2009年08月27日

806)ファミリーマートの海外展開

「あなたとコンビにファミリーマート」のキャッチフレーズでおなじみのファミリーマート。昨日の
新聞報道に「海外に活路求め アジア中心に積極展開、国内上回る7,598店舗」との見出しで
報道されました。国内コンビニエンスストア業界3位のファミリーマートは店舗数で海外が国内を
上回ったと発表しました。国内市場の伸びが期待できない中、アジアなど海外市場で成長を
目指す小売業界の象徴的な事例といえるそうです。8月23日時点の店舗数は、国内が7,581店に
対し、海外は7,598店で、海外が17店上回ったそうです。現在韓国には4,419店を先頭に、台湾
2,376店、タイ546店、中国243店、米国14店あるとのことです。ファミリーマートの海外出店は
1988年の台湾が最初で、狭い店舗でも売れ筋商品に絞って客を集める日本発の小売りモデルが
急速に広まるきっかけとなりました。そして、年内には新たにベトナムにも進出する計画であり、
3年後には海外12,000店、国内8,000店を目指すそうです。

尚、コンビニ最大手のセブン-イレブングループは、国内の12,000店超に対し、米国を中心に海外
では24,000店超を展開しているそうです。しかし、セブンイレブンジャパン社が創業会社の米国
セブン-イレブンを2005年に子会社化したためであり、日本発祥のコンビニではファミリーマートの
積極的な海外展開が目立つ事になりました。ファミリーマートというと台湾では「全家便利商店」、
中国では「福満家便利商店」と呼びます。漢字で書くとコンビニエンスが「便利」になりますので
「便利商店」とはうまい名前がついたものと思います。台湾では日本語や英語の意味を漢字にします。
しかし、中国では読み方の発音に近い漢字があてられるのが普通です。ファミリーが「福満家」となる
ようですがこの場合は少し発音と違いますが充分通じるのではないかと思います。勿論トレード
マークは全世界共通です。

今回の発表で特に驚いたのは韓国に4,419店もあるということです。当方15年ほど前に台湾にいた
時からありましたのでよく知っています。その他セブンイレブンも至るところにありました。数年前から
韓国に行った時もコンビニが増えたと思っていましたが、韓国の大企業であるLGグループの「LG24」
というコンビニがよく目につきましたがファミマはそれほどでもないと思っていました。しかし、この数字
を見る限りではファミマの韓国出店はとても多いと感じます。アジアを中心に展開されているコンビニ
ですが全く未開拓の市場があります。それはヨーロッパです。多分コンビニエンスストアと言っても通じ
ないのではないでしょうか?深夜労働がなく、日曜日は休息日となっているヨーロッパの国々ではコン
ビニが出店される余地がありません。その理由を知っている日本のコンビニ業界は進出をあきらめて
いるのではないでしょうか?日本でコンビニに慣れた我々はヨーロッパではとても不自由します。只、
彼らは現状で困っているわけではありませんので、慣れた我々日本人が異常かもしれません。

さて、衣料、飲食業を中心として日本企業の海外展開が急速に発展していますが、それ以外の業界
でも販売の拡大を目指し今後、海外展開を進めることでしょう。貴方もいつかは海外駐在の声がかかる
かもしれませんね。






Posted by walt at 00:06│Comments(0)
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