2009年09月23日
933) お茶の生産者支援Webサイト
我々のお茶のクラブでは、放置茶園の再生管理を始めて3年が経過しました。3年目の今年は
おいしいお茶ができたと思います。生産者の苦労を知ってこそお茶を語れると思ったからです。
4月末に新茶を摘み製茶しました。その後、45日から50日後に二番茶の刈り取りがありますが
我々は新茶のみの製造で、二番茶は作りませんでした。昨年は、釜炒り茶(九州地方で作られ
ている製法)を実験的に作りましたが、今年はそのタイミングが悪く実践できませんでした。
結果として整枝(出た芽を切り落とし整え、芽を出しやすくする)をしてお茶の木の手入れを
しました。夏には草取りをして、今日も再度茶園の手入れのための草取りをしました。ちょうど
この時期に秋のお茶刈りが始まります。しかし、我々のお茶園では秋のお茶刈りはしません。
来月中旬には秋整枝と言って、又、刈り落としをします。これは、来年春の新茶の季節に芽を
出しやすくすることと、機械で刈り取る時に刈り取り易くする意味もあります。時期が早く
刈り落とすと、冬になる前に又芽が出てしまい、来年の春の芽に影響を及ぼしていまします。
その為、タイミングが重要となります。又、同時期に肥料を入れます。毎年、4月の新茶のお茶
摘みをするための作業が、定期的にされるわけです。我々のお茶は基本的には収穫されたものは
自分たちで飲む事を楽しむために作りますが、生産農家の人たちは良いお茶を作るために、其々
重要な作業となるわけです。
ところで、ここ3年このようなお茶の活動をしてきましたが、我々消費者に近い立場からお茶の
業界を見てくるとどうしても矛盾や、流通の古い体質が見えてきます。毎年のことではありますが
今年は特にそれが顕著に現れました。景気の後退と共にお茶の需要が減り、極端に生産者価格が
下がってしまいました。静岡県はお茶の生産では全国の40%強のシェアを持っているお茶の産地
です。農産物のお茶の割合が高い県です。そのため、静岡新聞では「茶況」と呼ばれるコラムが
あり、又、お茶の季節には相場が掲載されます。生産農家の多くは荒茶と呼ばれる、半加工品の
お茶を製造し出荷します。その価格が相場となって1Kgの価格となり表示されます。今年は新茶の
相場が平均1,900円程だったそうです。この価格は過去にない価格だったようです。本来、生産者
価格が下がると消費者価格も下がりますが、今年の場合は消費者価格は下がっていません。例年
並みに100g1,000円とか、800円とかで販売されました。その疑問をお茶屋さんにぶつけると、
「例年より良いお茶が同じ価格で購入できる」と回答が返ってきますが、そんなことは我々消費者
には全くわかりません。結果、お茶屋さんの腕次第となってしまうのです。そのため、生産農家
ではなすすべがなく、買いたたかれて出荷せざるを得なかったことになります。
お茶もコーヒーと同じようにブレンドされるのが中心です。勿論銘柄、品種により其のブランドに
よる販売もされていますが、ほとんどがお茶屋さんによりブレンドされます。生産農家からすると
折角おいしいお茶を栽培し、生産しても消費者の手に入るときにはブレンドされてしまうため
生産者のモチベーションが上がりません。ましてや安い価格になってしまったならやってられません。
ということで、今後は直販の比率を上げたいと思う生産農家さんが増えるのではないかと思ってい
ます。当方のお茶の仲間がWebエンジニアであり、現在共同で「お茶の生産者販売支援サイト」を
作ろうと準備しています。すでに構想は出来上がり、試験的にデータを入力し、不具合があるかどう
かをチェックし始めました。今後は、直販をしたいという生産農家さんと打ち合わせを持って、
そのサイトへの参加を促す予定です。勿論現在お茶のインターネット販売サイトは数え切れない程
ありますが、特徴をもったサイトにする予定です。
生産農家さんが元気にならなければ、お茶業界は衰退します。お茶どころ静岡を守り抜く意味でも
