2007年09月21日

107) AED

赤白のハートのマークでAEDと書かれたボックスを街で見かけたことがある方は多いと思います。
当方話には聞いておりましたが、実際どのようなものか見たこともなく、触ったこともありませんでした。当社には設置されていることは知っていました。先日、社内で防災訓練の一環として静岡市消防防災局による「普通救命講習会」があり、参加しました。何年か前に参加したときはAEDに関しては全く触れず、2005年以降AEDの使用も講習の一部となったとのことでした。

AEDはAutomated External Defibrillatorの略で、日本語では「自動体外式除細動器」と呼ぶようです。当方の認識では、心臓が停止した場合、電気的ショックを与え心臓の動作をさせるものと思っていましたが、実際は、心臓が止まった場合は作動せず、心臓の動きが乱れているとき、正常な動きに戻すために電気ショックを与える(電気的除細動)ことを試みる医療機器ということでした。

例えば倒れている人に遭遇した場合、意識確認をしますが反応がなかったとき、呼吸停止、心拍異常が考えられます。救急車を呼ぶと同時にAEDがあればそばにいる人に持ってくるよう依頼します。ちなみに救急車が到着まで平均6分かかるようです。その6分の間に如何に救急処置が出来るかによって、生存率が変わるとのこと。脳に血液が行かなくなることが一番の問題であり、そのために胸骨圧迫いわゆる心臓マッサージをすることで、少しでも脳に血液が回るようにすることが大事とのこと。1分間に100回のスピードで30回圧迫し、人工呼吸を2回行うのが現在の方法とのことです。勿論意識が戻れば、横向きに寝かせ救急車の到着を待ちます。AEDが到着したら、電源をONします。すると音声で使用方法の説明があります。粘着性のあるパッドが2枚あり、それを右鎖骨と左のわき腹に貼りケーブルを本体に差し込みます。すると機器が心電図を調べ、ショックが必要であれば、メッセージが流れ、充電され、「ショックボタンを押してください」とメッセージが流れます。そしてボタンを押すという操作の流れとなっています。すでに心臓が停止いている場合、正常に心臓が動作している場合は、充電されず、ショックボタンを押しても動作しないとのことでした。ちなみにネックス、腕時計などの貴金属を身につけていても問題ないとのこと。パッドを貼るところがぬれていたり、貴金属がある場合は拭いたり、取り除けば良いとのことでした。

このAED、オランダのフィリップス社製が最もポピュラーであり、様々な特許を取得しているとのこと。静岡市消防防災局の講習用AEDも当社設置のAEDもフィリップス社製のものでした。将来的には、家庭に1台の時代が来るようです。購入すれば意から名機器なのでしょうか?ちなみに5年以上の寿命300回のチャージが可能のようです。

AEDに関して『ウィキペディア(Wikipedia)』に詳しく載っていますので参照ください。



Posted by walt at 23:57│Comments(0)
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