2007年10月03日

119) 都市の中の過疎地

一昨日、近所のご主人が亡くなりました。81歳とのことです。今年になって隣組と近所のお付き合いのある家で3軒目のお葬式です。すべてご主人が亡くなりました。当方が住んでいる場所は静鉄電車「入江岡駅」から清水銀座方面に歩いていく途中付近であり「ちびまる子」のさくらももこの生家、巴川の近所です。いわゆる市街地です。当方が子供だった頃は、回り近所には、ほとんどの家に子供がいました。同級生も3人いました。しかし現在では、彼らは生家を出て他の場所に住んでいるという状態です。

当方の隣組みが10世帯と近隣で付き合いがある世帯3世帯の計13世帯で見ると、2世代以上同居しているのが4世帯、夫婦のみが3世帯、一人暮らしが6世帯ということになってしまいました。子供達は学校を卒業して静岡に就職していますが実家に帰ってきていません。それぞれの家庭の事情はわかりませんが、ほとんど戻ってきていないということです。住環境としては、幼稚園、学校、スーパー、医院もそばにあり、JR清水駅は徒歩15分ほど、静鉄入江岡駅までは徒歩6分ほどですので、決して住みにくい町ではありません。でもどうして.....

ひとつ考えられることとしては、車社会に少し対応が難しいということでしょうか?敷地内に駐車場を設けるほどのスペースがなく、駐車場を借りなければなりません。密集した古い住宅地ということです。いずれにしても、住民が少なくなってきていることは間違いありません。将来は空き家になってしまうのでしょうか?我々の隣組の平均年齢は60歳を充分越しています。65歳ぐらいかも知れません。地方の過疎の問題も勿論深刻ですが、我々は都市部に居ながら過疎地と同じ状況を体験しています。

今度、近所の一人暮らしの人たちを集めて食事会を催したいと考えています。まだ、妻には話しておりませんが、多分賛成してくれると思います。自分が子供だった頃は、近所にお年よりも多く居ました。学校から帰ってくると、祖母のお友達が必ずといって良いほど、遊びに来ていました。その中には、さくらももこのおばあちゃんも居ましたが(友蔵は漫画と違いますがおばあちゃんは漫画と同じような人でした).....。それが当たり前の生活の一部だったと思います。それがいつの間にか時代の流れと共に変わっていきました。年寄りの集まる場所がデイケアに変わったということでしょう。

これら我々隣近所の状況ですが、多分我々の住んでいる町内全体も同じ状況ではないかと推測されます。昔のようなふれあいのある町に戻れないか、そんな町に出来ないかとふと思いました。




Posted by walt at 23:33│Comments(2)
この記事へのコメント
辻・江尻地区(一中学区)の人口
昭和51年(1976)人口が19.301人
平成12年(2000)    15.348人(20%減)
この間の清水全体の減少率は2.5%

小学生は1.817人から730人へ(60%減)

高齢化率は24.4%(2000)

このような数字がwalterさんの実感を裏付けていると思います。
地域社会では助け合い、面倒の見合いが必要となってきました。
Posted by クールなお at 2007年10月04日 13:51
クールなおさん

辻・江尻地区で小学生が60%も減少しているとは思いもよりませんでした。
入江地区だけの問題では無く、市街地全体の問題なのですね。
江尻小、浜田小が統合もしくはなくなるといった噂が以前ありましたが
まんざら噂ではないかも知れませんね。人口分布が変わることによる
町づくりも考えなければなりません。
マジで皆で考えたいものです。
Posted by walt at 2007年10月04日 21:47
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