Walterのモノローグ　-50にして天命を知った後-

天気は不思議なもので、昨日の暑さがうそのような今日一日でした。停滞前線が日本列島を横切り
曇りの多い日となりました。雨が降らないだけでも幸いでした。今朝がたは涼しい朝を迎えましたが
寝る時も涼しくあってほしいものです。天気予報では静岡地区は明日の皆既日食は望めそうにも
ありませんが、奄美、トカラ列島は晴れの予想ですので、天体ショーを見ることができるでしょう。
それにしても多くの観光客の宿泊場所は校庭のテントというのも面白いですね。今日のニュースは
衆議院の解散話。ｚすはきっと皆既日食のニュースで盛り上がることでしょう。われわれは、テレビ
のニュースで皆既日食の様子を見ることになりそうですね。

昨日20日が休日のため、今日の朝刊各紙はお休みでした。よって、当方にとっては情報の少な日で
あり、今日のブログのタイトルに非常に困ってしまいます。そんな中、先週の金曜日の話題ではあり
ますが殺虫剤専門のフマキラーがアース製薬の携帯型虫よけ器の製造、販売の差し止めを求める
仮処分を東京地裁に申し立てたと発表しました。内容はフマキラーが販売する「どこでもベープNo.1
NEO」がアース製薬の携帯型虫よけ器「おそとでノーマットV130」と極めて似ているためとしてい
ます。フマキラーの「どこでもベープNo.1 NEO」は2006年に販売を始めた携帯虫よけ器。付属の
ベルトを使って腕に巻きつけて使えるのが特徴で、累計250万個超を販売しているそうです。これに
対してアースが2009年3月に発売した「おそとでノーマットV130」の商品形態が極めて似ていると、
フマキラーは主張しています。アース製薬は同日、フマキラーの商品を模倣した事実は一切ないと
して、裁判で争う姿勢を示し、現在販売中のおそとでノーマットV130について、顧客が購入する際に
なんら支障はないとしているとのこと。

実は、昨年当方はフマキラーの「どこでもベープNo.1 NEO」を購入しました。当家は蚊が多く、夏は
朝晩植木屋、盆栽、プランターに水をまかなければなりません。しかし、水を撒くとき蚊に悩まされて
います。蚊取り線香を焚くのも面倒なため、何かないかと思いドラックストアに行きフマキラーの商品
を購入しました。しかし、この記事が出るまで、フマキラーの商品だったか、アースの商品だったか
分からず、写真を見てフマキラーだと知った次第です。売り場では同じような商品が並んでいました。
どちらも携帯用のものであり、違いと言ったら、使用日数と形状と価格だったと思います。そのほか
にも家庭用の殺虫剤や、殺虫機器が多くありましたが、ほとんど同じもので、どうして、この業界には
特許性のものがないものかと不思議に思った次第です。必ずと言っていいほど、2社が同じような
コンセプトの商品を発売しています。結果としてフマキラーを購入しましたが、たぶん価格が安かった
ためと思います。フマキラーだから買ったというわけではありません。

今回の訴訟は今年の3月にアース製薬が発売した「おそとでノーマットV130」が対象となっていること
は昨年当方が購入した時点ではなかったものです。昨年時点でも携帯型虫よけ器はありましたので、
その時は何ら問題がなかったということは、明らかに今年のものがクレームをつけたくなるものだった
ということになります。工業製品では、形状を保護するために意匠登録します。また、新規性のある
機能では特許申請しますが、両社が過去同じような商品を販売していることから考えると、特許性の
ない技術を使用していることになり、あとは意匠の問題だけとなります。結局、極めて似ているとの
ことは形状のことであり、意匠の侵害ということになるでしょう。両社のホームページで写真を見ました
が、お互い腕時計式ですので同じといえば同じ、違うといえば若干違うといったところです。このことが
決着付く頃には、今年の夏はすでに終わっているでしょう。もしかしたら早期和解になる可能性もあり
ます。というのは、アース製薬はフマキラー株を買い増しており、2008年9月末には同社株の
10.05％（議決権ベース）を保有する筆頭株主になっているそうです。2008年1月にはアース製薬が
フマキラーに非公式な経営統合を打診したと報じられたそうですので、火のないところには煙は立ち
ませんのでまんざらではないかもしれません。

それにしても世の中似たような商品でいっぱいですよね。特に消耗品のあるものは、そのハード次第で
消耗品が決まります。最初の選択時に採用されるポイントはデザインになるのでしょうか？