月に発表したニュースリリースによれば「ピアンタの累計販売台数は、
発売後6カ月で年間販売計画の6000台を突破した」とのことです。またピアンタは、日経MJの
選出する『2009年上期ヒット商品番付』で「西の前頭」を受賞しています。ヒットの秘密は両者とも
「家庭用のカセットガス燃料」を動力としているということです。あのカセットコンロのガスが燃料と
いうことで使いやすさがあります。

追随する後発メーカーも現れました。ヤンマーは9月から『QT10e』（希望小売価格6万8250円）
を発売開始。また井関農機は今秋のうちに『KDC20』（同10万円程度を予定）の発売開始を
予定しているそうです。それらも特徴は手軽な燃料として「充電器」を採用したということです。
取り外し可能なバッテリーを家庭用コンセントに接続して充電。エンジン型耕運機に比べて出力
などの点で劣るものの「二酸化炭素の排出がない」「比較的に作業音が静か」等の利点もあると
上述もり・ひろし氏は書いていました。

2年前ですが、知人がリョウビのミニ耕運機を使用しないとのことでもらいました。只、動かない事、
そして燃料タンクに傷がありましたが喜んでもらいました。当時安い小型耕運機がありましたが
8万円程の価格でしたので、修理代がかかったとしても得だと考えました。妻の実家の取引の
ある農機具屋さんで修理してもらったところ、予想を反し3万円もかかってしまいました。しかし、
あの耕す苦労を考えればと思い、喜んだものです。早速、エンチョーで専用の燃料を購入し、エン
ジンをかけると動き出し、早く使いたいと思った次第です。結果はこのミニ耕運機は軽いため、硬く
なった土には歯が入らず、いわゆるカラ回りをしてしまいました。耕せないことはないのですが、
違った意味での力が必要で、これまた疲れます。自動車に積み込む手間もあり、又、耕すのは
春と秋の2回で、使用頻度を考えるとそれほど効率の良い物とは思えません。新しく発売された
機種はそのようなことがないのかもしれませんが、家庭菜園で使用する場合、共同で利用するのが
最適ではないかと思っています。
家庭菜園をやっている貴方、そしてミニ耕耘機を欲しいと思っている貴方。購入前に今一度考えて
みてくださいね。