2007年10月11日
127) 大学発ベンチャー企業
10月10日の日本経済新聞に「大学発VB経営厳しく 55%が経常赤字」と掲載されていました。経済産業省が2001年に大学が保有する技術の事業化や雇用増を目的に、「大学発ベンチャー1,000社計画(通称平沼プラン)」が公表され国の資金を呼び水にベンチャーキャピタルの投資が活発となり、起業が促進されました。今年3月まででは、大学発VBの数は1,590社になったとのことです。
ベンチャー企業と言うと聞こえは良いのですが、起業すればベンチャーと言うことにはなりません。日本ではなんとなく「起業」=「ベンチャー」と勘違いしているのではないかと思うふしがあります。新しい技術を世の中に出すには資金がなく、その為、ベンチャーキャピタル(VC)やエンジェル(個人投資家)から資金を調達し、ビジネスを起こし継続する。そして上場することにより、キャピタルゲインを得る活動がいわゆるベンチャービジネスです。数年前より年に1度1月に「ベンチャーフェアー」と言う催しが中小企業基盤整備機構の主催で開催されます。又、毎年9月には科学技術振興機構の主催でイノベーションジャパンと言ういわゆる「大学見本市」が有楽町の東京国際フォーラムで開催されます。ベンチャーフェアはどちらかと言うと中小企業の顧客開拓のための展示会であり、イノベーションジャパンは大学の研究と民間企業のマッチングを目指した展示会となっています。そんなこともあり日本のベンチャーはちょっと変わっていると思っています。
今回のアンケート調査で明らかになった現在抱えている課題として「資金不足」、「社員不足」、「販路確保が難しい」とのこと。研究開発段階は過ぎ、商品、サービスを提供できる段階に来ているが、社員不足と営業・販売のノウハウ不足で体制を早く整えないとビジネスチャンスを失ってしまうと懸念しています。以前仕事の関係でベンチャーキャピタルの仕事をしている人にお会いして、話を聞いたことがあるのですが、「大学の教授は『社長』と言う名刺を持ちたがるため、とても困る。研究が出来てもマネージメントが出来ない」。結局技術が良くてもそれをビジネスにする方法、手段が解からないということでした。その為、この会社では、企業マッチングを同時に進行させ、実質の会社の運営は教授ではなく民間のビジネスパーソンに任せる方法をとっていると言っていました。多分4年ほど前の話です。4年経った今でも現状は以前と変わっていないことが浮き彫りとなりました。
新聞紙上でコンサルタント会社の方の「研究開発に補助金を投入するのではなく、マーケティング販売関連にもお金を回す必要があるだろう」とのコメントがありましたが、その通りではありますが、多分もらったお金は、いわゆる市場調査会社に委託するお金に終わってしまい、実際のマーケティング活動には使われないだろうという懸念があります。以前のブログ「50歳にして天命を知ることできるかな」でも書いたと思いますが、大学のベンチャー、SOHO、中小企業向けのマーケティング・営業代行のお手伝いをしたらどうかと言う誘惑に駆られてしまいました。
ベンチャー企業と言うと聞こえは良いのですが、起業すればベンチャーと言うことにはなりません。日本ではなんとなく「起業」=「ベンチャー」と勘違いしているのではないかと思うふしがあります。新しい技術を世の中に出すには資金がなく、その為、ベンチャーキャピタル(VC)やエンジェル(個人投資家)から資金を調達し、ビジネスを起こし継続する。そして上場することにより、キャピタルゲインを得る活動がいわゆるベンチャービジネスです。数年前より年に1度1月に「ベンチャーフェアー」と言う催しが中小企業基盤整備機構の主催で開催されます。又、毎年9月には科学技術振興機構の主催でイノベーションジャパンと言ういわゆる「大学見本市」が有楽町の東京国際フォーラムで開催されます。ベンチャーフェアはどちらかと言うと中小企業の顧客開拓のための展示会であり、イノベーションジャパンは大学の研究と民間企業のマッチングを目指した展示会となっています。そんなこともあり日本のベンチャーはちょっと変わっていると思っています。
今回のアンケート調査で明らかになった現在抱えている課題として「資金不足」、「社員不足」、「販路確保が難しい」とのこと。研究開発段階は過ぎ、商品、サービスを提供できる段階に来ているが、社員不足と営業・販売のノウハウ不足で体制を早く整えないとビジネスチャンスを失ってしまうと懸念しています。以前仕事の関係でベンチャーキャピタルの仕事をしている人にお会いして、話を聞いたことがあるのですが、「大学の教授は『社長』と言う名刺を持ちたがるため、とても困る。研究が出来てもマネージメントが出来ない」。結局技術が良くてもそれをビジネスにする方法、手段が解からないということでした。その為、この会社では、企業マッチングを同時に進行させ、実質の会社の運営は教授ではなく民間のビジネスパーソンに任せる方法をとっていると言っていました。多分4年ほど前の話です。4年経った今でも現状は以前と変わっていないことが浮き彫りとなりました。
新聞紙上でコンサルタント会社の方の「研究開発に補助金を投入するのではなく、マーケティング販売関連にもお金を回す必要があるだろう」とのコメントがありましたが、その通りではありますが、多分もらったお金は、いわゆる市場調査会社に委託するお金に終わってしまい、実際のマーケティング活動には使われないだろうという懸念があります。以前のブログ「50歳にして天命を知ることできるかな」でも書いたと思いますが、大学のベンチャー、SOHO、中小企業向けのマーケティング・営業代行のお手伝いをしたらどうかと言う誘惑に駆られてしまいました。
Posted by walt at 23:36│Comments(0)