もっともっと生産農家さんに元気になってもらいたいのです。
おいしいお茶ができたと思います。生産者の苦労を知ってこそお茶を語れると思ったからです。
4月末に新茶を摘み製茶しました。その後、45日から50日後に二番茶の刈り取りがありますが
我々は新茶のみの製造で、二番茶は作りませんでした。昨年は、釜炒り茶(九州地方で作られ
ている製法)を実験的に作りましたが、今年はそのタイミングが悪く実践できませんでした。
結果として整枝(出た芽を切り落とし整え、芽を出しやすくする)をしてお茶の木の手入れを
しました。夏には草取りをして、今日も再度茶園の手入れのための草取りをしました。ちょうど
この時期に秋のお茶刈りが始まります。しかし、我々のお茶園では秋のお茶刈りはしません。
来月中旬には秋整枝と言って、又、刈り落としをします。これは、来年春の新茶の季節に芽を
出しやすくすることと、機械で刈り取る時に刈り取り易くする意味もあります。時期が早く
刈り落とすと、冬になる前に又芽が出てしまい、来年の春の芽に影響を及ぼしていまします。
その為、タイミングが重要となります。又、同時期に肥料を入れます。毎年、4月の新茶のお茶
摘みをするための作業が、定期的にされるわけです。我々のお茶は基本的には収穫されたものは
自分たちで飲む事を楽しむために作りますが、生産農家の人たちは良いお茶を作るために、其々
重要な作業となるわけです。
ところで、ここ3年このようなお茶の活動をしてきましたが、我々消費者に近い立場からお茶の
業界を見てくるとどうしても矛盾や、流通の古い体質が見えてきます。毎年のことではありますが
今年は特にそれが顕著に現れました。景気の後退と共にお茶の需要が減り、極端に生産者価格が
下がってしまいました。静岡県はお茶の生産では全国の40%強のシェアを持っているお茶の産地
です。農産物のお茶の割合が高い県です。そのため、静岡新聞では「茶況」と呼ばれるコラムが
あり、又、お茶の季節には相場が掲載されます。生産農家の多くは荒茶と呼ばれる、半加工品の
お茶を製造し出荷します。その価格が相場となって1Kgの価格となり表示されます。今年は新茶の
相場が平均1,900円程だったそうです。この価格は過去にない価格だったようです。本来、生産者
価格が下がると消費者価格も下がりますが、今年の場合は消費者価格は下がっていません。例年
並みに100g1,000円とか、800円とかで販売されました。その疑問をお茶屋さんにぶつけると、
「例年より良いお茶が同じ価格で購入できる」と回答が返ってきますが、そんなことは我々消費者
には全くわかりません。結果、お茶屋さんの腕次第となってしまうのです。そのため、生産農家
ではなすすべがなく、買いたたかれて出荷せざるを得なかったことになります。
お茶もコーヒーと同じようにブレンドされるのが中心です。勿論銘柄、品種により其のブランドに
よる販売もされていますが、ほとんどがお茶屋さんによりブレンドされます。生産農家からすると
折角おいしいお茶を栽培し、生産しても消費者の手に入るときにはブレンドされてしまうため
生産者のモチベーションが上がりません。ましてや安い価格になってしまったならやってられません。
ということで、今後は直販の比率を上げたいと思う生産農家さんが増えるのではないかと思ってい
ます。当方のお茶の仲間がWebエンジニアであり、現在共同で「お茶の生産者販売支援サイト」を
作ろうと準備しています。すでに構想は出来上がり、試験的にデータを入力し、不具合があるかどう
かをチェックし始めました。今後は、直販をしたいという生産農家さんと打ち合わせを持って、
そのサイトへの参加を促す予定です。勿論現在お茶のインターネット販売サイトは数え切れない程
ありますが、特徴をもったサイトにする予定です。
生産農家さんが元気にならなければ、お茶業界は衰退します。お茶どころ静岡を守り抜く意味でも
もっともっと生産農家さんに元気になってもらいたいのです。
Posted by walt at 01:47│Comments(0)