2009年09月03日

813) 「サバカレー缶詰」のメーカーが民事再生法適用

今回の選挙で自民党が大敗したことによる公設秘書の大量失職が持ちあがってきました。読売新聞
ネット版によると500人以上の公設秘書が失職し、国から政党活動費として配分される政党交付金も、
自民党は大幅に減るとみられ、その結果リストラは避けられない状況のようです。その逆に、民主党は
公示前の115議席から308議席と2.7倍になり、深刻なスタッフ不足に陥る可能性も出るとのこと
です。従来は議員が落選しても、自民党の公設や私設秘書らで作る秘書会が再就職を斡旋してくれた
為、新たに当選した同党の新人議員に雇ってもらうことも難しくはなかったそうです。しかし今回、議席
を獲得した自民党の新人議員は、たった5人で、民主党の議員秘書になりたくても、自民党からは
「他党の秘書を雇うのは機密上好ましくない」という声が上がっており、再就職が難しいようです。
又、自民党は、政党助成法に基づき、議席数や獲得票数などに応じて国から受け取る政党交付金が
あるそうですが、2009年分の交付金は今年1月時点の算定で、自民党が157億3,300万円、民主党
が118億3,200万円だったそうですが、10月分からは自民党は大幅に減り、105億円となる見込み
のようです。このため180人ほどの自民党本部のスタッフについても、リストラがあり、最終的には
職員は半分ぐらいになるようです。しかたないことではありますが、秘書さんはいわゆる専門職であり、
政党間をまたげないのはちょっと厳しいですね。

ところで、「サバカレー缶」の銚子市の信田缶詰株式会社が8月28日に千葉地裁へ民事再生法の
適用を申請したというニュースを聞きました。清水もつカレー総研の一員として気になったこともあり
ますが「サバカレー」というとずーと昔、多分10年ちょっと前のテレビドラマで登場した事を思い出した
からです。記憶が正しければ、玉置浩二と浅野温子が主演で、缶詰工場の野球チームの話だったと
思います。グループ会社本社から銚子の缶詰工場に赴任し、サバカレーを開発して工場が立ち直ると
行ったストリーだったと思います。その頃は、実際にサバカレーがあったかどうかは定かではありま
せんが、その後ドラマを通じてヒット商品になったと記憶しています。

信田缶詰は、1905年(明治38年)4月に創業、1955年(昭和30年)4月に法人改組され各種水産
加工品の缶詰・瓶詰などの製造業者です。1985年8月に隣接していた企業を買収し、1988年に
レトルトパウチ食品の製造業に進出するほか、直営店やインターネットによる販売チャネルの拡大を
図り、1996年10月に「サバカレー缶詰」を開発したそうです。ですから、テレビドラマも1996年頃
だったかもしれません。新製品の開発・商品化に積極的な投資を行ってきたそうで、特に「銚子風
おでん缶」がテレビドラマの影響により爆発的なヒット商品となったそうです(この事は当方全く知り
ませんでした)。しかし、その後は主力得意先の経営統合などから取引が縮小したほか、原料魚
イワシやサバの仕入単価が高騰したため仕入量を抑制せざるを得ず、2008年8月期の年売上高は
約34億8000万円となり、原料の仕入単価の高騰を既存製品への卸価格に転嫁が進まず、大幅な
欠損を計上、債務超過に陥り、資金繰りが悪化したようです。そして、自主再建を断念し今回の事態
となったそうです。なお、営業は継続中とのことです。

カレーの缶詰は売れないというジンクスがあるようで、もつカレーの缶詰が売れるかどうか気にして
いました。しかし、現在販売は好調のようです。サバカレー缶という先輩がいることをすっかり忘れて
いて、ジンクスに打ち勝ったと思っていましたが、そうではなかったと気づいた次第です。サバカレー
は10年以上の歴史のあるカレーの缶詰であり、もつカレーの兄貴分ですので、何とか継続してもらい
たいものです。

信田缶詰: http://www.fis-net.co.jp/shida/






Posted by walt at 00:14│Comments(0)
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