2009年09月23日

934) 地デジ放送の方式

「地上デジタル放送の日本方式の拡大を目的とした国際会議が21日、ペルーの首都リマで開かれ、
原口一博総務相が出席した。原口総務相はペルー、ブラジル、アルゼンチン、チリの南米4カ国
と『リマ宣言』に署名し、日本方式普及に向けて協調していくことを確認。日本方式の拡大を目指す
国際会議は初めてで、採用国が増えれば、同方式対応テレビなどの市場拡大につながる。」
と新聞各紙は伝えていました。民主党が政権を取り1週間と経たないうちにすでに多くの大臣が
活躍しています。首相は国連でスピーチをし、外務大臣は米国務長官との対談、文部科学大臣の
「アニメの殿堂」建設見送り、活躍ではありませんが、国土交通大臣は八ツ場ダム視察での地元
会議の住民不参加など、ニュース性のある話題を提供しています。原口総務大臣のこの件は、
新聞見出しとしては小さいものでしたが、今後のデジタル放送におけるイニシアチブを取ることに
大きな影響があることのようです。

日本では2011年7月からの完全デジタル放送に向けて、総務省を中心にPRをしています。以前は
SMAPの草彅 剛がメインとなってテレビCFを流していましたが、あの全裸事件で降板となり、現在
ではチデジカ(マスコット)がキャラクターとして登場し、PRしています。今回の南米での地上デジ
タル放送の日本式採用のニュースにより、初めて地デジ技術に各国の方式があることを知りました。
地上波デジタルテレビ放送はアメリカ方式(ATSC)、ヨーロッパ方式(固定向けDVB-Tと移動体向け
DVB-H)、日本方式(ISDB-T)、韓国方式(T-DMB。韓国では先にATSC方式でハイビジョン放送を
開始してしまったため、移動体向けのみに採用されている)、中国方式(DMB-T/H)に分かれている
そうです。それぞれがどのような特徴があるか、又、それぞれによって受信機でもあるテレビの方式
が違うのか詳しくは知りませんがアメリカ方式は北米と韓国が採用し、ヨーロッパ方式は欧州各国、
オーストラリア、南アフリカ、インド、台湾が採用、日本方式は日本と今回のリマ宣言でサインした
ペルー、ブラジル、アルゼンチン、チリが採用を決めたそうです。

テレビでアメリカ、日本、台湾のNTSC方式とヨーロッパのPAL方式がありましたが、それと同じような
事なのでしょうか?ビデオテープでPAL方式で録画された映画を日本でビデオデッキを利用して見る
ことができませんでしたが、それに似た現象になるのでしょうか?いずれにしても日本方式を使用する
国が増える事は日本の産業にとっては良いこと、有利となることは間違いないことでしょう。只、心配
なのは日本の携帯電話が世界共通の方式と異なり独自の日本方式を採用し、世界市場に太刀打ち
できなかった事があります。それに引き換え、韓国のサムスンやLGはノキアモトローラに次ぐ世界
シェアを取っています。日本方式が技術的に優位であっても、世界標準になるとは限りません。その事
がちょっと心配です。

さて、結果は如何に....。



Posted by walt at 23:58│Comments(0)
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