Walterのモノローグ　-50にして天命を知った後-

このところ、とあるシンクタンクの先生が、商店街のイベントは集客ができても一過性の賑わいで
ありイベント頼りでの商店街の活性化は難しいと言っていました。ある意味ではその通りであり
間違った意見とは思ってはいません。では、どうすれば良いかというと、個店の魅力作りが大事
と答えるでしょう。それはその通り、当たり前のことです。その当たり前のことができていない
為の答えとは思いますが、果たしてその通りかどうか疑問に思っています。商店街は個々の商店
の集合体です。いわゆるモールと同じです。イオンタウンやアウトレットモールの集客は大きく
売り上げも大きくなっていますが、個々のお店の集まりで言いかえれば商店街そのものです。
結局、お店の運営をやりながら商店街のイベント活動をやることが難しいということであり、イベ
ント事業に力を入れる前に個店の魅力作りに精を出す方が良いことを言っているだけではないで
しょうか？であれば、商店街のイベント、運営を別の組織で行うことが今後は必要であり、いわゆる
第3組織による商店振興組合や街づくり会社による運営がその一つになるのではないでしょうか？

ところで、本日静岡市の太田町商店街（北海道沿い）のふるさと夜店市があり、もつカレー総研
がもつカレーの販売をしました。北海道沿いの歩道や駐車場、空き店舗を利用してのイベントでし
た。我々はしずおか信用金庫さんの店舗前にテーブルを置き、そこで清水の居酒屋「そ乃田」、
「福助」のもつカレーの販売とはごろもフィーズの缶詰、清水酒販のレトルトを販売しました。
主催者の商店街組合からは人出は多く、昨年はメロンパンが700個売れたとのことでした。17：00
から開催されましたが歩道は行きかう人でいっぱいであり、子供を中心に老若男女このイベントを
楽しんでいるように見受けられました。「何が目的でこんなに人が集まるのだろう？」と単純に
疑問と思いました。商店街はおよそ150m程ではなかったかと思います。すべてを歩いて見ることが
できませんでしたが、至るところでゲームが開催されていました。我々の隣では金魚すくい、スパ
ーボールすくいはずっと列をなしていました。1回100円という値段もあってのことでしょうが、
気軽に楽しめ、商品をゲットできること、その他販売されているものが極端に安いためもあって
賑わっていたと推測しました。しかし、それだけではないはずです。

これだけの多くの人が行き交ってはいましたが、お店に入って買い物をする人が多いわけではなく
ワゴンセールやその他販売が中心でしたので、いわゆる個店の商売には大きな影響はなかったと
おもわれますが、楽しみにやってくるお客様の満足度は高かったのではないでしょうか？そこが
商店街の魅力ではないでしょうか？後は、如何に個店に集客するかを個店が考えることではないか
と思いました。おかげさまでもつカレーは販売予定分を売ることができ良かったのですが、当方
としては色々考えさせられた商店街のイベントでした。今後清水銀座の商店街にかかわっていく
当方としては勉強にさせて頂きました。魅力ある個店、魅力ある商店街の役目、もう一度考え直す
必要があるのではないでしょうか？